子どもの手足口病、大人にうつる?症状や治療・仕事への影響も詳しく紹介
手足口病の症状と感染の特徴
手足口病はエンテロウイルスやコクサッキーウイルスによる感染症です。
38~39度の発熱とともに、手のひらや足の裏、足の甲、口の中の粘膜などを中心に2~3mmの小さな水ぶくれ(水疱)があらわれます。口の中にできた水ぶくれがつぶれると、口内炎となり痛みます。
一般的には重症化することは少なく、3日~7日ほどで症状が落ち着きます。
ただし、数日たっても高熱が続き、頭痛や嘔吐をともなう場合は、脳や髄膜にウイルスが侵入しているおそれがあるため、すみやかに病院を受診してください。また、心臓の筋肉組織にウイルスが感染する心筋炎は命にかかわるケースもあります。手足口病の療養中に、体調で気になることがあれば早めに病院を受診しましょう。
手足口病は大人にもうつる?感染経路とリスク
手足口病は幼稚園児・保育園児を中心に流行しますが、小学生以上や大人がかかることもあります。大人の手足口病は、家庭や職場で子どもから感染するパターンが多いです。
患者の咳やくしゃみを吸い込んだり(飛沫感染)、唾液や破れた水ぶくれの内容液が付着したところに触れたり(接触感染)、便に含まれるウイルスが手などを介して口から入ったりして(糞口感染)感染します。
家庭内では、患者と遊ぶ兄弟や、育児・看病をする親が感染してしまうケースが多いです。
・乳幼児のオムツを替えるときに
・タオルや食器の共用で
・一緒に遊んでいるおもちゃを介して
・患者の咳やくしゃみがかかって
・汚物を処理しているときに
大人が手足口病にかかった場合の症状と経過
大人が手足口病にかかると、子どもよりも症状が強く現れる傾向があります。
40度近い高熱のほか、喉の激しい痛み、倦怠感、関節痛が現れる場合があります。また、手足にできる発疹の痛みが強く、歩けなくなることもあります。
どんな症状があれば病院を受診すべき?
手足口病自体はほとんど心配する必要はありませんが、似たような症状の病気と区別するためにも、手足や口の中に発疹が現れたら病院を受診することをおすすめします。
また、発症から2~3日経っても熱が下がらない、吐き気や頭痛などをともなう場合も早めに医師に相談しましょう。
手足口病の病院での治療法
現在、手足口病のウイルスを抑える薬はありません。症状がつらいときは、それぞれの症状を抑える対症療法が行われます。
例えば、熱がつらい場合や痛みが強い場合は、年齢や症状に応じてアセトアミノフェンやロキソプロフェンなど解熱鎮痛剤を用います。口内炎が痛む場合は、口内炎を治す軟膏やパッチ剤が処方されます。また、皮ふにかゆみが出ている場合は、かゆみを抑える抗ヒスタミン成分が入った塗り薬が処方されることもあります。
受診時は、どんな症状がつらいのか、医師に具体的に伝えましょう。
仕事や日常生活への影響は?休むべき?
感染症の中には、学校などを一定期間休むよう法律で定められているものがあります。手足口病にかかったときの、登校・登園・出勤の目安をご紹介します。
学校・保育園・幼稚園は休ませなきゃダメ?登校・登園の目安は?
手足口病は、学校保健安全法で定められた学校感染症に含まれていません。そのため、熱が下がり、食欲・元気があるなど本人の状態がよければ、発疹があっても登園・登校可能です。ただし、学校・保育園・幼稚園が登校・登園ルールを個別に定めている場合もあるため、事前に確認しましょう。
発疹が消えた後も、3〜4週間は便にウイルスが排泄されます。手洗いを徹底し、学校・保育園・幼稚園など集団生活ではタオルなどの共用を避けましょう。
会社は休まなきゃダメ?出勤の目安は?
手足口病は、法律による出勤停止は特に定められていません。しかし、症状が強く出ている間は、仕事を休み、しっかりと療養する方がよいでしょう。
熱が下がって出勤する際は、マスクを着用するなど周りの人へうつさないようにしっかり感染対策を行いましょう。
家庭でできる予防法と感染対策
手足口病は感染力が高く、家庭内感染に注意が必要です。手足口病の主な感染経路である、飛沫感染・接触感染・糞口感染を防ぎましょう。
家庭でできる感染対策
家族に手足口病にかかった人がいる場合は、家庭内感染を防ぐためにしっかり対策をしましょう。手足口病の症状が落ち着いた後も、2~4週間は便中にウイルスが排出されるため、注意が必要です。
●トイレ、オムツ替えのあとや食事の前後はこまめに手洗い・消毒する
●替えたオムツは放置せず、すみやかに適切に処理する
●お皿やコップ、スプーンなどを共用しない
●トイレやドアノブ、スイッチなど人の手がよく触れるところを消毒する
●タオルの共用を避けて、ペーパ-タオルを活用する
●看病・汚物処理の際は、マスクや使い捨て手袋を着用する
手足口病のワクチンはある?
現在、手足口病のワクチンや予防薬はありません。予防するためには、こまめな手洗いや消毒が大切です。
喉の痛みがつらい…薬剤師が教える対処法
口の中や喉の粘膜に水ぶくれができてただれると、痛みが出たりしみたりして食事を取りづらくなることがあります。食事や水分をしっかり摂れないと、脱水症状を引き起こしてしまうことも。療養中は、負担なく食べられるもので栄養・水分を補給してください。
口内炎があるときは熱いものや刺激物を避けましょう。薄味で柔らかいものや、冷たくてのど越しがいいものがおすすめです。また、飲み物を選ぶときも酸味があるものを避けるとよいでしょう。
・豆腐
・うどん
・おかゆ
・牛乳にひたしたパン
・ゼリー
・プリン
・ヨーグルト
・アイスクリーム
・麦茶
・牛乳
・冷たいスープ
・経口補水液 など
不安な症状があれば気軽にオンライン診療で相談を
大人にも感染するリスクがある手足口病。家族からうつらないためには、家庭内での予防策が大切です。また、感染した場合は、無理をせず適切な休養と対処を心がけましょう。不安な症状があるときは、早めの医療機関受診がおすすめです。
「自宅で看病しているけれど、対応が合っているか不安」
「市販薬だけで対処していいのか判断に迷う」
という方は、医師に相談してみましょう。
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