打撲の腫れや痛み|病院には行くべき?

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薬剤師監修日:

打撲について解説!腫れや痛みなどの症状がいつまで続くのか、打撲したら冷やすか温めるか、病院に行くべきかなどの疑問にお答えします!

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監修薬剤師 :ミナカラ薬局 薬剤師 高橋 伊津美

打撲とは

打撲は転んだり何かにぶつけるなど、強く打ちつけることによって皮下組織や筋肉が傷つくことです。また、傷口はできず外への出血がないものをさします。

日常生活で家具にぶつかってしまうなどの軽いものもあれば、スポーツや事故などで骨や関節などまで傷ついてしまう場合もあります。

打撲ではなく捻挫や骨折をしている場合も

転んだときや何かに強くぶつかったときは、打撲ではなく捻挫をしていたり、打撲とともに骨折していることも考えられます。

捻挫は無理な方向にひねったりしたときに関節が損傷し、痛みと炎症が起きるものです。応急処置は打撲と変わりませんが、病院での治療は異なります。

また、打撲と骨折は同時に起こることも少なくありません。痛みが強いときは骨折しているおそれもあるため、病院を受診しましょう。

打撲の症状

打撲の症状は、腫れ・痛み・熱感です。皮膚の下で血管が切れて内出血を起こし、青黒いあざができることが多くあります。

また、正しい対処をせずに放っておくと、しこりのようなものができることがあります。このしこりは血腫(けっしゅ)といい、血のかたまりです。血腫ができてしまうと切開して取り除く手術が必要になる場合があります。血腫を作らないためには打撲をした後の正しい対処が重要になります。

腫れや痛みはいつまで続く?

正しい処置をすれば腫れや痛みは2〜3日で引いてきて、軽い打撲であれば一般的に1〜2週間程度で完治します。

しかし、ひどいときは3〜4週間腫れや痛みが続く場合もあります。

打撲の対処法

打撲の対処法は、時期によって異なります。

怪我の状態は「急性期」と「慢性期」の2つに分けられます。急性期と慢性期の違いを明確に定義する事は難しいですが、目安として怪我をしてから2~3日間程が「急性期」、それ以降は「慢性期」といわれています。

感覚としては、患部に強い痛みや発熱を感じたり腫れがある場合は急性期、患部に強い痛みや熱が無く重い鈍痛が残っていたり、お風呂などで温めると気持ちが良い場合は慢性期です。

打撲したら冷やす?温める?

打撲したときは、まずRICE(ライス)と呼ばれる4つの応急処置を行いましょう。
1.安静(Rest)
打撲したところを動かさないようにします。腕を打撲した場合は三角巾やタオルなどで吊り、足を打撲した場合は松葉杖を利用するなどして負担がかからないようにします。

2.冷却(Ice)
打撲箇所より少し広めの範囲を氷を入れたビニール袋や冷却パックなどで冷やすことで、炎症を鎮め痛みをやわらげます。15〜20分を目安に冷やしましょう。冷やしすぎないように注意します。痛みが続くその後も断続的に冷却します。

3.圧迫(Compression)
包帯やテーピングで、打撲したところ適度に圧迫しながら巻きながら固定し、腫れや内出血を予防します。圧迫しすぎると血行が悪くなることがあるので気をつけましょう。

4.高く上げる(Elevation)

打撲したところを心臓より高くあげることで、内出血や痛みをおさえます。椅子やクッションを利用して無理のない高さを保ちましょう。

打撲したばかりで腫れや痛みがある急性期の2〜3日は冷やし、その後は温めます。

打撲の場合は怪我をしてすぐの対処をするかしないかでその後の経過に違いが出るため、応急処置をすることがとても大切です。

腫れや痛みが引いてからの対処法

■患部を温める

腫れや痛みのピークが過ぎた慢性期は、患部を温める対処法に切り替えます。

慢性期は患部に炎症は起こっていませんが、患部の筋肉がかたくなり血管が圧迫され、血流が悪くなります。すると周囲の細胞に酸素や栄養が行き届かなくなり、筋肉の疲労回復ができず、重くだるい感じの痛み、いわゆる鈍痛が引き起こります。

患部を温めて血流を良くし、傷ついた細胞に十分な酸素と栄養を届ける必要があるため、慢性期は「患部を温める」事が必要です。

お風呂に入ったり温湿布などで温めましょう。

■リハビリ

急性期の2〜3日が過ぎたら、安静にするだけでなく徐々に動かす運動療法を取り入れることも大切です。

膝を打撲した場合であれば、痛みがおさまってきたら少しずつ膝を伸ばしたり曲げたりしましょう。動かさずにいると筋肉量が減ったり関節の動きが悪くなるおそれがあります。

慢性期に入ったら安静にしているだけよりも無理のない範囲で動かした方が、痛みが和らいだり回復が早くなります。

湿布は効果的?

湿布には冷湿布と温湿布があるため、湿布も急性期か慢性期かによって使い分けます。急性期は冷湿布を、慢性期には温湿布を使いましょう。

基本的に冷湿布は冷やす目的よりも、痛みをおさえる消炎鎮痛効果のために使用します。

打撲したら病院に行くべき?

治りが遅い場合や腫れ・痛みが強い場合、頭や胸、お腹を打撲した場合は病院を受診しましょう。

なかなか治らなかったり痛みが強い場合は、骨折しているおそれがあります。特に高齢者は転んだときに打撲とともに骨折することも少なくありません。

また、頭や胸、お腹を打撲した場合は脳や内臓が傷ついているおそれがあるため、念のためすぐに病院を受診して検査を受けることをおすすめします。

打撲は何科を受診する?

打撲した場合は整形外科を受診します。

万が一、捻挫や骨折をしていた場合でも整形外科で治療を受けることができます。

病院での打撲の治療

打撲した部分の固定や圧迫、電気治療やリハビリなどを行います。

皮膚の下に血腫ができてしまった場合は、切除手術をすることもあります。

おわりに

軽い打撲であれば応急処置をすることでその後は自然に治ることもありますが、強く打って痛みが激しい場合やしこりがみられる場合は病院を受診しましょう。

ただの打撲と放っておかず、きちんと対処することや病院を受診することが大切です。

 

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監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師高橋 伊津美

(経歴)
  • 昭和大学大学院薬学研究科修了
  • 昭和大学薬学部客員講師
  • 株式会社ミナカラ/ ミナカラ薬局
  • 薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
  • 【著書】
  • •現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
  • •現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
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