ミナカラ
来年の花粉症に備えるなら夏から。舌下免疫療法の始めどきと続け方
更新日
2026.07.28
薬剤師監修日
2026.07.28

来年の花粉症に備えるなら夏から。舌下免疫療法の始めどきと続け方

春になると鼻水やくしゃみ、目のかゆみに悩まされ、「またこの時期がきた…」と憂鬱な気持ちになる方は少なくありません。仕事や家事に集中しにくくなり、日々の生活にも影響が出てしまうことも。 花粉症の治療法の一つに「舌下免疫療法」があります。舌下免疫療法スタートに適した季節は、6月〜11月頃の夏から秋にかけてです。治療期間の目安は3〜5年と長期間に及びますが、毎日1回薬を服用し続けることで、アレルギー反応を起こしにくい体質への改善が期待できます。舌下免疫療法とはどんな治療法なのか、メリット・デメリット、無理なく続けられる工夫を紹介します。
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編集
小寺 瑶
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶

毎年くり返す花粉症にお悩みではありませんか

花粉症を引き起こす体質へのアプローチ

スギ花粉症では、花粉が飛散する春になると鼻づまりで夜に寝つきにくくなったり、日中に頭が重くて仕事や家事がスムーズに進まなかったりすることがあります。

症状が出る季節に用いられる花粉症の飲み薬や点鼻薬は、今起きている症状を一時的に抑えるための対症療法が中心です。そのため、毎年花粉が飛び始めると、同じようにつらい症状に悩まされることになります。つらい症状を根本から抑えるためには、一時的な対処だけでなく、アレルギー反応を起こしやすい体質そのものへアプローチすることが大切です。

舌下免疫療法はアレルギー反応そのものを抑える治療法の一つ

今現れているアレルギー症状を和らげるだけでなく、根本的な改善を目指す治療法として「アレルゲン免疫療法」があります。その方法の一つが「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」です。

これは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体に吸収させ、慣らしていくことで、アレルギー症状が出にくい体質に変えていく治療法です。長期間続けることで、症状が大幅に軽く(軽減)なったり、お薬の量を減らせたりする可能性が期待できます。

日本では現在、スギ花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法が認められています。この記事ではスギ花粉症に対する舌下免疫療法を中心に解説します。

舌下免疫療法はいつから始められる?

スギ花粉症の場合は6月〜11月頃の開始が目安

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉が飛散していないオフシーズン(主に6月〜11月頃)に始めるのが一般的です。

この時期に始める理由は、飛散していない時期から治療を開始することで、アレルゲンに対する体の反応を穏やかに整え、安全に治療を進めるためです。

※舌下免疫療法の初回服薬は必ず対面診療で医師の指示のもと行ってください。2回目以降(継続治療)はオンライン診療をご利用いただけます。

なぜ花粉飛散期に治療を開始できないか理由

スギ花粉が飛んでいるシーズン中は、体内に大量のスギ花粉が入ってくるため、免疫システムが過敏になります。その状態でさらに治療薬(スギ花粉エキス)を体に入れると、強いアレルギー反応や副作用を引き起こすリスクが高まります。そのため、花粉飛散期の治療開始は避けるようガイドラインにも明記されています。

シーズンオフの早めの相談がすすめられる理由

春の花粉シーズンに向けて対策する場合、前年の夏から秋にかけての時期に相談するのがおすすめです。

治療を始めてから効果が現れ始めるには一定の時間がかかります。花粉が飛び始める数ヶ月前から治療を開始しておくことで、次の花粉飛散期に備えることができます。

治療にかかる期間の目安

舌下免疫療法は、短期間で完了する治療ではありません。効果を十分に引き出し、治療終了後も効果を長持ちさせるためには、3〜5年にわたって毎日治療薬を服用する必要があります。長期間の治療となりますが、焦らず根気強く続けることが大切です。

定期的に耳鼻科へ通院するのが大変という方は、自宅からスキマ時間に受診できるオンライン診療を活用するのも一つの方法です。

 

▼ 舌下免疫療法の診療予約はこちら ▼

 

※舌下免疫療法の初回服薬は必ず対面診療で医師の指示のもと行ってください。2回目以降(継続治療)はオンライン診療をご利用いただけます。
※お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
※診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります
※オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://e-clinic.minacolor.com/pages/contact

 

花粉症体質そのものの改善を目指す「舌下免疫療法」とは

舌下免疫療法の基本的なしくみ

舌下免疫療法は、少量のアレルギーの原因物質(アレルゲン)となるエキスが含まれた錠剤を、舌の裏(舌下)に1分間保持したあと、飲み込む治療方法です。これを毎日1回続けることで、体が徐々にアレルゲンに慣れ、免疫の過剰な反応が抑えられていきます。

注射で少量のアレルゲンを体内に入れる「皮下免疫療法」と比べて痛みがなく、自宅で服用できる点が大きな特徴です。

治療の対象となるアレルギーの種類(スギ花粉・ダニ)

現在、日本で舌下免疫療法が認められているアレルギーは「スギ花粉」と「ダニ(ハウスダスト)」の2種類です。

なお、ヒノキ花粉症に対する舌下免疫療法は現在ありません。ただし、スギ花粉症の治療を行うことで、スギと共通するタンパク質構造を持つヒノキ花粉への症状が多少和らぐケースもあります。

子どもでも治療を受けられるのか

舌下免疫療法は、5歳以上のお子さんから受けられます。「舌の下に薬を1分間保持できること」「毎日忘れずに服用できること」が条件となります。

お子さんの場合は保護者のサポートが必要となりますが、早い段階で治療を始めることで、大人になってからの花粉症の悩みを軽減できるメリットがあります。

舌下免疫療法のメリットとデメリット

舌下免疫療法を検討する際は、良い点だけでなく留意すべき点も正しく理解しておきましょう。

 メリットデメリット
治療の効果体質改善による症状の軽減が期待できる

すべての人に効果が出るとは限らない
(有効率は約8割)

薬の使用花粉シーズン中の対症療法薬(抗アレルギー薬など)を減らせる可能性がある3〜5年間にわたり毎日の服用が必要
体への負担注射のような痛みがない舌の下のかゆみ、口内炎、腫れなどの副作用が出る場合がある
費用・通院・保険適用で治療が受けられる※
・2回目以降は自宅で服用可能
・定期的な受診とお薬の処方・費用が必要
・初回は対面診療で医師の指示のもと服用する必要がある

※医師が治療に必要と判断した場合

舌下免疫療法を無理なく継続するコツ

治療を途中でやめたくなる主な理由

舌下免疫療法を始めたものの、途中でやめたいと感じてしまう理由には以下のようなものがあります。

・毎日の服用を忘れてしまう
・3〜5年という治療期間が長すぎると感じる
・定期的にクリニックへ通院する時間を確保するのが難しい
・初期に出る口の中のかゆみなどの副作用が気になる など

特に「通院の負担」や「毎日の習慣化」がハードルとなり、途中で離脱してしまうケースもあります。

毎日の服用を習慣にする工夫

長期間の治療を成功させるためには、生活リズムの中に服用を組み込むことが大切です。

・「歯磨きの後」「朝起きてすぐ」など既存の習慣とセットにする
・スマホのリマインダー機能やアラームを活用する
・お薬カレンダーを使って飲み忘れをチェックする など

無理なく続けられる自分なりのルールを作ってみましょう。

通院負担を減らす選択肢としてのオンライン診療

定期的な通院が負担で治療を諦めそうな場合、通院の手間を軽減する方法として「オンライン診療」の活用があります。

毎月クリニックへ足を運ぶのが難しくても、自宅からスマホで診察を受けられれば、お仕事や家事で忙しい方でも治療を継続しやすくなります。

対面診療・オンライン診療を比較

舌下免疫療法を進めるにあたって、対面診療とオンライン診療の違いをまとめました。
ただし、舌下免疫療法の初回は、医師の指導のもとで最初の1錠を服用し、重いアレルギー反応(アナフィラキシーなど)が起きないか確認するため、必ず対面診療を受診する必要があります。

 オンライン診療対面診療
利用2回目からOK初回からOK
相談場所自宅や職場など都合の良い場所病院・クリニック
保険適用か保険適用(保険診療)保険適用(保険診療)
費用診察料 ・ お薬代 + 配送料+システム利用料※
※ミナカラはシステム利用料は無料
診察料 ・お薬代 + 交通費
メリット・移動時間が必要ない
・病院や薬局での待ち時間を軽減
・お薬が自宅へ届く
・医師による直接の視診や触診、検査が受けられる
デメリット・画面越しのため検査はできない
・薬が届くのに時間がかかることがある※
※ミナカラでは薬局受け取りを選ぶこともできます
・移動時間や待合室での待ち時間が発生する
こんな方に・2回目以降の継続処方の方
・忙しくて平日日中に通院時間を取れない方
・夜間や休日に受診したい方
・初めて治療を受ける方
・直接診察を受けたい方

舌下免疫療法の継続はミナカラでも相談できます

舌下免疫療法を始めると、3~5年の間、毎日継続して服用するため、定期的な診察とお薬の処方が必要です。「忙しくてクリニックに通い続けるのが大変」と感じる方には、オンライン診療も選択肢の一つです。

「初回は近くの対面クリニックを受診し、2回目以降の継続はオンライン診療を活用する」というハイブリッドな通い方なら、無理なく治療を続けやすくなります。

ミナカラ オンライン診療なら
・2回目以降の舌下免疫療法を相談できる ※1
・毎日朝7時から夜24時まで診療。ご自身の都合に合わせて治療を続けやすい※2
・完全予約制で待ち時間を軽減
・対面診療と同様に健康保険が適用 ※3
・お薬はご自宅へ配送、お急ぎの場合はお近くの薬局受取も可能※4

※1 診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります
※2 診療メニューにより異なります
※3 医師が治療に必要と判断した場合
※4 薬局の営業時間をご確認ください

 

▼ 舌下免疫療法の診療予約はこちら ▼

 

※舌下免疫療法の初回服薬は必ず対面診療で医師の指示のもと行ってください。2回目以降(継続治療)はオンライン診療をご利用いただけます。
※お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
※診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります
※オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://e-clinic.minacolor.com/pages/contact

まとめ

舌下免疫療法は、花粉症の症状を根本から改善するために有効な治療法です。スギ花粉症の場合は、花粉が飛散していない夏から秋(6月〜11月頃)にスタートするのが適しています。

3〜5年という長期間の治療となりますが、毎日の服用を習慣化し、必要に応じてオンライン診療などを組み込むことで、無理なく継続しやすくなります。来年の春を快適に過ごすために、まずはシーズンオフの時期に医療機関へ相談してみましょう。

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
小寺 瑶
ミナカラ薬局薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局

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