「冷え性は体のサイン。漢方で体質から整える ― オンライン診療でできる冷え性改善」
冷え性とは?現代人に増えている「冷え」の原因と症状
冷え性とは、気温や季節に関わらず手足や下半身などが冷たく感じやすい状態を指します。
単に「寒がり」というより、体の内側の巡りや代謝が低下しているサインでもあります。
仕事や家事に追われる現代人の生活は、エアコン・冷たい飲み物・デスクワークなど“体を冷やす要素”が多く、特に女性に限らず男性にも冷え性が増加しています。
冷え性の定義とタイプ
漢方や医学的な観点から見ると、冷え性にはいくつかのタイプがあります。
末端型(手足の冷え)
血流の滞りや自律神経の乱れ、基礎代謝の低下や過度なダイエットなどで熱が十分につくり出せないなどが原因とされています。若い女性に多く見られることも特徴です。
内臓型(お腹や腰の冷え)
手足は温かいのに、お腹が冷えやすいタイプ。便秘や下痢、胃腸の不調を伴うことも。
下半身型(脚・太ももの冷え)
運動不足や加齢による筋肉量の低下から、下半身の血流が悪くなり、腰から下が冷えやすいタイプ。ただし、上半身には血が巡るため、頭や顔がほてりやすいのが特徴です。
デスクワークなど座りっぱなしの時間が長いことも原因のひとつとされています。
全身型(全体的に体温が低い)
エネルギー(代謝)が落ちている状態で、疲れやすく風邪をひきやすい傾向。
冷え性の主な原因
冷えは「体質+生活習慣+ストレス」が複雑に絡み合って起こります。
● 自律神経の乱れ
● 血行不良や貧血
● 筋肉量の低下
● ストレスや生活習慣(過度なストレス・カフェインの摂りすぎ・クーラーなど)
男女別に見ると、女性はホルモンバランスや血液量の影響で冷えやすく、男性はストレス・運動不足型の冷えが多く見られます。
放置するとどうなる?冷え性による体調不良
冷えをそのままにすると、さまざまな不調につながることがあります。
● むくみ・しもやけ
● 頻尿・下痢
● 頭痛・肩こり
● 不眠・倦怠感
● 月経不順・不妊
体の冷えは「巡り」の低下。つまり、不調の土台になっていることが多いのです。
冷え性改善に漢方が選ばれる理由
漢方は「冷えの根本原因」を整える医学
西洋医学が「症状を抑える治療」だとすれば、漢方は「体のバランスを整える治療」。
冷え性に対しても、単に“温める”のではなく、体の内側の巡りやエネルギーを調整することを目的とします。
東洋医学では体を「気・血・水(き・けつ・すい)」の3つの要素でとらえます。
体は気・血・水がバランス良く体内をめぐることによって維持され、バランスが崩れることで体にさまざまな症状が起こると考えます。
● 気(エネルギー)の不足 → 熱を生み出せない(気虚)
● 血(血液・栄養)の不足・滞り → 巡りが悪く冷える(血虚・瘀血)
● 水(体内の水分)の滞り → 冷えやむくみ、胃腸不調が起こる(水滞)
漢方で見る冷え性のタイプとアプローチ
血虚タイプ
顔色が悪い・貧血傾向。手足に冷えを感じるタイプ。
気虚タイプ
全身の倦怠感と冷えが同時にあるタイプ。
瘀血タイプ
肩こり・月経痛・くすみ。のぼせと冷えが同時に起こるタイプ。
冷えを感じるタイミングや、症状が出る場所、体質などを考慮して、医師がそれぞれのタイプを判断し適切な薬を処方します。
男性の冷え性にも漢方が効果的
男性は「ストレスによる自律神経の乱れ」や「デスクワークなどによる下半身の冷え」によるトラブルが多い傾向です。
漢方では、疲労・肩こりなども含めて体質から改善を図ることができます。
特に「八味地黄丸(はちみじおうがん)」は、腰の冷えや頻尿など、男性に多い冷え症状に用いられます。
代表的な冷え性向け漢方とその特徴
冷えの原因は人それぞれ。症状・生活習慣・ストレスの有無などを踏まえ、医師が処方を決めます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血の巡りを整え、貧血・冷え・むくみ・倦怠感などを改善します。やせ気味で体力のない方に適した漢方薬です。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血流を促進し、肩こりや手足の冷え、生理痛など“巡りの悪さ”からくる冷えを改善します。冷えとのぼせが両方ある方に適した漢方薬です。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
加齢やエネルギー不足が原因で起こる腰・下半身の冷え、頻尿・夜間尿などを改善します。
体の冷えや疲れやすさなど、加齢に伴う様々な不調がある方に適した漢方薬です。
冷え性の漢方治療はどこで受けられる? ― オンライン診療という選択
冷え性で病院を受診するなら何科?
一般的には内科・婦人科・漢方内科が対象となるでしょう。
症状によっては、泌尿器科(頻尿)や循環器科(血行不良)が適していることもあります。
オンライン診療も利用できる
近年、スマホやPCを使って医師の診察を受けられるオンライン診療が広がっています。
冷え性もオンライン診療を利用でき、必要に応じて漢方薬が処方されます。
【こんな方におすすめ】
● 冷え性が長引いている方
● 市販薬や温活サプリで効果を感じにくい方
● 忙しくて通院が難しい方
● 体質そのものを整えたい方
ミナカラ オンライン診療の特徴
「ミナカラ オンライン診療」は、土日・夜間対応で、忙しい人でも利用しやすいのが特徴です。
スマホ1つで予約から診療まで完結し、自宅にいながら医師のアドバイスを受けられます。特に軽い症状やいつも同じ薬を飲みながら経過を観察している方には、手軽で安心な選択肢のひとつと言えるでしょう。
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冷え性を悪化させる生活習慣と改善ポイント
生活の中の「冷やす原因」を見直す
冷えの原因は毎日の生活のなかに潜んでいます。身についてしまった生活習慣を変えることは大変かもしれません。しかし、原因を把握して、少しでも改善することで症状がよくなることもあります。
● 冷たい飲み物・コーヒーの摂りすぎ
● クーラーの効きすぎた環境
● 運動不足・睡眠不足・ストレス過多
「温める」だけでなく、「冷やさない」生活を意識することが大切です。
血流を良くする簡単な習慣
何よりも、からだを温めることが大切です。具体的には以下のことなどを心がけましょう。
● デスクワーク中のストレッチ・軽い筋トレ
● 毎日の湯船入浴(38〜40℃で15分程度)
● 5本指ソックス・腹巻き・温活グッズの活用
運動は、ウォーキングや簡単なストレッチがおすすめです。軽い運動はストレス解消にも役立ちます。湯船で身体を温めることはもちろん、最近は保温性の高いインナーもあるので、上手に活用するとよいでしょう。
これらを続けることで、体の内側から“温まりやすい体”に変わっていきます。
食事・栄養面からの冷え対策
不規則な食事、過度なダイエットなど、栄養バランスの偏りがちな生活習慣は避けましょう。バランスの良い食事を心がけましょう。
● 鉄分・たんぱく質・ビタミンEなどをしっかり摂取
● 生姜・根菜類・ねぎ・発酵食品など、温める食材を取り入れる
● 冷たい飲み物より、常温や温かいお茶を選ぶ
まとめ ― 漢方で「冷えやすい体」から「温まる体」へ
冷え性は、体が発している小さなサイン。
放っておくと不調の原因になりますが、体質から整えることで改善が可能です。
漢方による体質改善と、日々の生活習慣の見直し。そして、自宅で気軽に相談できるオンライン診療を活用すれば、無理なく続けられます。
今こそ、冷え性を体質から改善する一歩を。
あなたに合った漢方治療を、オンライン診療で気軽に始めましょう。
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昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
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