ミナカラ
その咳、どっち?!花粉症と喘息の関係、違いを知っておこう
更新日
2025.05.07
薬剤師監修日
2025.05.07

その咳、どっち?!花粉症と喘息の関係、違いを知っておこう

花粉シーズンに咳が出ていても、鼻水や目のかゆみなどもあることで花粉症だと気づきやすいですね。しかし、鼻水も目のかゆみもなくなったのに咳だけが長引く場合は、花粉症ではなく喘息の症状かもしれません。じわじわと体力を奪う、厄介な咳。長引いてきたなと感じたら、喘息の可能性も考えて適切に対処しましょう。花粉症と喘息、その関係性や違いを分かりやすくお伝えします。
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編集
小寺 瑶
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶
小寺 瑶
編集者
株式会社ミナカラ薬剤師小寺 瑶

喘息とは?基礎知識を学ぶ

⚫︎花粉症の咳
花粉によるアレルギー反応によって、のどや気道に炎症が起こったり、のどに流れこんだ大量の鼻水を外に出そうとして咳が出ることがあります。このような花粉症による咳は、花粉シーズンが過ぎると治まります。

⚫︎喘息の咳
喘息では咳に加えて、花粉症には見られない様々な症状があるのが特徴です。喘息であらわれる症状のほか、症状が出やすい環境や生活背景などを以下に解説していきます。

喘息の咳以外の症状とは?

喘息とは、空気の通り道である気道に炎症が起こることによって、わずかな刺激でも気道が過敏に反応してしまう病気です。
喘息の主な症状は、

●息苦しくなったり、咳が出て止まらなくなる(喘息発作)
●ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする(喘鳴)
●走ったり運動すると息苦しくなる
●冷気、煙などの刺激で息苦しくなる
●喘息症状で夜間に目が覚める
●痰がからむ など

花粉症でも咳が出ることはありますが、一度出たら止まらない激しい咳や喘鳴は喘息の特徴です。

喘息は花粉症と同じくアレルギー疾患です

喘息は花粉症と同じくアレルギー疾患の一つで、気道に慢性的な炎症が起こる病気です。
⚫︎花粉症のアレルゲンは、樹木や草の花粉。
⚫︎喘息のアレルゲンは、ダニやハウスダストなどのケースが多い。

アレルゲンが体内に入る→アレルギー反応を起こす→気道の内側がむくむ→気道が狭くなる(気道狭窄)→空気が通りづらくなります。
その結果、呼吸がしづらくなったり、咳が止まらなくなってしまいます。
また、アレルゲン以外にも以下のさまざまな因子が複雑に組み合わさって、喘息症状を悪化させます。

●遺伝
●喫煙
●呼吸器感染症(風邪やインフルエンザなど)
●メタボリックシンドローム、肥満
●気象の変化(季節、台風など)
●煙、大気汚染
●花粉
●ストレス
●アルコール
●ほかの病気の治療薬 など

喘息の方の気道は、炎症によってとても敏感な状態です。喘息に加えて花粉症を併発している方では、花粉によるアレルギー反応で、喘息症状も悪化させてしまいます。

大人になって喘息を発症することも多いにあるんです

喘息は子どもの病気というイメージが強いのですが、日本では子どもの5~7%、大人の3~5%が喘息患者です。
子どもの頃に喘息だった人が、一度症状が落ち着いたものの、20~30代になって再発するケースもあります。また、大人の喘息患者の60~80%は、大人になってから初めて発症しています。

花粉症シーズンが終わったのに咳が長引いている…という場合は、喘息を発症・再発している可能性もあります。症状が続くようならば、一度医師に相談してみましょう。

喘息の治療法が知りたい!

市販薬には喘息症状を治療・緩和できるものは販売されていません。そのため、症状が軽くても喘息が疑われる場合には、「内科」や「呼吸器科」を受診して検査や治療を受けましょう。

喘息は慢性的な気道の炎症が原因となって、さまざまな症状があらわれます。そのため、普段から長期管理薬(コントローラー)で気道の炎症を抑えて発作を予防することが大切です。そして、喘息発作が起きたときだけ、発作を抑える薬(リリーバー)を使用します。

コントロール状態を良好に保つためには、発作が出ていない間も発作を予防する薬をきちんと継続することが大切です。長期管理薬は、毎日続けることで効果を発揮します。症状が出ていないからと途中でやめてしまうと、喘息発作が出やすくなってしまうので、必ず医師の指示どおりに継続しましょう。

花粉症の時期、喘息が悪化する恐れあり!?

花粉症も喘息も、どちらもアレルギー反応による病気です。そのため、花粉症と喘息を併発している患者さんでは、花粉症をきっかけに喘息を悪化させることがあります。

なぜ悪化するのでしょうか?花粉症で喘息が悪化するのは、鼻と気管支がつながっているからです。空気中に飛散したスギやヒノキなどの花粉が鼻の粘膜にくっつくと、炎症(鼻炎)が起こります。するとその炎症が気管支に伝わり、喘息症状を悪化させてしまいます。

「喘息発作が落ち着いていたのに、花粉の季節だけ症状があらわれる」という方は、気道が過敏になっていて、炎症が起こりやすい状態と考えられます。このような方は、次の花粉シーズンや、風邪、運動といった気道への刺激があると、再び炎症を起こす可能性があります。

花粉の時期が過ぎた後も、お薬をしっかり継続していれば、気道が安定した状態で来年の花粉シーズンを迎えられます。喘息症状が落ち着いている期間も、気道の炎症を抑えるお薬を忘れずに服用しましょう。

繰り返しがちな喘息発作。予防にはオンライン診療が便利です

喘息の改善には、長期で治療に取り組む必要があり、定期的な医師の診察が欠かせません。 
また喘息は慢性的な症状の方が多いため、オンライン診療でも薬を処方することが可能なことが多いです。

しかし、忙しさなどから、病院に通い続けることが難しい…という方もいるでしょう。
なかなか病院受診ができないとお悩みの方には、すきま時間に診察を受けられるオンライン診療がおすすめです。ミナカラオンライン診療は予約・診察・服薬指導がスマホ1台で完結する便利なサービスです。例えば、このようなお悩みはありませんか?

●仕事や家事が忙しく病院の診療時間内に受診できない
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●小さな子どもがいるので、なるべく病院に行きたくない

仕事や家事のちょっとしたすきま時間に受診できるオンライン診療なら、これらの問題を解消できます。「好きな時間に待ち時間なしで医師の診察を受けたい」という方にぴったりです。

通院ストレスなく喘息の治療に取り組みたいという方は、ぜひオンライン診療という新たな受診スタイルを検討してみてください。

 

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※医師の診断の判断のもと、処方は決定します。
症状や体調に適さないと判断された場合には、ご希望の薬を処方されない場合もあります。

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
小寺 瑶
ミナカラ薬局薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
編集者
小寺 瑶
株式会社ミナカラ薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局

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