ミナカラ
「漢方薬って副作用ないと思ってた…」実は注意したい飲み合わせを解説
更新日
2025.11.12
薬剤師監修日
2025.11.12

「漢方薬って副作用ないと思ってた…」実は注意したい飲み合わせを解説

「漢方薬には副作用がないので安全」 「漢方薬はずっと飲んでいても大丈夫」 漢方薬は“自然由来”“副作用が少ない”というイメージがあるため、つい軽く考えてしまいがちです。しかし実際には「薬」である以上、注意すべき点があります。安心だからと、複数の漢方薬を併用すると、重篤な副作用を引き起こすことも。 今回の記事では、漢方薬の副作用や飲み合わせについて具体的に解説するとともに、副作用を避けるためのポイントをお伝えします。
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編集
小寺 瑶
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶
小寺 瑶
編集者
株式会社ミナカラ薬剤師小寺 瑶

 漢方薬にも副作用がある

漢方薬=副作用ゼロではない

漢方薬は一般に副作用リスクが低めとされているものの、ゼロではありません。
漢方薬は、複数の生薬から構成されている医薬品です。配合されている生薬が体に合わなかったり、過剰摂取してしまうと副作用が現れやすくなります。
漢方薬を使い始めたときや、増量したとき、種類が増えたとき、長く続けているときは特に注意が必要です。

漢方薬でよくある副作用とは

漢方薬でよくある副作用には、次のようなものがあります。

・胃もたれ
・食欲低下
・吐き気
・下痢
・湿疹・じんましん・かゆみ など

漢方薬に含まれる生薬が体に合っていないと、湿疹やじんましんが現れることがあります。服用を始めてすぐに体にかゆみが出たら、早めに医師にご相談ください。
また、漢方薬は体内への吸収を高めるために空腹時に服用することが多く、なかには胃腸に負担がかかってしまう方も。胃もたれや吐き気などが現れた場合、処方内容によっては食後に服用することで負担が軽くなることがあります。ただし、胃腸の不調で飲み方を変更したい場合は自己判断せず、処方医にご相談ください。

漢方薬で注意すべき重篤な副作用とは

漢方薬でも、まれではあるものの重い副作用が起こることがあります。主なものを一覧にまとめました。

間質性肺炎は、肺にある肺胞(酸素と二酸化炭素を交換する部位)の壁が炎症によって厚くなることで、体内に酸素が取り込みにくくなる病気です。さまざまな漢方薬で発症の可能性が指摘されています。

腸間膜静脈硬化症は、大腸の静脈壁が硬くなることで腸管の血行が悪くなり、腸閉塞などを引き起こすことがあります。山梔子(サンシシ)を含む漢方薬の長期服用(5年以上)が主な原因と考えられています。

偽アルドステロン症は、腎臓における水やミネラルの代謝異常によって高血圧や浮腫を引き起こし、不整脈や心不全、横紋筋融解症などを引き起こすことがあります。甘草(カンゾウ)を含む漢方薬が原因とされています。

副作用の症状は必ずしも出るわけではありません。そのため、医師から処方されたお薬は、基本的にはしっかり飲み切るようにしましょう。
一方で、漢方薬を服用していて、「何か変だな」と思うことがあれば、自己判断でお薬を中止せず早めに医師に相談しましょう。

漢方薬で気を付けるべき飲み合わせとは

どんなことをすると副作用リスクが高まる?

漢方薬には複数の生薬が配合されており、生薬ごとに体質に合う合わないがあります。そのため、同じ漢方薬であっても、人によって効果や副作用の出方は大きく異なります。 
また、ほかの薬を併用すると、効果が強く出すぎるなどして思わぬ副作用を招くことも。
副作用を防ぐためにも、自己判断で服用量を増やしたり、ほかの薬を飲んだりするのを避けましょう。 もし、一緒に使いたい薬がある場合は医師にご相談ください。

 

▼ 漢方内科の診療予約はこちら ▼

 

※お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
※診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります
※オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://minacolor.com/contact?myprescription=true

 漢方薬同士を一緒に飲んでもいいのか

複数の漢方薬を同時に服用すると、中に含まれる生薬が重複して過剰摂取になる可能性があります。併用する場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。治療のために漢方薬が同時処方される場合も、体調変化があったときは早めにお伝えください。
特に重複を注意すべき生薬には、次のようなものがあります。

漢方薬と西洋薬の飲み合わせは大丈夫か

漢方薬と西洋薬を一緒に服用することは珍しくありません。併用することで、お互いに足りない作用を補い合うことができます。ただし、 組み合わせによっては効果が弱まったり、逆に強まったりすることもあるため注意が必要です。

漢方薬で副作用が出ないために注意すること

漢方薬に限らず薬を服用する際には、①副作用が現れるリスクを減らすこと②副作用が現れたらすぐに対処することが重要です。
「漢方薬を始めた・始める予定」や「他に服用中の薬・サプリがある」場合は、必ず医師や薬剤師に伝えましょう。飲み合わせなどを確認することで、あらかじめリスクを避けたり、少なくすることができます。
また、腹痛、下痢、むくみ、動悸、しびれなど、漢方薬服用中に体調変化があった場合は早めにご相談ください。お薬の減量や中止、変更といった対応で副作用の悪化を防ぎます。

漢方薬を飲んでいて悩んだ時は、ミナカラ オンライン診療で相談を

漢方薬も薬であり、飲み合わせや副作用には注意が必要です。自己判断での併用は避け、必ず専門家に確認をしましょう。しかし、ちょっとした疑問や体調変化の相談のために、病院を受診するのは大変という方もいるかもしれません。
「こんなことで受診していいのかな」
「相談したいけれど仕事が忙しく、病院も遠い」
「この漢方薬も一緒に飲んでみたいけど大丈夫かな」

このようなお悩みがある方も、オンライン診療を活用すれば通院の負担なく相談できます。漢方薬の副作用や飲み合わせが気になる方は、ミナカラ オンライン診療の漢方内科で気軽に相談してみましょう。副作用の有無や併用リスクをチェックしながら、安心して服用を続けられます。

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● 土日祝日も21時半まで診療 ※診療科によって異なります

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監修薬剤師
小寺 瑶
ミナカラ薬局薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
編集者
小寺 瑶
株式会社ミナカラ薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局

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