排尿時の痛み・尿の違和感、我慢しないで。考えられる原因と受診の目安
排尿時の痛み・尿の違和感にみられる症状のパターン
排尿に関する不快感や違和感には、いくつかの代表的なパターンがあります。
● 排尿時の痛み(排尿痛)・尿道痛
尿が出始めるとき、出終わるとき、あるいは排尿全体を通して痛むことがあります。
● 残尿感
排尿を終えた直後であるにもかかわらず、まだ尿が残っているようなスッキリしない感覚が続きます。
● 頻尿
トイレに行く回数が増え、短い間隔で何度も尿意を感じます。
● 血尿・尿の濁り
尿に血が混ざってピンク色や茶色に見えたり、全体的に白く濁って見えたりすることもあります。
これらの症状は単独で現れることもあれば、複数同時に重なって現れることもあります。
【女性】考えられる原因(膀胱炎など)
女性の場合、身体の構造上、尿道が約3〜4cmと短く、肛門や膣に近い位置にあります。そのため、外部からの細菌が尿道を通って膀胱へ侵入しやすく、泌尿器トラブルが起こりやすいという特徴があります。
代表的な症状として、まずは急性膀胱炎が挙げられます。疲労やストレス、冷えなどで体の免疫力が低下しているときに、大腸菌などの細菌が膀胱内で増殖することで発症します。排尿終わりの痛みに加え、強い残尿感や頻尿を伴うのが特徴です。
また、性交渉などをきっかけに感染する性感染症(クラミジア感染症や淋菌感染症など)が原因で尿道や周辺に違和感が生じる場合もあります。痛みの感じ方や違和感の強さには個人差があるため、無理に自分で判断せず、変化に注意することが大切です。
【男性】考えられる原因(尿道炎・前立腺の問題など)
男性の場合は女性に比べて尿道が長く(約15〜20cm)、膀胱炎にかかるリスクは女性よりも比較的低いとされています。その代わり、尿道そのものや前立腺に関連した不調が多くみられることがあります。
代表的な症状の一つが尿道炎です。性交渉などによってクラミジアや淋菌などの病原体に感染し、排尿時に強い痛みが現れたり、尿道口から膿が出たりすることがあります。
また、前立腺炎や前立腺肥大症といった前立腺の疾患も起こることがあります。前立腺に炎症が起きると、排尿時の痛みのほか、下腹部の違和感、頻尿などが現れることがあります。加齢とともに前立腺が大きくなる前立腺肥大症では、尿の勢いが弱くなったり、残尿感が強くなったりすることがあります。
市販薬でできること・できないこと
尿の違和感や排尿痛を感じたとき、まずはドラッグストアなどで購入できる市販薬で対応したいと考える方もいらっしゃることでしょう。市販薬でできることと、できないことを正しく理解しておきましょう。
市販されているお薬の中には、漢方処方(五淋散など)や生薬製剤など、炎症を和らげたり水分代謝を促して尿の排出を助けたりする薬が存在します。初期の軽度な違和感のケアとして役立つ場合があります。ただし、市販薬を服用していても症状が改善しない場合や、痛みが強い場合は、自己判断で市販薬を使い続けず、医療機関を受診して診察を受けましょう。
細菌感染が原因で起きている症状の場合、抗菌薬(抗生物質)が必要になることもあります。抗菌薬は、医師の診察と処方箋が必要なお薬であり、市販薬として購入することはできません。これは、薬の乱用による耐性菌の出現を防ぎ、患者さま一人ひとりの症状や原因菌に合わせた適切な種類と量を選択するためです。
膀胱炎の経過や市販薬との付き合い方については、以下の記事も参考にしてください。
繰り返す場合に考えられる背景
排尿時の痛みや違和感を何度も繰り返してしまう場合、いくつかの背景や生活習慣が影響している可能性があります。
まず考えられるのは、生活習慣や身体的な疲労です。睡眠不足、強いストレス、体の冷え、過度なダイエットなどは免疫力を低下させ、細菌が増えやすい状態を作り出します。また、水分摂取量が少なくトイレに行く回数が減っていると、尿道や膀胱に付着した細菌が洗い流されにくくなります。
女性の場合は、デリケートゾーンの衛生環境や生理・経血の処理方法、あるいは女性ホルモンの変化による粘膜の乾燥なども関係することがあります。
デリケートゾーンの衛生面や痒み・違和感については、以下の記事も併せてご覧ください。
また、毎回「膀胱炎のような症状だから」と思って自己判断している場合、背景に別の病気が隠れている可能性もあります。短期間で繰り返し症状が現れる場合は、受診して原因をしっかり確認してもらうことが大切です。
すぐに受診すべきサイン
尿の違和感や排尿痛があるとき、医療機関を受診すべきサインがあります。以下のような症状が見られる場合は、早めの受診をおすすめします。
● 発熱がある(37.5℃以上など)
● 背中や腰、脇腹に痛みがある(叩くと響くような痛みを含む)
● 明らかに尿が赤い(血尿)
● 軽い違和感であっても2〜3日以上改善せずに続いている
● 寒気や吐き気、全身のだるさがある
● 尿がほとんど出ない、または出しにくい など
特に発熱や腰・背中の痛みが伴う場合は、細菌が腎臓まで及んでいたり、他の疾患の可能性も考えられます。検査や点滴などが必要になることもあるため、オンライン診療ではなく、医療機関(泌尿器科、婦人科、または内科)を直接受診してください。
忙しい方のための「オンライン診療」という選択肢
症状が軽かったり、以前も経験していて対処法がわかっている場合、発熱や腰・背中の痛みがなく排尿時の痛みや違和感が中心の場合は、オンライン診療で相談する方法もあります。しかしながら社会人の方は、平日の日中に病院へ行く時間を確保するのが難しいことも多いでしょう。そのような場合の手段として、オンライン診療という選択肢があります。
移動時間や待ち時間を抑えるメリット
オンライン診療は、スマートフォンやPCを使って自宅や職場から受診できるため、通院にかかる移動時間を削減できます。仕事の合間や帰宅後の時間を有効に活用できる点が、忙しい時期には大きなメリットとなります。
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●お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
●診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります。
●オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://e-clinic.minacolor.com/pages/contact
まとめ
排尿時の痛みや尿の違和感は、身体の抵抗力が下がっているサインであったり、細菌感染などの不調を示していたりすることがあります。男女によって原因となる器官や疾患の傾向が異なるため、症状の出方や体の変化を客観的に見つめることが第一歩です。
抗菌薬のように原因に直接作用するお薬は医療機関での処方が必要なため、我慢を重ねずに専門の医師へ相談することをおすすめします。通院の時間が取れない忙しい方は、オンライン診療などの選択肢もうまく活用しながら、ご自身の体を大切にケアしていきましょう。
▼ミナカラ オンライン診療(尿道痛・排尿時の痛み)の予約・詳細はこちら▼
https://e-clinic.minacolor.com/pages/other-urology-symptom/

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
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