熱中症のあと、だるさが抜けない…受診の目安と自宅でできる対処法
熱中症のあとも倦怠感が長引く原因
熱中症の急な症状が治まったあとも、体が重い、だるいといった症状が残ることがあります。「熱は下がったのになぜ?」と疑問に思うかもしれません。その倦怠感には、体の中で起きている3つの変化が関係しているとされています。
自律神経のバランスの変化
体温を調整しているのは「自律神経」という神経です。熱中症になると、急激な体温上昇や暑さによるストレスで、この自律神経が大きなダメージを受けます。自律神経のバランスが崩れると、体に疲労がたまりやすくなり、だるさや激しい眠気、めまいなどの不調が長く続く原因になります。
水分やミネラルの不足による影響
熱中症のときは、汗と一緒に水分だけでなく「ナトリウム(塩分)」や「カリウム」などのミネラルも失われます。応急処置で水分・塩分を補給しても、体内のミネラルバランスが完全に戻るには時間がかかります。細胞に必要な成分が不足した状態が続くことで、筋肉の脱力感や疲労感が抜けない状態になってしまいます。
内臓の機能低下によるもの
体温が異常に高くなると、胃腸をはじめとする内臓へも負担がかかります。その結果、胃腸の働きが弱まり、食べたものを消化・吸収する力などが落ちてしまいます。栄養を効率よくエネルギーに変えられなくなるため、体力の回復が遅れてだるさが続いてしまうのです。
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熱中症後のだるさはいつまで続く?回復の目安
だるさが残っていると「仕事や家事を普段通りにこなしていいのか」迷ってしまいますよね。一般的な回復の期間と、注意すべき症状を知っておきましょう。
一般的な回復の目安
吐き気やふらつきなどの症状がおさまれば、無理がない範囲で日常生活に戻っても問題ないでしょう。
軽症~中等症の熱中症のあとのだるさは、適切な水分補給と十分な休養をとっていれば、数日から1週間程度で少しずつ和らいでいくことが一般的です。体内の水分やミネラルが満たされ、自律神経が整うにつれて、徐々に元の元気を取り戻すことができます。
長引いている・悪化する場合に考えられること
もしもだるさが続いている場合や、頭痛や微熱が治らない、日に日に悪化しているという場合は、単なる熱中症の後遺症ではない可能性があります。自律神経の不調が深刻化しているケースや、別の病気が隠れていることも考えられるため、早めに医療機関への相談を検討してください。
熱中症のだるさと「夏バテ・夏の疲れ」はどう違う?
熱中症のあとのだるさと、よく耳にする「夏バテ」は、原因や症状の現れ方に少し違いがあります。それぞれの特徴を表にまとめました。
| 熱中症のあとのだるさ | 夏バテ (夏の疲れ) | |
|---|---|---|
| 主な原因 | 体温上昇による自律神経のダメージ、急激な脱水 など | 冷房と屋外の体温調節の繰り返し、冷たいものの摂りすぎ など |
| 発症のきっかけ | 高温多湿の場所にいたあと急激に発症する | 夏の生活習慣の積み重ねで徐々に進行する |
| 主な症状 | 強い倦怠感、頭痛、筋肉の脱力感、吐き気など | 食欲不振、体が重い、寝不足、胃もたれなど |
| 対処のポイント | しっかりとした休養、十分な塩分・水分・栄養補給 など | 温かい食事、浴槽に浸かる入浴、生活リズムの改善 など |
どちらも自律神経の乱れが関わっていますが、熱中症のあとは体に大きな負荷がかかった直後のため、より慎重な休息とケアが必要です。
熱中症のあとのだるさをやわらげるためのセルフケア
だるさを早く和らげるためには、自宅での過ごし方や食生活の工夫が大切です。今日からできる3つの対処法をご紹介します。
1. 生活上の工夫
まずは体をしっかり休める環境づくりを行いましょう。
| 質の良い睡眠をとる |
・通気性や吸水性の良い寝具を使う ・エアコンを活用して室温を26〜28度前後に保つ |
|---|---|
| 体に負担をかけない衣服選び |
・締め付けの少ないゆったりとした服を着て、体に余計なストレスを与えないようにする |
2. 食事と水分補給の工夫
熱中症後の体を回復させるためには、栄養と水分の摂り方が重要です。
| 水分と塩分をセットで摂る |
・ただの水やお茶だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液を活用し、ミネラルも一緒に補給しましょう ・味噌汁など汁物は水分と塩分の両方を同時に摂ることができるのでおすすめ |
|---|---|
| ビタミンB1を意識して摂る |
・豚肉や大豆製品、玄米などに含まれる「ビタミンB1」は、糖質をエネルギーに変える手助けをしてくれます ・疲労回復をサポートしてくれる栄養素 |
3. 市販薬を活用する選択肢
食欲が湧かないときや、だるさが抜けずにつらいときは、市販の漢方薬を活用するのも選択肢の一つです。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):元気がなく、疲れやすい方の胃腸機能をサポートし、体力を補うのに適しています。
・清暑益気湯(せいしょえっきとう):暑さによる食欲不振や、夏バテ、全身の倦怠感がある方に向いています。
※製品によって効能効果が異なる場合があります。使用の際は添付文書をご確認ください。
病院の受診を検討する目安
自宅でケアをしていても体調が戻らない場合は、我慢せずに病院を受診しましょう。大人であっても無理は禁物です。
どのような場合に受診を考えるべきか
以下のような症状がある場合は、対面診療もしくはオンライン診療で早めの受診をおすすめします。
| ・だるさが1〜2週間以上経過しても改善しない ・微熱や軽い頭痛、吐き気などが続いている ・食欲が落ちて食事量が減っている ・仕事や日常生活に支障が出ている など |
対面診療・救急受診を急ぎたい目安
次のような症状がみられる場合は、オンライン診療や市販薬では対応が難しく、対面での受診が必要です。とくに意識やけいれん、水分がまったく摂れない場合は、ためらわず救急外来の受診や救急相談(#7119)・119番も検討してください。
| ・意識がはっきりしない、強いめまい・ふらつきがある ・水分や食事がまったく摂れず、嘔吐を繰り返している ・高熱が下がらない、または激しい頭痛が続いている ・自力で歩くのが難しいほど全身の脱力感が強い ・持病があり、詳しい検査が必要と思われる など |
長引くだるさ、何科を受診したらいい?
長引くだるさで受診する場合は、まず一般内科へ相談するのが一般的です。血液検査などで炎症やその他の異常がないか調べてもらえます。
検査で異常が見つからないものの不調が続く場合や、体質から整えたいる場合は、漢方内科を受診するのも選択肢となります。
熱中症後のだるさ|市販薬・オンライン診療・対面診療どれがいい?
忙しい毎日の中で、どのように医療を活用すべきか、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
| オンライン診療 | 対面診療 | 市販薬 | |
|---|---|---|---|
| 診察 | あり | あり | なし |
| 相談場所 | 自宅など都合がよい場所 | 病院・クリニック | 薬局・ドラッグストア |
| 保険適用か | 保険適用(保険診療) | 保険適用(保険診療) | 対象外(セルフメディケーション税制の対象となる場合があります) |
| 費用 | 診察料・お薬代+配送料+システム利用料※ ※ミナカラではシステム利用料が無料 | 診察料・お薬代+交通費など | お薬代のみ |
| メリット | ・移動がない ・待ち時間を軽減 ・自宅にお薬が届く | ・医師に直接触診などしてもらえる ・検査や処置をその場で行える | ・欲しい時にすぐ手に入る |
| デメリット | ・検査や触診、処置が行えない ・薬が届くのに時間がかかることがある※ ※ミナカラではお急ぎの場合、薬局受取も可能 | ・通院のための移動時間や、待合室での待ち時間が発生する | ・自己判断で薬を選ぶ必要がある ・市販薬では対処できない場合がある |
| こんな人におすすめ | ・移動がつらい人 ・仕事や家事で通院時間が取れない人 ・夜間や休日に受診したい方 ・通院中や病院での感染を避けたい方 ・猛暑や台風のなかの外出を避けたい方 | ・強い症状がある方 ・検査や処置が必要な方 ・すぐに薬をもらいたい方 | ・症状が軽く、一時的な対処をしたい方 |
体がだるくて外出しにくい時期は、負担の少ない方法を選ぶことも大切です。
ミナカラでおうちにいながら熱中症後のだるさ相談
「熱中症後のだるさが続いているので、病院を受診したいけれど、家から出るのがつらい」「猛暑のなか通院したくない」という場合は、自宅から移動せずに医師に相談できるオンライン診療を活用するのもよいでしょう。
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|---|
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※1 お薬の配送を選択した場合。お急ぎの場合は薬局受取も可能、薬局の営業時間をご確認ください
※2 医師が治療に必要と判断した場合
※3 診療メニューにより異なります
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まとめ
熱中症のあとにだるさが抜けないのは、自律神経のダメージや水分・栄養不足、胃腸の働きの低下などが原因です。まずは無理をせず、十分な睡眠と適切な栄養補給を心がけて体を休めましょう。
セルフケアや市販薬を使っても症状が改善しない場合や、頭痛・微熱などが続くときは、医療機関の受診を検討してください。体がつらいなど通院が難しい場合は、オンライン診療などを上手く活用しながら、体調を整えていきましょう。

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