あせも・とびひ・汗かぶれ・湿疹の違いは?症状・見分け方を比較表で解説【受診の目安も】
あせも・とびひ・汗かぶれ・湿疹とは?どんな症状?
夏の4大肌トラブルは、見た目が似ていても原因や特徴が異なります。まずはそれぞれの違いと見分け方を表で確認しましょう。
| 主な症状 | 原因 | |
|---|---|---|
| あせも | 小さな赤いブツブツが急にたくさんできる。 かゆみをともなう。 | 汗の通り道が詰まること |
| とびひ | 水ぶくれや膿(うみ)ができ、破れると周囲に広がる。 かゆみや痛みが強い。 他人にうつることがある。 | 傷口からの細菌感染 |
| 汗かぶれ | 汗が触れた部分が赤くなり、面で広がる。 ピリピリした痛みが出ることもある。 | 汗に含まれる成分の刺激 |
| 湿疹 | 赤み、ブツブツ、小さな水ぶくれなどが混ざって起こる。 かゆみが強い。 | 体質や乾燥、外部刺激など多様 |
※上記は症状の一例です。診断については医師の診察が必要です。
あせも(汗疹)の症状
あせも(汗疹)は、大量に汗をかいたときに、汗の通り道(汗管)が詰まることで起こります。皮膚の中に汗がたまって周囲の組織を刺激するため、小さな赤いブツブツが急にたくさん出現するのが特徴です。
首まわりやひじの内側、お腹まわりなど、汗をかきやすく蒸れやすい場所に多くみられます。
とびひ(伝染性膿痂疹)の症状
とびひ(伝染性膿痂疹)は、かき傷や虫刺されなどの小さな傷口に細菌が入り込んで増殖する病気です。水ぶくれや膿(うみ)をもったただれができ、その液体が触れた別の場所にまるで「飛び火」するように症状が広がっていきます。
強いかゆみや痛みをともなうことが多く、ほかの場所の皮膚だけでなく、タオルやおもちゃなどによって他人(子ども・大人)に感染することもあります。
汗かぶれ(接触性皮膚炎)の症状
汗かぶれ(接触性皮膚炎)は、肌に付着した汗の成分(塩分やアンモニアなど)が刺激となって起こる炎症です。あせもが「ポツポツとした点」で広がるのに対し、汗かぶれは衣服で擦れる場所や汗が溜まる部分が「面で赤くなる」のが特徴です。かゆみだけでなく、ピリピリとした痛みをともなうこともあります。
湿疹(皮膚炎)の症状
湿疹(皮膚炎)は、皮膚の表面に起こる炎症の総称です。赤み、細かなブツブツ、小さな水ぶくれなどが混ざり合って現れ、強いかゆみをともないます。
原因は乾燥によるバリア機能の低下や、特定の物質へのアレルギーなどさまざまで、夏だけでなく1年を通じて起こる可能性があります。
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夏の肌トラブルの主な原因
夏の肌トラブルを引き起こす背景には、季節特有の環境と肌の状態が深く関係しています。
大量の汗や摩擦による影響
気温や湿度が高くなると、体温を調節するために大量の汗をかきます。汗が肌に残ったまま放置されると、汗の通り道が詰まってあせもになったり、汗の成分が肌を刺激して汗かぶれを起こしたりします。
さらに、下着や衣服との摩擦が加わることで肌が擦れ、炎症がさらに悪化しやすくなります。
バリア機能の低下と細菌の増殖
汗や紫外線、エアコンによる乾燥などの影響で、肌の表面にあるバリア機能が低下。バリア機能が弱まった肌は、少しの刺激にも敏感になります。
また、夏の高温多湿な環境は細菌が繁殖しやすいため、バリア機能が落ちた肌をかきむしって傷ができると、そこから細菌が入り込んでとびひなどの感染症を招く原因になります。
夏の肌トラブルのセルフケア
肌の炎症を鎮め、悪化を防ぐためには、日頃の正しいケアと適切な薬選びが大切です。
日常生活におけるセルフケア
毎日の生活の中で、肌への刺激をできるだけ減らす工夫をしましょう。
夏に合わせたスキンケアをする
・汗をかいたら放置せず、こまめにシャワーで洗い流すか、濡れた柔らかいタオルやシートで優しく拭き取ります
・入浴時は石けんをよく泡立て、手で包み込むように優しく洗い、ゴシゴシと擦らないようにしましょう
・お風呂上がりには、ベタつきにくいローションなどで適度な保湿を行い、肌のバリア機能を整えます
周りの環境を整える
・室内ではエアコンや扇風機を上手に使い、汗を大量にかき続けない環境を作ります
・衣服は通気性や吸湿性の良い綿や麻、吸汗速乾機能のある素材を選び、下着はこまめに着替えるよう心がけてください
市販薬(塗り薬)の選び方
症状に合わせて、適切な成分が含まれた市販薬を選びます。
| 病名 | 薬の選び方 |
|---|---|
| あせも・汗かぶれ・湿疹 |
症状の強さや対象範囲により異なります ・赤みやかゆみが強い場合: ・かゆみが比較的軽い場合や、デリケートな部位: ・症状が広範囲で、かゆくてたまらないなどの場合: |
| とびひ |
とびひは細菌感染が原因であるため、ステロイドの塗り薬を単独で使うと症状が悪化するおそれがあります ・原因菌に作用する抗生物質(抗菌薬)が配合された塗り薬 |
ただし、原因を自分で見極めて正しく市販薬を選ぶのは難しい場合もあります。迷ったときは薬剤師に相談するか、無理をせず医療機関を受診しましょう。
病院を受診するタイミング・目安
皮膚トラブルが起きたとき、誤った判断でケアを続けると悪化してしまうことがあります。適切なタイミングで皮膚科を受診することが、早い回復への近道です。
次の症状が見られる場合は、早めに対面もしくはオンラインの皮膚科を受診してください。
| ・水ぶくれや膿(うみ)が周囲に広がっているとき ・強い赤みや腫れ、ピリピリとした痛みをともなうとき ・患部をかきむしってしまい、ジュクジュクとした液が出ているとき ・市販薬を5〜6日間使っても症状が改善しないとき ・かゆみが強くて夜眠れないなど、日常生活に支障が出ているとき など |
ただし、以下のような場合はオンライン診療ではなく、対面診療による直接の診察が必要です。
| ・患部が広範囲に及んでおり、全身に症状が出ている場合 ・高熱やだるさなど、皮膚以外の全身症状をともなう場合 ・強い痛みや急激な腫れがあり、皮膚の深い部分の感染が疑われる場合 など |
病院での治療法
皮膚科では、医師が患部の状態や原因を正しく診断し、症状に合わせた医療用の処方薬を出してくれます。
一般的に、あせもや湿疹、汗かぶれには適切な強さのステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬などが処方されます。とびひの場合は、原因菌を殺すための抗生物質(塗り薬や内服薬)が処方され、原因に合わせた的確なアプローチで治療を行います。
※診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります
市販薬、オンライン診療、対面診療のメリット・デメリット
それぞれの選択肢には特徴があります。自分のライフスタイルや症状に合わせて選びましょう。
| 市販薬 | オンライン診療 | 対面診療 | |
|---|---|---|---|
| 診察 | なし | あり | あり |
| 相談場所 | 薬局・ドラッグストアなど | 自宅や職場など、どこからでも | 病院・クリニック |
| 薬 | 市販薬 | 医療用医薬品 | 医療用医薬品 |
| 健康保険 | 使えない | 使える(保険適用) | 使える(保険適用) |
| 費用 | お薬代のみ | 診察料+お薬代+配送料+システム手数料※など | 診察料+お薬代+通院交通費など |
| メリット | ・欲しいときにすぐ購入できる | ・予約制の場合は待ち時間が少ない ・通院の手間が要らない | ・患部を直接診て、触診や検査ができる |
| デメリット |
・原因の見極めや薬選びが難しいことも | ・触診や検査はできない | ・待ち時間や通院の時間がかかる ・受診のために有休取得が必要な場合もある |
| こんな方に | ・症状が軽く、まずは手軽にケアしたい方 | ・忙しくて通院時間が取れない方 ・夜間や休日に受診したい方 | ・症状が重い方 ・検査が必要な方 |
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まとめ
夏に起こる「あせも」「とびひ」「汗かぶれ」「湿疹」は、それぞれ原因が異なるため、症状に合わせた正しい対処が必要です。日頃から肌を清潔に保ち、適切な環境づくりを意識してセルフケアを行いましょう。
もし、症状が長引いたり悪化したりした場合は、放置せずに皮膚科を受診してください。通院の時間が確保できない方には、スマホの写真共有を活用したオンライン診療も心強い味方になります。
自分の状況に合った方法を選び、健やかな肌で夏を乗り切りましょう。

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