インフルエンザ流行中!オンライン診療の使い方【当日予約◎】
オンライン診療とは?インフルエンザにも対応できる新しい診療スタイル
インフルエンザの感染拡大を受けて、医療の現場では診療スタイルが大きく変わりつつあります。そのひとつが「オンライン診療」です。実際に病院に行くことなく医師の診察を受け、薬の処方まで完了できるこの仕組みは、自宅での療養が求められるインフルエンザの診療に特に適しています。
ここでは、インフルエンザの症状がある方や陽性と診断された方、またはそのご家族に向けて、オンライン診療のメリットや使い方、よくある疑問まで詳しく解説します。
診察から処方までオンラインで完結
オンライン診療の大きな特長は、診察から薬の処方までがオンライン上で完結する点にあります。
1. 事前にウェブから予約
2. スマホ・PCでビデオ通話による診察
3. 薬を薬局で受け取る or自宅に薬が配送される
このような流れで、必要な医療ケアが受けられます。特に自宅療養中の方にとっては、最も効率的な選択肢と言えるでしょう。
対面診療との違いとメリット・デメリット

ただし、対面での検査や処置が必要な場合は、医師の判断により来院を勧められることもあります。オンラインで完結できる症状かどうかは、予約時や診察時に確認しましょう。
また以下のような場合や、その他症状がひどい場合には、オンライン診療ではなく対面診療を検討しましょう。
● 高熱が2日以上続く
● 呼吸が苦しい、胸が痛い
● 水分が取れない、意識がもうろう
● 乳幼児・高齢者・持病がある人
● 妊婦さん
インフルエンザ検査のタイミング|早すぎても遅すぎてもNG?
熱や咳などの症状が出たとき、「すぐに検査を受けた方がいいのかな?」と迷った経験はありませんか?
インフルエンザ検査には“最適なタイミング”があります。タイミングを間違えると、正しい結果がでない可能性があるため注意が必要です。
検査に最適なタイミングは「発症後12〜48時間」
インフルエンザの検査でよく使われる「迅速診断キット」は、ウイルス量がある程度増えてからでないと正確な結果が出ません。
一般的に、発熱や喉の痛みなどの症状が出てから12〜48時間以内が、検査に最も適したタイミングとされています。
発症から6時間以内は「偽陰性」に注意
症状が出てすぐ(たとえば発症後6時間以内)に検査を受けた場合、体内のウイルス量がまだ少なく、実際には感染していても、検査では「陰性」と出てしまう「偽陰性」のリスクがあります。
そのため、症状が出てすぐに受診した場合、医師が検査をあえて行わないことや、症状の経過を見てから再検査をすすめるケースもあります。
どんなときにオンライン診療が使える?
オンライン診療が特に有効なのは、感染症の疑いがあるけれど重症ではないときです。以下のようなケースでは活用を検討してもよいでしょう。
インフルエンザ陽性・疑いがあるとき
自宅で市販の検査キットを使用し、陽性反応が出た場合や、明らかに周囲に感染者がいて自分も症状がある場合には、オンライン診療による初期診察・薬の処方が可能です。
検査結果の写真をアップロードすることで、医師が状況をより正確に把握できます。
喉の痛み・咳・発熱などの初期症状があるとき
インフルエンザの初期症状としてよくあるのが、発熱・倦怠感・関節痛などです。「これって風邪?それとも…」と迷う場合も、早めにオンライン診療を予約し、相談することが重要です。
症状が軽いうちに受診すれば、悪化を防ぎ、家族内感染のリスクも減らせます。
■ 抗インフルエンザ薬を使えるタイミングと理由
抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬です。
ただし、ウイルスは発症直後から急速に増えるため、薬の使用が遅れるとウイルスの増殖がピークを迎えてしまい、薬の効果が弱くなってしまいます。
そのため、発症から48時間以内、できれば24時間以内に服用を開始することが、重症化を防ぎ、発熱期間を短くするカギになります。
■ 48時間を過ぎても薬が使われることがある?
抗インフルエンザ薬の使用は、基本的には48時間以内が目安ですが、48時間を過ぎても使用されることもあります。
● 高齢者、乳幼児など重症化リスクが高い場合
● 基礎疾患(心疾患、糖尿病、喘息など)がある人
● 症状が重く進行していると判断された場合
● インフルエンザ脳症などの合併症の疑いがあるとき
上記のような場合など、医師の判断により治療のメリットが大きいと考えられる場合には、48時間以上経過していても薬が処方されることがあります。
■ 自己判断はNG! 早めの受診が大切
「様子を見てから受診しよう」と思っているうちに、治療のベストタイミングを逃してしまうケースがよくあります。
インフルエンザが疑われる症状(38℃以上の発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、咳など)が出たら、できるだけ早く医療機関を受診するようにしましょう。
自宅療養中のフォロー診察
すでに陽性と診断されている方も、症状の変化があればオンラインで再診を受けられます。症状について気になることがあれば、再度医師に相談することをおすすめします。
▼ 診療予約はこちら ▼
家族がインフルエンザになったら
家族がインフルエンザに感染したが、どうしても休めない大切な行事があるからうつるのは困る…
そんな時はインフルエンザ予防の手段として、抗インフルエンザウイルス薬の予防投与をおこなう方法もあります。
抗インフルエンザウイルス薬を予防目的で使用する場合は、インフルエンザに感染している人と接触した後、48時間以内に薬を服用する必要があります。
また、抗インフルエンザウイルス薬の予防投与は、診察代・薬代ともに保険適応外(自費)になります。費用については、医療機関や処方される薬によって異なりますが、1〜2万円ほどとなることが多いようです。
▼ インフルエンザの予防薬(自由診療)はこちら ▼
インフルエンザと診断された場合の自宅療養ガイド
自宅での療養期間中も、症状の変化に気をつけながら適切な対処をすることが大切です。
主な症状
インフルエンザの代表的な症状は以下の通りです。
● 発熱(38〜40℃)
● 頭痛・筋肉痛・関節痛
● 喉の痛みや咳
● 急激な悪寒・倦怠感
インフルエンザでは、鼻やのどからのウイルスの排出期間の長さに個人差がありますが、症状が出る1日前から、発症後5〜7日程度は感染性のウイルスを排出しているといわれています。
発症後7日間ほどは、マスクを着用したり、高齢者などのハイリスク者と接触は控える等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。発症後7日を過ぎても咳やくしゃみ等の症状が続いている場合にも、マスクの着用など咳エチケットを心がけましょう。
待機期間・自宅療養の目安
■ 学校・保育園の場合
インフルエンザと診断された児童・生徒・園児は、以下の期間、出席停止(=自宅療養)となります。
出席停止の基準(文部科学省)
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」
■ 社会人・会社員の場合
大人には法的に定められた療養期間はありませんが、一般的に以下のような対応が取られることが多いです。
「発症後5〜7日間程度は自宅療養が望ましい」
「解熱してから少なくとも24〜48時間は出勤を控える」
会社によって個別の規定がある場合もあるため、確認が必要です。
よくある質問(Q&A形式)
オンライン診療でも薬はもらえる?
はい、可能です。
市販の検査キットで陽性反応が出た場合は、その結果を診察時に添付いただければ、医師の判断により薬を処方できます。
また、検査結果がない場合でも、症状や周囲の感染状況から医師がインフルエンザと判断した際には、薬の処方が可能です。希望の薬がある場合には診察の際に伝えるようにしましょう。
※ 最終的には医師の診断により処方の可否が決まります。
※ 症状が重い場合は、対面診療を勧められる場合があります。
オンラインで処方される可能性のある薬とは?
オンライン診療では症状に応じて、以下のような薬が処方されることがあります。
● 解熱鎮痛薬
● 鎮咳薬
● 喉の炎症を抑える薬 など
処方は医師の判断によりますので、症状や既往歴をしっかり伝えることが重要です。
診療時間・当日の対応は?
多くのオンライン診療サービスでは、平日・休日問わず、朝〜夜間まで診療枠が用意されています。
ミナカラ オンライン診療の診療時間は以下になります。(2025年9月現在)
平日 8:00−21:30
土日祝 9:00−21:30
※ 診療科目や日により異なります
※ 予告なく変更することがございます
当日の予約も可能なため、急な体調不良の場合にも便利です。
高齢者や家族の代理での予約は可能?
予約自体はご家族が代行可能ですが、診察時には必ずご本人が画面の前にいる必要があります。
予約をする際には受診者本人の名前で行うようにしてください。
まとめ:不安なときこそオンライン診療を活用しよう
「すぐに相談できる安心」が自宅に
体調が不安でも、病院に行くのはハードルが高い…。そんなとき、オンライン診療なら自宅にいながら、医師にすぐ相談できる安心感があります。
体調悪化を防ぐために早めの受診を
「もう少し様子を見よう…」と判断を遅らせることで、症状が悪化してしまうケースも少なくありません。
早めに相談・受診することで、重症化のリスクを減らすことができます。
迷ったらまず予約・相談を
症状がある方、ご家族が感染している方、少しでも不安を感じたら、まずはオンライン診療を予約し、医師に相談してみましょう。
感染拡大を防ぐ行動が、自分自身と大切な人を守ることにつながります。
▼ 診療予約はこちら ▼

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
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