その飲み方で大丈夫?ED治療に使われる薬の注意点
ED治療薬とは?主な種類と効果
ED治療薬(勃起不全治療薬)は、陰茎周辺の血管を拡張させて血流を促し、勃起を補助する医薬品です。
日本では複数の有効成分が承認されており、それぞれ効果の持続時間や食事による影響の受けやすさが異なります。医師の診察のもと、自身の体質やライフスタイルに合ったお薬を選択することが重要です。
代表的なED治療薬の種類(バイアグラ・シアリス・レビトラ等)
国内で使用されている代表的なED治療薬の成分には、シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
● シルデナフィル(先発品名:バイアグラ)
国内で最初に承認された成分です。食事の影響を受けやすいため、空腹時の服用が推奨されます。
● タダラフィル(先発品名:シアリス)
効果の持続時間が最大36時間と長いことが特徴です。食事の影響を受けないため、食事に関係なく服用できることが最大の特徴です。
● バルデナフィル(先発品名:レビトラ)
服用後およそ30分で効果が発現します。シルデナフィルに比べて食事の影響を受けにくい性質があります。
【比較表】成分ごとの効果発現・持続時間と食事の影響
各成分の特徴を以下の表にまとめました。
|
成分名(先発品名) |
効果発現時間 |
効果持続時間 |
食事の影響 |
|---|---|---|---|
|
シルデナフィル |
約30分〜1時間 |
約3〜5時間 |
受けやすい(食後 2 時間以降の服用推奨) |
|
タダラフィル |
約30分 |
約36時間 |
受けない |
|
バルデナフィル |
約30分 |
約5〜8時間 |
やや受けにくい(食後 30 分以降の服用推奨) |
ED治療薬の副作用と薬の選び方
ED治療薬は血管を拡張する作用を持つため、一定の副作用が生じる可能性があります。事前に症状を知っておくことが大切です。
よくあるお悩み:ED治療薬の主な副作用と正しい対処法
ED治療薬の服用後に現れやすい主な副作用は以下の通りです。
顔のほてり、目の充血、頭痛、消化不良、鼻閉、めまい、背部痛 など
これらの副作用は薬の種類や用量により頻度は異なりますが、軽度から中等度のことがほとんどです。万が一、症状が重い場合や、勃起が4時間以上持続して痛みを伴う場合は、直ちに医療機関を受診してください。
ED治療薬を飲むときの重要な注意点と正しい服用方法
ED治療薬を安全に使用するためには、正しい服用方法を遵守する必要があります。
食事やアルコール(お酒)が薬の効果に与える影響
ED治療薬に中には胃の中に脂肪分や食べ物が残っていると吸収が阻害され、効果が十分に現れないことがあります。特にシルデナフィル(バイアグラ)やバルデナフィル(レビトラ)を服用する場合は、注意してください。
また、過度な飲酒は血圧が下がりすぎてめまいを起こすリスクもあるため、お酒の飲みすぎには注意が必要です。
次の服用までに必要な間隔(24時間あける原則)
すべてのED治療薬に共通する原則として、次に服用するまでは必ず24時間以上の間隔をあける必要があります。
効果が足りないからといって、1日に2回以上服用したり、規定の用量を超えて追加服用したりすることは、重篤な副作用を引き起こす危険があるため絶対に避けてください。
服用できない方・併用禁忌の薬(ニトログリセリンなど)
持病や服用中のお薬によっては、ED治療薬を一切服用できないケース(併用禁忌)があります。
特に、狭心症や心筋梗塞の治療に使われるニトログリセリンなどの硝酸剤(飲み薬・貼り薬・スプレーなど)を使用している方は、ED治療薬と併用すると血圧が急激に低下し、生命に危険を及ぼすため絶対に服用できません。
また、重度の肝障害がある方や、半年以内に脳梗塞・心筋梗塞を起こしたことがある方も服用できません。この他にも注意すべき既往疾患や薬があるため、必ず医師に正確な既往歴と現在服用中のすべての薬を申告してください。
ED治療薬は薬局やドラッグストアなどで買える?
結論として、2026年6月現在、ED治療薬は日本の薬局、ドラッグストア、インターネット通販などの市販では購入できません。購入には医師の診察と処方箋が必要です。
市販化の最新動向:シアリス(タダラフィル)が国内で製造販売承認を取得
ED治療薬は「医療用医薬品」に指定されているため、ドラッグストアの店頭やECサイトで一般用医薬品(市販薬)として購入することはできません。
しかし最新の動向として、エスエス製薬がタダラフィル(シアリス)を薬局等で購入できる市販薬(要指導医薬品)として国内での製造販売承認を取得しています。
現在(発売前)の購入ルート:薬局やドラッグストアの店頭ではまだ買えません
2026年6月現在、上記の市販薬(要指導医薬品)としての具体的な発売時期は未定です。
将来的には、一定の条件(薬剤師による対面販売や確認シートのチェック等)を満たせば病院を受診せずに薬局などで購入できるようになる予定ですが、現時点では店頭での販売は開始されていません。現時点でお薬が必要な場合は、医療機関の受診が必要です。
市販の「EDケアサプリメント」と医療用医薬品の違い
インターネット通販サイトや店頭などで「男性機能向上」を謳って販売されている製品は、すべて医薬品ではありません。
亜鉛やマカ、アルギニンなどの栄養素を補給する目的のものであり、勃起不全そのものを直接治療する臨床的な効果は認められていません。
治療効果を求める場合は、医療用医薬品のED治療薬を使用する必要があります。
ネット通販での個人輸入に潜むリスク
ネット上には「ED治療薬の個人輸入代行おすすめランキング」といったウェブサイトが多数存在しますが、これらを利用した個人輸入には非常に高いリスクが伴います。
個人輸入代行のED治療薬に多い偽造品と健康被害のリスク
厚生労働省および国内の製造販売製薬4社による調査において、インターネット経由で個人輸入されたED治療薬の約4割が偽造医薬品(偽物)であったことが判明しています。
偽造品には、有効成分が全く入っていないもののほか、不純物や本来含まれてはならない他の成分が混入しているケースがあり、国内外で重篤な健康被害(意識障害、低血糖症、最悪の場合は死亡例)が報告されています。
また、個人輸入の医薬品で健康被害が生じた場合、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となります。ランキング形式のサイト等で推奨されていても、利用は避けてください。
自宅でお薬を受け取れる「オンライン診療」のメリット
「病院に行ってEDの相談をするのは恥ずかしい」「通院する時間がない」という方には、医療用医薬品を自宅で受け取ることができるオンライン診療という選択肢があります。
スマホで完結|通院の手間や周囲の目が気にならないプライバシー配慮
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンを用いて、自宅などのプライベートな空間から医師の診察を受けることができるサービスです。病院の待合室で他の患者と顔を合わせる心配がなく、プライバシーが保護されます。
正規ルートの医薬品を最短翌日にお届け
ミナカラ オンライン診療では、国内の正規卸ルートから仕入れたジェネリック医薬品(タダラフィル錠など)を処方しています。
お薬は中身が分からないような梱包(プライバシー配送)で、最短当日中に発送※ され、早ければ翌日には自宅や指定の場所に配送されます。
個人輸入のような偽物のリスクを排除しつつ、自宅でお薬を手に入れることが可能です。
※ 16時までに服薬指導が完了した場合は当日発送。
お届けにかかる日数は中国地方を除く本州は翌日、その他地域は翌々日が最短お届け日となります。(一部離島などを除く)
忙しい方のための「オンライン診療」という選択肢
社会人の方は、平日の日中に病院へ行く時間を確保するのが難しいことも多いでしょう。そのような場合の手段として、オンライン診療という選択肢があります。
移動時間や待ち時間を抑えるメリット
オンライン診療は、スマートフォンやPCを使って自宅や職場から受診できるため、通院にかかる移動時間を削減できます。仕事の合間や帰宅後の時間を有効に活用できる点が、忙しい時期には大きなメリットとなります。
▼ 診療予約はこちら ▼
●お薬は配送での受け取りになります。
●診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります。
●オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://e-clinic.minacolor.com/pages/contact
薬に頼らない対策はある?ED治療薬以外の改善アプローチ
EDの原因は、精神的なストレス(心因性)や、血管の動脈硬化(器質性)など多岐にわたります。持病などでお薬が服用できない方や、症状を改善したい方は、お薬以外の対策を並行して行うことが大切です。
陰茎の血流を促す生活習慣の見直しとセルフケア
日々の生活習慣を改善することで、症状の軽減も期待できます。具体的に意識したいセルフケアには以下のようなものがあります。
● 適度な運動
ウォーキングやスクワットなどの有酸素運動、下半身の筋トレは、骨盤内の血流を促進します。
●禁煙
タバコに含まれるニコチンは血管を強く収縮させるため、EDの大きな原因となります。
● 十分な睡眠とストレス解消
自律神経のバランスを整え、リラックスした状態(副交感神経優位)を作ることで、勃起機能が働きやすくなることもあります。
まとめ
ED治療薬には、バイアグラ、シアリス、レビトラなどの種類があり、費用を抑えられるジェネリック医薬品(タダラフィルなど)も広く普及しています。将来的な市販化に向けた動きとして、タダラフィルが国内で製造販売承認を取得していますが、2026年6月現在、具体的な発売時期は未定であり、ドラッグストア等の店頭ではまだ購入できません。ネット通販での個人輸入は偽造品による健康被害のリスクが非常に高いため避け、プライバシーを守りながらお薬が自宅に届くオンライン診療なども活用しながら、医師の指示のもと安全に治療を進めましょう。
※1 バイアグラはヴィアトリス・スペシャルティ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーの登録商標です。
※2 レビトラはバイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングの登録商標です。
※3 シアリスはイーライ リリー アンド カンパニーの登録商標です。

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

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