ミナカラ
「まずくて続かない…」漢方薬が苦手な人に試してほしい“上手な飲み方”のコツ
更新日
2025.10.29
薬剤師監修日
2025.10.29

「まずくて続かない…」漢方薬が苦手な人に試してほしい“上手な飲み方”のコツ

漢方薬を処方されたものの、「まずくて飲みにくい」「どう飲めばいいか分からない」と感じていませんか?漢方薬を飲みにくいと感じるときは、味や香りだけでなく、飲み方・体質などが影響しています。漢方薬をまずいと感じる理由、上手に飲むコツ、どうしても飲めない場合の対処法を解説します。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでブックマークする
  • noteで書く
編集
小寺 瑶
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶
小寺 瑶
編集者
株式会社ミナカラ薬剤師小寺 瑶

漢方薬はなぜ美味しくない?

苦味や辛味のある生薬が配合されているから

漢方薬は、複数の生薬から構成されている医薬品です。生薬の多くは植物の根・葉・茎・果実などを用いています。漢方薬の味や香りを左右するのは、配合されている生薬の種類です。
例えば、黄連(オウレン)や大黄(ダイオウ)は「苦味」、生姜(ショウキョウ)や紅花(コウカ)は「辛味」、桂皮(ケイヒ)や山椒(サンショウ)は「香り」が強いという特徴があります。
味や香りの感じ方には個人差が大きく、含まれる生薬の種類によっては「苦手な味」「においが無理」と感じることもあるでしょう。

生薬の味や香りをあえて残しているから

漢方薬は生薬そのものの味や香りをダイレクトに感じるお薬です。
西洋薬では味付け(矯味)やフィルムコーティングで味や香りを隠して飲みやすくすることがよくあります。しかし、漢方薬では「香りを嗅ぎながら服用するほうがより効果的」という考えがあり、味付けやコーティングされないことも多いです。
また、「味を良くし過ぎると過剰摂取を促す可能性がある」という理由から、あえてそのままの味・香りで製品化している製薬会社もあります。 

剤形によっても味や香りは左右されるから

お薬の剤形によっても、口当たりや香りの印象が変わります。漢方薬の主な剤形は顆粒、粉末、丸薬、錠剤、煎じ薬などです。
例えば、顆粒の「ザラッ」とした感触を飲みづらく感じる人もいます。 また、粉末や顆粒に比べて、錠剤や丸薬の方が漢方薬のにおいが分かりにくいと感じる方も少なくありません。

漢方薬を上手に飲むには

基本の飲み方を守りましょう

多くの漢方薬では体への吸収を良くするために、食前(食事の30分)または食間(食後およそ2時間)に飲むことを推奨しています。 ただし、医師の指示が食後の場合は指示に従ってください。
お薬を飲む際は白湯または水で服用しましょう。濃いお茶やジュース、牛乳、アルカリイオン水などは、薬の吸収や作用に影響を与える可能性があります。 

飲みにくさを和らげる工夫を取り入れる

あらかじめ口に白湯や水を含んでから漢方薬を服用すると、顆粒が口の中に残るのを防いだり、香りを和らげたりすることができます。
オブラートや服薬ゼリーに包むのも、味や香りをごまかせるのでおすすめです。
そのほかにも、顆粒のざらつきが気になる場合は、お湯に顆粒を溶かして適温まで冷まして飲む方法もあります。

 “美味しい”と感じるために考え方を変える

「良薬口に苦し」という言葉があります。漢方薬に含まれている生薬は、それぞれに体調を改善するための作用があります。そのため、「この苦味や香りには意味がある」と理解すると、心理的な抵抗が減るでしょう。 
また、漢方薬を飲んだ後の「体が少し軽くなった」「眠りが深くなった」といった変化に注目すると、味そのものの印象が変わることも。

味や香りが苦手で飲まずに中断するより、少し違和感があってもできる限り続けるほうが効果的なケースもあります。まずは、飲み方や考え方を見直して治療を継続してみましょう。

まずいと感じる場合は体質に合っていない可能性も

漢方医学では、個人の体質・症状と処方が合っていると「おいしい」「いい香り」のように感じるとされています。 反対に、処方が体質に合っていないと「味がまずく感じて飲みにくい」「飲んだ後に気分が悪くなる・違和感が出る」と感じることもあります。 

どうしても飲めない時の対処法

味やにおいが苦手で漢方薬を飲めない場合、そのままの処方で剤形を変えられないか、医師に相談してみるのもよいでしょう。例えば、顆粒を錠剤に変えてもらったら、においが気にならなくなり、飲めるようになったというケースは少なくありません。

ただし、飲み方を工夫したり、剤形を変えても飲みにくいという場合は、無理に続けるより別の処方を検討することもひとつの選択肢です。医師に「味が苦手」「香りがキツイ」など伝えて、処方の見直しを相談してみましょう。

 

▼ 漢方内科の診療予約はこちら ▼

 

※お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
※診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります
※オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://minacolor.com/contact?myprescription=true

まずは1か月飲んだ方がいい?

漢方薬は効くのに時間がかかるものも多い

漢方薬は西洋薬のようにすぐ効くものばかりではありません。体質改善や体全体のバランス調整を目的とするものも多く、1~2回飲んだだけでは効果が分かりにくいものもあります。 まずは1か月飲んでみて、自分の体調をチェックしてみましょう。そのためにも、無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。

ただし、味や香りのせいで飲むのがストレスになるようならば、無理なく治療継続できる方法を相談しましょう。漢方薬は「続けられること」が大きなポイントです。
また、「続けていてもまったく変化がない」「症状が悪化した」「副作用と思われる症状が現れた」などの場合も、医師や薬剤師に早めに相談しましょう

漢方薬が飲みにくい時はミナカラ オンライン診療で相談を

漢方薬を「まずくて飲みにくい」と感じるのは、味や香り、剤形、飲み方、体質などが複合的に影響しているためです。飲みにくい=体質に合っていない可能性もあるため、そのサインを見逃さず、必要に応じて処方を見直すことも大切です。
飲んでいて「何かおかしい」「変化がない」と感じたときは、早めに医師に相談しましょう。

仕事や家事で忙しい方や、近くに漢方専門の病院がない場合などはオンライン診療で漢方内科を受診するのもおすすめです。

【ミナカラ オンライン診療なら】

●土日祝日も21時半まで診療※診療科によって異なります

●好きな場所からすきま時間に受診できる

●当日予約OK

●お薬の剤形について相談できる

●処方薬は自宅配送もしくはお近くの薬局受け取りから選べる

 

▼ 漢方内科の診療予約はこちら ▼

 

※お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
※診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります
※オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://minacolor.com/contact?myprescription=true

 

漢方薬は、自分の体質に合ったものを続けることが大切です。味や香りで飲みづらさを感じている場合は、気軽に相談してみましょう。
 

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
小寺 瑶
ミナカラ薬局薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
編集者
小寺 瑶
株式会社ミナカラ薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局

この記事は参考になりましたか?

ご利用に当たっての注意事項
  • 掲載している情報は、セルフメディケーション・データベースセンターから提供されたものです。
  • 適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(TEL:0120-149-931)にご相談ください。
  • より詳細な情報を望まれる場合は、購入された薬局・薬店の薬剤師におたずねください。
  • 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラ及び、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。
掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ミナカラが調査した情報をもとにしています。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。 掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラではその賠償の責任を一切負わないものとします。情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社ミナカラまでご連絡をいただけますようお願いいたします。 使用されている写真はイメージです。実際の内容と異なる場合があります。