ベトネベート®N軟膏ASの特徴|使い方と注意点、クリームとの違いについて

更新日:

薬剤師監修日:

ベトネベート®N軟膏ASの使用方法や注意点を解説。ベトネベート®クリームSとの違いについても解説します。

Edit
山崎 亜主美 プロフィール画像
監修薬剤師 :ミナカラ薬局 薬剤師 山崎 亜主美
Share

この記事は1年以上前に医療従事者により監修されたものです。情報が古い可能性があります。

ベトネベートN軟膏ASの特徴

ベトネベートN軟膏AS 5g【指定第二類医薬品】

ベトネベートN軟膏ASは、ステロイドと抗生物質を配合した軟膏タイプの塗り薬です。湿疹・かぶれなどの皮膚の炎症や、とびひなどの化膿性疾患に効果をあらわします。

ベトネベートN軟膏ASの効能・効果は以下の通りです。

●化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん
●化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)

ベトネベートN軟膏AS添付文書より引用

虫刺されに効く市販薬の選び方

虫さされに効く市販薬に関しては次の記事で詳しく解説しています。

2種類の有効成分を配合

ベトネベートN軟膏ASには、2種類の有効成分が配合されています。

 

■ベタメタゾン吉草酸エステル

抗炎症作用をもつステロイド成分です。皮膚の赤み・かゆみ・腫れなどの症状をおさえます。

ステロイドは強さが5段階に分けられていますが、ベタメタゾン吉草酸エステルは3番目に強い「ストロング」というランクに位置しており、市販薬の中では最も強いランクとなっています。

 

■フラジオマイシン硫酸塩

細菌の増殖をおさえる抗生物質です。

かゆみがあり患部をかき壊してしまった場合、細菌が増殖しやすい状態になります。フラジオマイシン硫酸塩は細菌の二次感染の予防や、患部の拡大など症状の悪化を防ぎます。

刺激が少ない軟膏タイプ

患部を保護する油性基剤が配合されており、皮膚への刺激が少ないため、化膿してしまったジュクジュクした部分にも使用できます。

ベトネベートクリームSとの違いは?

ベトネベートN軟膏ASの販売元である第一三共ヘルスケア株式会社から「ベトネベートクリームS」という医薬品が販売されています。

ベトネベートN軟膏ASには、ステロイドであるベタメタゾン吉草酸エステルと抗生物質のフラジオマイシン硫酸塩の2種類の有効成分が配合されています。それに対してベトネベートクリームSには、ベタメタゾン吉草酸エステルのみが配合されています。

各製品の成分と分量は以下の通りです。

ベトネベートN軟膏AS ベトネベートクリームS

成分

分量
(100g中)

成分

分量
(100g中)

ベタメタゾン吉草酸エステル

0.12g

ベタメタゾン吉草酸エステル

0.12g

フラジオマイシン硫酸塩

0.35g
(力価)

ベトネベートクリームSはステロイド成分のみが配合されている商品のため、化膿している患部には使用できません。ベトネベートN軟膏ASとベトネベートクリームSでは有効成分が異なるため、効能・効果も異なります。

 

ベトネベートN軟膏ASの使い方

ベトネベートN軟膏ASは、1日1~数回、適量を患部に塗布します。

人差し指の先から第一関節までの長さに出した量(1FTU)で、大人の手のひら2枚分の広さに塗り拡げるのが目安です。

薬を塗った部位は、ラップのような通気性の悪いもので患部を覆わないようにしてください。また、化粧の下やひげを剃ったところへの使用はしないでください。

使用してはいけない部位

症状が悪化するおそれがあるため、以下の部位には使用しないでください。

・水痘(水ぼうそう)、水虫、たむしの部位
・目の周りや粘膜など

また、顔の皮膚は薄くを有効成分を吸収しやすいため、副作用が起こりやすくなっています。顔面には広範囲に使用しないでください。

使用期間について

ベトネベートN軟膏ASはステロイドを配合しているため、漫然と使用した場合副作用が起こるおそれがあります。長期連用はしないようにしてください。

ベトネベートN軟膏ASを5〜6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、ベトネベートN軟膏ASの説明書を持って医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。

ベトネベートN軟膏ASの使用上の注意

以下に該当する方は、ベトネベートN軟膏ASを使用する場合に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

・医師の治療を受けている人
・妊婦または妊娠していると思われる人
・薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
・患部が広範囲の人
・湿潤やただれのひどい人
・深い傷やひどいやけどの人

また、小児が使用する場合は保護者の指導監督のもとで使用してください。

ベトネベートN軟膏ASの副作用

ベトネベートN軟膏ASを使用後に以下の症状があらわれた場合は副作用の可能性があります。すぐに使用を中止し、ベトネベートN軟膏ASの説明書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

部位 症状
皮膚

発疹・発赤、かゆみ、腫れ、水疱

皮膚(患部)

水虫・たむし等の白癬、にきび、化膿症状、持続的な刺激感

副作用を防ぐためにも、使用方法を守り、症状がおさまったら漫然と使用しないようにしましょう。

おわりに

ベトネベートN軟膏ASはステロイドと抗生物質を配合しており、赤みやかゆみなどの皮膚の炎症や、とびひなどの化膿性疾患にも効果を発揮します。

しかし、用法・用量を守って使用しなかった場合、副作用を招いてしまうこともあります。しっかりと説明書を読み、患部の状態を見ながら使用しましょう。

記事で紹介されている商品一覧

監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師山崎 亜主美

(経歴)
  • 明治薬科大学薬学部薬学科卒業
  • 総合メディカル株式会社 調剤薬局
  • 株式会社EPファーマライン DIメディカルコミュニケーター
  • 株式会社ミナカラ/ミナカラ薬局
編集者ページへ
山崎 亜主美 プロフィール画像

この記事は参考になりましたか?

  • リンクをコピー
  • Twitterでシェアする Twitter
  • Facebookでシェアする Facebook
  • LINEでシェアする LINE
  • はてなブックマークでブックマークする はてなブックマーク

関連記事

ご利用に当たっての注意事項
  • 掲載している情報は、セルフメディケーション・データベースセンターから提供されたものです。
  • 適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(TEL:0120-149-931)にご相談ください。
  • より詳細な情報を望まれる場合は、購入された薬局・薬店の薬剤師におたずねください。
  • 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラ及び、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。
掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ミナカラが調査した情報をもとにしています。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラではその賠償の責任を一切負わないものとします。情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社ミナカラまでご連絡をいただけますようお願いいたします。

使用されている写真はイメージです。実際の内容と異なる場合があります。