ミナカラ
夏風邪・夏の感染症|大人と子どもの症状の違い・登園/出勤の目安と対処法
更新日
2026.06.29
薬剤師監修日
2026.06.29

夏風邪・夏の感染症|大人と子どもの症状の違い・登園/出勤の目安と対処法

朝起きたら喉に違和感がある、夜中に子どもが突然高い熱を出した…夏のこうした不調は「ただの夏風邪かな」と思いつつも、保育園や職場で流行している感染症かもしれない、と判断に迷いやすいものです。夏は冷房による乾燥や屋外との寒暖差で大人も体調を崩すことがあり、子どもは特有のウイルス感染症にかかりやすい季節です。この記事では夏に流行しやすい「三大夏風邪」の見分け方、家庭や職場での感染対策、登園・出勤の目安、そして自宅でのケアまでを整理しました。ご自身の体調管理にも、お子様の看病の判断材料にもお役立てください。
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編集
高橋 伊津美
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師高橋 伊津美
高橋 伊津美
編集者
株式会社ミナカラ薬剤師高橋 伊津美

① 夏に増える「夏風邪」と感染症|まず知っておきたい基礎

夏の不調には、寒暖差などで起こる一般的な「夏風邪」と、特有のウイルスが原因となる「感染症」の両方があります。まずは全体像を押さえておくと、落ち着いて対処しやすくなります。

そもそも夏風邪とは?冬の風邪との違い

「夏風邪」は正式な病名ではなく、夏に起こるかぜ症状の総称として使われる言葉です。
冬の風邪は乾燥した環境で広がりやすいウイルスが中心ですが、夏に流行するウイルスには高温多湿の環境を好む傾向があるものが多く、エンテロウイルスやアデノウイルスなどが代表的です。そのため、夏場に活発に活動しやすく、喉の痛みや発熱を引き起こすことがあります。
冷房による冷えや乾燥、屋外との寒暖差で体力が落ちると、こうしたウイルスの影響を受けやすくなると考えられています。

大人と子ども、症状の出方はどう違う?

同じ夏風邪でも、大人と子どもでは症状の現れ方が異なる傾向があります。

● 大人の場合
冷房による冷えや乾燥、寒暖差が引き金になりやすく、サラサラした鼻水、軽い喉の痛み、だるさといった比較的おだやかな症状が中心になることが多いとされています。

● 子どもの場合
免疫機能が発達の途中にあるため、ウイルスによる感染症にかかりやすく、突然の高熱や強い喉の痛みとして現れることがあります。

なお、後述する感染症(手足口病など)は子どもに多いものの、大人がかかることもあります。その場合、大人のほうが症状が強く出るケースもあると指摘されており、「子どもの病気だから」と油断しないことが大切です。

② 夏に流行しやすい「三大感染症」の特徴と見分け方

夏を代表する感染症として、ヘルパンギーナ・手足口病・プール熱(咽頭結膜熱)の3つがよく挙げられます。初期症状が似ていることもあり、見分けにくい場合があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ヘルパンギーナ|喉の奥の強い痛み

喉の奥に痛みのある水疱(小さな水ぶくれ)ができるのが特徴で、38〜39℃前後の突然の高熱を伴うことが多いとされています。喉の痛みのために、食べ物や飲み物を飲み込むのがつらくなることがあります。

手足口病|手・足・口の水疱

その名の通り、手のひら・足の裏・口の中、ときにはお尻などに、米粒大の水疱性の発疹が現れます。発熱は微熱程度のことが多く、熱が出ないこともあります。口の中の水疱が痛むと、食事がとりづらくなる場合があります。

プール熱(咽頭結膜熱)|高熱・喉の痛み・目の充血

アデノウイルスが原因となる感染症で、プールを介して広がることがあることから「プール熱」とも呼ばれます。高熱、喉の痛み(咽頭炎)に加えて、目の充血や目やに(結膜炎)がみられるのが特徴です。発熱などの症状は数日続くことがあります。

目の充血や目やにを伴う場合は、ヘルパンギーナや手足口病ではなくプール熱の可能性も考えられます。後述の通り、プール熱は登園の扱いが他の2つと異なるため、見分けるポイントとして覚えておくと安心です。

3つの違いを一覧でチェック

疾患名主な発熱の傾向水疱・発疹が出やすい場所特徴的な症状大人もかかる?
ヘルパンギーナ38~39℃前後の突然の高熱が多い喉の奥喉の強い痛み・飲み込みづらさかかることがある
手足口病微熱、または発熱しないことも手のひら・足の裏・口の中・お尻 など米粒大の水疱性の発疹かかることがあり、症状が強く出る場合も
プール熱
(咽頭結膜熱)
高熱が数日続くことが多い(発疹は出にくい)喉の痛み+目の充血・目やにかかることがある

※症状には個人差があります。上の表は見分けの目安であり、確定診断にはなりません。

③ 家庭・職場での感染を防ぐポイント

これらの感染症は、家庭内はもちろん、保育園・幼稚園・職場でも広がることがあります。感染経路を知り、できる対策を取り入れましょう。

主な感染経路

いずれも、咳やくしゃみによる飛沫感染タオルや手すりなどを介した接触感染、そして便に排出されたウイルスによる糞口感染が主な経路とされています。プール熱では、目やにや涙を介して広がることもあります。

家庭内・職場での二次感染を防ぐ工夫

● ご家庭で(特に小さなお子様がいる場合)
オムツ替えのあとは、石けんを使って流水で丁寧に手を洗うことが推奨されます。タオルの共有は避け、ペーパータオルを活用すると、ご家族間での二次感染を防ぎやすくなります。

● 職場・外出先で(大人の場合)
こまめな手洗いに加え、共用部分(ドアノブ・タオル・PC周辺など)に触れたあとは手指を清潔に保つ意識が大切です。症状があるうちは、周囲への配慮として無理な出勤を控えることも検討しましょう。

④ いつから登園・出勤していい?社会復帰の目安

「いつから保育園に行かせていいのか」「自分はいつ出勤していいのか」——

回復期に多くの方が悩むポイントです。疾患によって扱いが異なるため、整理しておきましょう。

子どもの登園・登校の目安|疾患で扱いが違う点に注意

● ヘルパンギーナ・手足口病の場合
インフルエンザのように、法律(学校保健安全法)で具体的な出席停止期間が定められているわけではありません。
熱が下がったあとも数週~数か月間は便などからウイルスが排出され続けるため、症状が消えても感染を完全に防ぐことは難しいとされています。そのため一律の日数ではなく、お子様の全身状態を見て判断するのが一般的です。

具体的には、
 ・熱が下がり、平熱に戻っている
 ・喉の痛みが和らぎ、普段通りの食事がとれている
 ・水疱の痛みがなく、元気に過ごせている
といった状態が登園の目安とされています。

● プール熱(咽頭結膜熱)の場合
プール熱は学校保健安全法で第二種の感染症に位置づけられており、主要な症状が消えてから2日を経過するまでが出席停止の目安とされています。
同じ夏の感染症でも、プール熱だけは扱いが異なる点に注意が必要です。
いずれの場合も、最終的な登園の判断は、かかりつけの医師や通われている保育園・学校に確認しておくとスムーズです。

大人の出勤はどうする?

大人については、これらの感染症に対する法的な出勤停止の規定は設けられていません。ただし感染力があるため、症状が落ち着くまでは周囲への配慮として無理をしないことが望ましいとされています。
特にプール熱は感染力が強いとされるため、回復を待ってからの出勤が安心です。職場の規定がある場合は、それに従いましょう。

⑤ 自宅でのケアと市販薬の選び方

体調に異変を感じたら、まずは体を休めて体力の消耗を抑えることが最優先です。

つらい症状をやわらげるホームケア

喉に痛みがあるときは、酸味の強いもの・熱いもの・固いものは刺激になりやすいため避けたほうがよいでしょう。ゼリーやプリン、冷ましたおかゆ、豆腐など、喉ごしのよい食事が適しています。
水分は一度にたくさん飲めないときでも、数回に分けて少しずつ補給し、脱水を防ぐことが大切です。これは大人も子どもも共通の基本ケアです。お子様の場合は、機嫌や尿の回数も様子を見る目安になります。

市販薬の考え方と選ぶ際の注意点

現在のところ、これらの感染症のウイルスそのものを退治する特効薬はなく、基本的には症状をやわらげる「対症療法」が中心となります。
熱や喉の痛みがつらいときは、解熱鎮痛成分(アセトアミノフェンなど)を含む市販薬で、一時的に症状を緩和し、水分や睡眠をとりやすくできる場合があります。
ただし、お子様に使う場合は年齢に合った薬を選ぶ必要があります。迷ったときは薬剤師や登録販売者にご相談ください。

【セルフチェック】医療機関への相談を検討するタイミング

次のような症状がみられる場合は、医療機関への早めの対面受診をおすすめします。

 ・高熱が続いている
 ・嘔吐する
 ・頭を痛がる
 ・視線が合わない/呼びかけに応えない
 ・呼吸が速く、息苦しそう
 ・水分がとれず、おしっこが出ない
 ・ぐったりとして活気がない など

一方で、次のようなケースでは、オンライン診療で自宅から相談する方法も選択肢のひとつになります。

 ・熱はあるが、水分や食事はある程度とれている
 ・上記のような重い症状は出ていないが、念のため医師に診てもらいたい
 ・小さなお子様がいて外出しづらい
 ・日中に受診の時間を取りにくい など

つまり、重い症状があるときは対面受診軽症〜中等症で通院の手間を抑えたいときはオンライン診療も利用できる、と使い分けて考えると判断しやすくなります。
オンライン診療なら自宅にいながら医師に相談でき、体調がすぐれないときの負担を軽減できます。

 

▼ 子どもの風邪や感染症に関する相談はこちら ▼

 

▼ 大人の風邪や感染症に関する相談はこちら ▼

 

●お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能

●診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります。

●オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://e-clinic.minacolor.com/pages/contact

 

⑥ 忙しい方のための「オンライン診療」という選択肢

社会人の方は、平日の日中に病院へ行く時間を確保するのが難しいことも多いでしょう。そのような場合の手段として、オンライン診療という選択肢があります。

移動時間や待ち時間を抑えるメリット

オンライン診療は、スマートフォンやPCを使って自宅や職場から受診できるため、通院にかかる移動時間を削減できます。仕事の合間や帰宅後の時間を有効に活用できる点が、忙しい時期には大きなメリットとなります。

 

▼ 診療予約はこちら ▼

 


●お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
●診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります。
●オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://e-clinic.minacolor.com/pages/contact

 

 

⑦ まとめ

夏風邪やヘルパンギーナ、手足口病、プール熱(咽頭結膜熱)は、初期の症状が似ていて見分けがつきにくいことがあります。なかでもプール熱は登園の扱いが他と異なるため、目の充血など特徴的なサインを覚えておくと安心です。
大人・子どもいずれの場合も、大切なのは症状に応じた適切なホームケアと、水分補給・休息をしっかり確保することです。
日々の忙しさや育児のなかで通院が負担に感じられるときは、無理をせず、オンライン診療のような利便性の高いサービスも選択肢のひとつとして取り入れてみてください。状況に合った選択をしながら、暑い夏を健康に乗り切りましょう。

 

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
高橋 伊津美
ミナカラ薬局薬剤師
高橋 伊津美
【経歴】

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
編集者
高橋 伊津美
株式会社ミナカラ薬剤師
高橋 伊津美
【経歴】

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

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