オンライン眼科、診察に向いている症状について医師にインタビュー
オンライン眼科診察の流れを教えてください
診察では、今でている症状や経過を医師がしっかりと伺います。問診での聞き取りに加えて、事前に目の写真を送っていただければ、より詳しい診察が可能です。
ーー事前に撮っておく写真はどこを重点的に撮っておいたら良いのでしょうか？
充血の様子などから病状が分かることも多いため、写真を取るときは結膜（白目）部分も含めて目のアップ写真を撮ってください。まれなことではありますが、充血の様子から急性緑内障発作が疑われる場合は、対面診療をおすすめすることもあります。
オンライン眼科診療に向いている症状とは？
次のような病気や症状は、オンライン診療での対応が可能です。
・ドライアイ
・ものもらい（麦粒腫）
・アレルギー性結膜炎
・眼精疲労・疲れ目
・目のかゆみ
・目ヤニ
・目の異物感
・目の乾き
・目のぼやけ
・まぶたの腫れ
・まぶたのけいれん など
ドライアイやものもらいは、症状によっては自覚症状の聞き取りだけで診断可能なこともあります。
■ドライアイ
目の乾きのほかにも、目のかすみ・疲れ・異物感・不快感などさまざまな症状があらわれることがあります。涙の量が減ったり、涙の質が低下したりすることで引き起こされます。症状に合わせて、目に潤いを与える目薬や目の炎症を抑える目薬などを用いて治療します。
■ものもらい（麦粒腫）
地域によっては「めいぼ」「めばちこ」などとも呼ばれる病気です。まぶたが腫れ、指で押さえたりまばたきをしたりすると痛みます。目のかゆみ、ゴロゴロ感を感じることも。まぶたに存在する脂や汗を分泌する腺に細菌が感染して発症します。細菌増殖を抑える目薬などで治療します。
■アレルギー性結膜炎
目のかゆみ・充血・異物感のほか、さらさらした目ヤニが出たりします。花粉などのアレルゲンが目の表面に付着して、結膜（まぶたの裏側と白目を覆う粘膜）に炎症が起こる病気です。アレルギー反応を抑える目薬などを用います。
■眼精疲労・疲れ目
疲れ目とは、パソコンやスマートフォンの使用などで目に疲れがたまることです。そして、休息を取っても疲れ目が回復せず、目の痛み・かすみ・まぶしさ・充血に加えて頭痛、吐き気、肩こりなど全身症状が現れる病気が眼精疲労です。ビタミン成分の入った目薬や飲み薬などで改善します。
オンライン眼科診療が不可能な症状とは？
基本的に、手術が必要な病気はオンラインでの眼科診療が受けられません。
・緑内障
・白内障
・加齢黄斑変性 など
ただし、緑内障については、半年に一度は対面診療で眼圧を測定し、安定している状態でしたら診察することも可能です。
また、次のような症状は、急性緑内障発作など緊急を要する病気の可能性があります。適切な検査や処置が必要になるため、オンライン診療ではなくただちに眼科を対面受診してください。
・目が見えない
・視野が欠ける
・ものが二重に見える
・ものが歪んで見える
・目の前に虫のようなものが見える（飛蚊症）
・急激で激烈な痛みがある など
受診時に用意しておくと良いものはありますか？
処方して欲しい目薬や使用している目薬が分かれば、よりスムーズに診察・診断を行うことができます。よろしければ手元にご準備ください。
継続処方の薬や、自覚症状をもとに欲しい薬は指定できますか？
最終的に処方するかどうかは医師の判断になりますが、継続している薬がある場合や、希望するお薬がある場合は担当医にお伝えください。
また、目のアレルギー症状に対する内服薬も症状によっては処方可能ですので、ご相談ください。
コンタクトレンズの処方せんはもらえますか？
現在、コンタクトレンズの処方せんは発行しておりません。
目の違和感を感じたら、オンライン眼科診療へ
最近はパソコンやスマートフォンなど、生活の中で目に負担をかけるシーンが少なくありません。忙しいからと対策を後回しにすると、症状の悪化や、体全体の不調につながることもあります。
「目の調子が良くないな」
と気づいたら、症状が軽いうちに早めに医師に相談しましょう。
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目の調子が良くないと、日常生活にも支障が現れます。毎日を快適に過ごすためにも、気になることがあれば気軽にオンライン診療で相談してみましょう。
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