止血剤アドナ®︎の効果と副作用:トランサミン®︎との違いは?
アドナ*1とは?
アドナ*1とは毛細血管が弱くなって生じる出血の際に使用される処方薬です。アドナ*1錠(10mg/30mg)、アドナ*1散10%、アドナ*1注10mg、アドナ*1注静脈用(25mg/50mg/100mg)の4つの剤形があります。
アドナ*1の効果は?
アドナ*1は毛細血管に作用する薬です。毛細血管を強くして、止血作用を示します。
アドナ*1とトランサミン*2の違いと併用
アドナ*1とトランサミン*2の違いは?
アドナ*1とトランサミン*2はどちらも止血目的で使用されますが、アドナ*1は「血管強化薬」であり、トランサミン*2は「抗プラスミン剤」です。
プラスミンとは血液中で血栓(血のかたまり)を溶かす働きのある酵素のことで、トランサミン*2はこのプラスミンの働きを邪魔する作用があります。つまり、「抗プラスミン剤」のトランサミン*2は血栓を溶けにくくすることで止血作用を示す薬です。
アドナ*1とトランサミン*2の併用
アドナ*1とトランサミン*2は医師の判断により、併用されるケースがあります。これは、アドナ*1とトランサミン*2が別のタイプの止血剤であるためです。使用の際は、医師の指示にしたがってください。
アドナ*1の副作用
アドナ*1の主な副作用には、食欲不振・胃の不快感・吐き気・嘔吐・発疹・かゆみなどがあります。このような症状があらわれた場合は処方医や薬剤師に相談してください。
尿の色が変わるのは副作用?
アドナ*1を使用後に橙黄色がかった尿が出ることがあります。これは薬の成分の色であるため心配はありません。
アドナ*1のジェネリック医薬品
アドナ*1には、成分名のカルバゾクロムスルホン酸ナトリウムというジェネリック医薬品がいくつかのメーカーから出ています。
後発品であるジェネリック医薬品は、アドナ*1と有効成分の量が同じであり、効果や副作用は同等とされています。ただし添加物は異なるため、ジェネリック医薬品に変更して違和感を感じる場合は医師に申し出てください。
おわりに
アドナ*1は毛細血管を強くする止血剤です。用法・用量など医師の指示にしっかり従い使用するようにしてください。
※1 アドナはニプロESファーマ株式会社の登録商標です。
※2 トランサミンは第一三共株式会社の登録商標です。

この記事は参考になりましたか?
この記事を見ている方は 他の関連記事も見ています
ご利用に当たっての注意事項
- 掲載している情報は、セルフメディケーション・データベースセンターから提供されたものです。
- 適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(TEL:0120-149-931)にご相談ください。
- より詳細な情報を望まれる場合は、購入された薬局・薬店の薬剤師におたずねください。
- 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラ及び、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。
掲載情報について
掲載している各種情報は、株式会社ミナカラが調査した情報をもとにしています。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。 掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラではその賠償の責任を一切負わないものとします。情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社ミナカラまでご連絡をいただけますようお願いいたします。 使用されている写真はイメージです。実際の内容と異なる場合があります。


