ミナカラ
歳を重ねるごとに増える「逆流性食道炎」について徹底解説
更新日
2025.04.02
薬剤師監修日
2025.04.02

歳を重ねるごとに増える「逆流性食道炎」について徹底解説

歳を重ねるにつれ、よく耳にするようになる「逆流性食道炎」。飲み過ぎ?食べ過ぎ?胃酸のせい?と断片的に理解はしていても、詳しくは分からないという方も多いようです。そもそも、どういう人が逆流性食道炎になるのでしょうか?きちんと理解することが病気の予防・早期改善の近道です。症状に気づいたら悪化しないうちに対策し、早めに治しましょう。
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編集
小寺 瑶
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶
小寺 瑶
編集者
株式会社ミナカラ薬剤師小寺 瑶

「逆流性食道炎」になりたくない!対策はありますか?

逆流性食道炎は生活習慣と大きな関わりがある病気です。逆流性食道炎を予防するためには、生活習慣を見直しましょう。

食生活の注意点

●お腹がいっぱいになったあとも食べすぎてしまう
●早食い習慣がある
●食べた後にすぐ横になる
●就寝直前に食事をする
●脂っこい食べ物が好き
●チョコレートなど甘い食べ物が好き
●柑橘類をよく食べる
●お酒やコーヒー、炭酸飲料をよく飲む
●タバコを吸う

これらの習慣がある人は、食道と胃の間にある胃酸逆流を防ぐための機能が十分に働かず、逆流性食道炎の症状が出やすくなります。

生活面の注意点

●腹部を締め付ける服装をする
●重い荷物を持つ
●前かがみの姿勢になる

これらの行動や姿勢は、お腹全体が圧迫されることで、胃酸の逆流が起こりやすくなります。また、内臓脂肪が蓄積している肥満の方や妊娠中の方、骨粗しょう症などで腰が曲がり背中が丸くなった方も胃が圧迫されやすくなっています。逆流性食道炎の発症・悪化を防ぐため、腹部が圧迫される行動や姿勢を避けるほか、肥満の方は減量に取り組みましょう。

「逆流性食道炎」の症状とは?

逆流性食道炎になると、胃酸が食道に逆流することでさまざまな症状が引き起こされます。逆流性食道炎を発症するメカニズムと症状について解説します。

逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎とは、食道への胃液の逆流によって、食道に炎症が起こる病気です。
健康な人の場合、胃と食道の間のしまりがよいため、胃液は食道内へは逆流しません。しかし、逆流性食道炎の人は、食道と胃の間のしまりが悪く、胃液が逆流しやすくなっています。
胃液のなかに含まれる胃酸は強い酸性です。内側が粘液で守られている胃と異なり、食道には粘液がありません。そのため、胃液に触れると食道粘膜に炎症が起きたり、ただれたりします。
日本では成人の10〜20%が逆流性食道炎になっていると考えられており、中高年や高齢者に多くみられます。

逆流性食道炎ではこんな症状が現れます

胃液が胃から食道へ逆流することで、次のような症状があらわれます。

●胸やけ
●胸の痛み
●すっぱいものがこみ上げる感じ(呑酸)
●つかえる感じ
●げっぷが出る
●咳
●声のかすれ など

これらの症状のせいで逆流性食道炎の患者さんでは、健康な人に比べてQOL(生活の質)が低下しているといわれています。また、食事が十分に楽しめない、ぐっすり眠れないと悩む方も少なくありません。

「逆流性食道炎」の確定診断方法は?

ほかの消化器疾患ではないことを確認するため、逆流性食道炎の確定診断には内視鏡検査(胃カメラ)が必須になっています。
口もしくは鼻から細い管(内視鏡)を食道に入れて、食道粘膜の状態をチェックします。胸やけやすっぱいものがこみ上げる感覚があって、食道粘膜のただれがあれば逆流性食道炎と診断されます。

健康診断で「逆流性食道炎」と書かれたけれど、具体的な症状がありません。どうしたらいい?

自覚症状はなくても、健康診断などで食道粘膜のただれがあると分かった人も逆流性食道炎と診断されます。今は症状がなくても、食道の炎症が強くなると自覚症状があらわれる可能性があります。指摘された人は、早めに消化器内科や内科など専門医に相談しましょう。

また、逆流性食道炎は生活習慣を見直すことで改善することができます。病院での治療とともに、生活習慣の改善に取り組みましょう。

再発しやすい「逆流性食道炎」、どう対策したらいい?

逆流性食道炎は一度良くなっても、生活習慣によっては再発してしまうことがあります。再発を繰り返すと、食道粘膜が胃粘膜のように変化する「バレット食道」となり、食道がんになるリスクが高まります。
現在、逆流性食道炎を治療中の方も、すでに治った方も、再発を防ぐためにしっかりと対策
しましょう。

治療を途中でやめない

食道の炎症がしっかり治りきる前に、薬物治療をやめてしまうと、症状が再びぶり返してしまうことがあります。現在使われている逆流性食道炎の治療薬は、長期服用しても安全性の面で大きな心配はありません。自覚症状が改善していても、医師から薬の継続を指示されている場合は、指示通りに飲み切りましょう。

一方で、逆流性食道炎のタイプによっては、症状が出たときだけ服薬するというオンデマンド療法という服用方法も導入されています。

自分の逆流性食道炎にはどのような治療法が合っているのか、主治医としっかり相談しましょう。

よい生活習慣を続ける

逆流性食道炎は生活習慣の影響を受けやすい病気です。そのため、一旦は良くなっても、暴飲暴食や生活習慣が改善されないと、再び症状が現れることがあります。
逆流性食道炎の治療が終わったあとも、体に負担をかけない生活習慣を続けましょう。また、肥満体型の方は減量に取り組むとよいでしょう。

再発したら早めに受診する

逆流性食道炎を再発したかも?という症状に気づいた場合は、早めに医師に相談しましょう。早めに対処することで、症状が悪化する前に治療を開始できます。
生活習慣を見直すとともに、胃酸分泌を抑える薬を服用することで、さらなる再発を防ぎましょう。

長期戦になりがちな「逆流性食道炎」こそ、オンライン診療で対策

逆流性食道は再発しやすく、改善のためにはしっかり継続して薬を飲むことと、生活習慣の見直しが大切です。
しかし、忙しさから、なかなか病院に通いづらい…という方もいるでしょう。
継続的な病院受診が難しいという方には、すきま時間に診察を受けられるオンライン診療がおすすめです。ミナカラオンライン診療は予約・診察・服薬指導がスマホ1台で完結する便利なサービスです。例えば、このようなお悩みはありませんか?


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かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
小寺 瑶
ミナカラ薬局薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
編集者
小寺 瑶
株式会社ミナカラ薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局

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