その飲み方で大丈夫?ED治療に使われる薬の注意点
ED治療に使われる薬とは
ED治療に使われる薬とは、勃起不全(ED)を改善する薬です。現在、日本ではバイアグラ®(シルデナフィル)、レビトラ®(バルデナフィル)、シアリス®(タダラフィル)という3種類の内服薬が厚生労働省に認可されています。
なお、レビトラ*2は、製造しているドイツの工場で生産・供給できなくなり2021年に販売中止になりましたが、ジェネリック医薬品のバルデナフィル錠は販売されています。
原則、ED治療は保険適用外の自由診療です。
※2026年1月現在
ED治療に使われる薬が効くしくみ
通常、勃起はcGMP(環状グアノシン一リン酸)の働きによって、陰茎海綿体※に大量の血液が流れ込むことで起こります。
陰茎海綿体には、cGMPを分解する酵素であるPDE5(ホスホジエステラーゼ5)があり、PDE5が作用すると勃起が鎮まります。
ED治療に使われる薬は、cGMPを分解するPDE5を阻害し、cGMPの量を増やすことで勃起不全に効果を現します。
このように、ED治療に使われる薬は性刺激があって初めて効果が出る仕組みとなっており、飲むだけで勃起する薬ではありません。
※海綿体:スポンジ状の構造で、陰茎(ペニス)の形状などをつかさどる組織
代表的なED治療に使われる薬の種類と違い
バイアグラ*1(シルデナフィル)、レビトラ*2(バルデナフィル)、シアリス*3(タダラフィル)の効果時間や食事の影響について一覧にまとめました。

バイアグラ*1(シルデナフィル)は日本で初めて発売されたED治療に使われる薬です。食事の影響を受けやすいため、食事から時間を空けて服用します。レビトラ*2(バルデナフィル)はバイアグラ*1(シルデナフィル)よりも効果時間が長いのが特徴です。シアリス*3(タダラフィル)は、効果時間が最大で36時間と長いことから「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。
ED治療に使われる薬と食事・アルコールの影響
ED治療に使われる薬を服用する時には、食事やアルコールに注意しなければいけない場合があります。
食事が効き目に影響する理由
食後にバイアグラ*1(シルデナフィル)を服用すると吸収が遅れ、効果が現れるまで時間がかかります。バイアグラ*1(シルデナフィル)は空腹時または食後2時間あけて服用してください。
レビトラ*2(バルデナフィル)、シアリス*3(タダラフィル)は食事の影響を受けないので、食事のタイミングを気にする必要はありません。
アルコールは適量ならOK、飲みすぎはNG
ED治療に使われる薬を服用している時に、少量のアルコールを飲んでも大きな問題はほとんどありません。しかし、アルコールを飲みすぎると、起立性低血圧やめまいなどが起こることがあります。
また、過度の飲酒は勃起力自体を低下させてしまいます。ED治療に使われる薬を服用する際は、アルコールの過剰摂取を避けましょう。
ED治療に使われる薬を服用できない人・注意すべき人
ED治療に使われる薬の服用ができない方や、注意して服用しなければいけない方がいます。持病があったり、何らかのお薬を服用している方は、必ず医師にお伝えください。
該当の成分でアレルギーを起こした方は服用禁止
今までにお薬を服用してアレルギーを起こしたことがある方は、同じ成分のお薬を服用すると再びアレルギー症状を引き起こすことがあります。必ず医師にお伝え下さい。
硝酸薬を使用している方は服用禁止
硝酸薬は血管を広げるお薬で、主に狭心症や心不全の治療に使われます。硝酸薬とED治療に使われる薬を併用すると、重大な血圧低下を引き起こすため、とても危険です。決して併用しないでください。
代表的な硝酸薬を一覧で紹介します。
| 成分名 | 主な商品名 |
|---|---|
| ニトログリセリン | ニトロペン舌下錠、ミオコールスプレー、ミリステープ、ニトロダームTTSテープ、ミニトロテープ、バソレーターテープ、ニトログリセリンテープ など |
| 硝酸イソソルビド | ニトロール錠、ニトロールスプレー、硝酸イソソルビド錠、ニトロールRカプセル、フランドルテープ、フランドル錠 、硝酸イソソルビドテープ など |
| 一硝酸イソソルビド | アイトロール錠、一硝酸イソソルビド錠 など |
| ニコランジル | シグマート錠、ニコランジル錠 など |
| 亜硝酸アミル | 亜硝酸アミル |
不整脈薬や肺高血圧治療薬で治療中の方は服用禁止
アンカロン(アミオダロン)などの抗不整脈薬で不整脈を治療中の方や、アデムパス(リオシグアト)で肺高血圧症を治療中の方は、重大な低血圧を起こすおそれがあります。
不整脈、肺高血圧を治療している方は医師にご相談ください。
低血圧の方、コントロール不良の高血圧の方は服用禁止
90/50mmHgを下回る低血圧の方もしくは、170/100mmHgを上回る高血圧の方はED治療に使われる薬を使用できません。重大な低血圧を引き起こすおそれがあります。
前立腺肥大、高血圧を治療している方は相談を
前立腺肥大症の治療薬(α遮断薬)や血圧を下げる薬を併用すると、血圧低下が強く現れる可能性があります。薬の種類によってはED治療に使われる薬との併用が禁止されています。
前立腺肥大症や高血圧を治療している方で、ED治療に使われる薬の使用を検討している方は医師にご相談ください。
肝機能がひどく低下している方は服用禁止
薬の代謝・排泄が遅れ、副作用が出やすくなるおそれがあるため服用できません。健康診断などで肝機能の数値を指摘されたことがある方は医師にご相談ください。
網膜色素変性症のある方は服用禁止
網膜色素変性症の方は、ホスホジエステラーゼ(PDE)の遺伝的障害を持つ症例が少数報告されているため服用できません。
心疾患や脳卒中の治療中もしくは既往がある方は相談を
性的活動が身体への負担になることがあります。狭心症、重度の心血管障害、心不全、脳出血、脳梗塞を治療している方、過去にかかったことがある方は医師にご相談ください。医師が症状を確認したうえで処方するかどうかを判断します。
ED治療に使われる薬の副作用
ED治療に使われる薬を服用後に体調変化を感じる方もいます。時間の経過とともに自然におさまる軽い副作用と、すみやかな受診が勧められる主な症状について解説します。
軽い副作用
服用後に、比較的よくみられる副作用には頭痛、ほてり、鼻づまり、動悸、消化不良などがあります。また、シアリス*3服用で背中の痛み、筋肉痛、手足の痛みが出ることも。
これらの症状は、時間が経つとともに自然におさまることがほとんどです。しかし、症状が強い場合は服用を中止して医師にご相談ください。
見逃したくない副作用
体に発疹が現れたり、息苦しいなどのアレルギー症状が現れた場合は、ただちに救急科を受診して適切な処置が必要です。
また、ED治療に使われる薬を長期間服用していると、視界全体が青みがかって見える青視症や、視界がかすんで見えるかすみ目などの視覚異常が現れることがあります。継続して使用する場合は、対面診療の眼科で定期的な目の検査を受けましょう。
このほか、服用後に血圧が下がることで強いめまいや立ちくらみを感じる方もいます。車を運転する場合は十分にご注意ください。
持続勃起症
持続勃起症とは、性的刺激・性的興奮とは無関係に勃起状態が4時間以上に渡って続く状態です。
陰茎海綿体から血液が流出できなくなることで、酸素を含んだ新しい血液が流入できなくなって起こります。長時間勃起が続くことで陰茎の酸素が不足し、激しい痛みを感じます。
治療が遅れると、勃起機能を永続的に失う可能性があるため、4時間以上の勃起が続く場合は、すみやかに救急科を受診してください。
ED治療の相談はミナカラ オンライン診療で
ED治療に使われる薬は適切に服用することで効果を発揮するお薬です。一方で、食事やアルコール、併用薬に注意が必要な点もあります。また、副作用が疑われる場合には正しい対応を取ることも大切です。ED治療に使われる薬の服用で不安や疑問がある場合には、自己判断せず医師にご相談ください。
「仕事で忙しい」、「ED治療を受けていることを周りに知られたくない」などで通院が難しい場合は、自宅からスキマ時間に受診できるオンライン診療を利用するのも一つの方法です。
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※1 バイアグラはヴィアトリス・スペシャルティ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーの登録商標です。
※2 レビトラはバイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングの登録商標です。
※3 シアリスはイーライ リリー アンド カンパニーの登録商標です。


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