膣カンジダが治った時のサインについて
膣カンジダが治った時のサインとして分かりやすい症状がおりものとかゆみです。
おりものの変化
膣カンジダ症状の典型的な症状の1つにおりものがあります。膣カンジダを発症するとおりものが白く濁り、次のような状態になることがあります。
・カッテージチーズ状
・酒かす状
・ヨーグルト状
膣カンジダが治るとこのようなおりものがなくなります。おりものがいつもの通りの状態に戻ったら、膣カンジダが治ったサインと言えるでしょう。
かゆみの消失
膣カンジダになると陰部に強いかゆみを感じるようになります。人によっては灼熱感や痛みをともなう場合もありますが、膣カンジダが治るとこれらの症状が消失します。
不安な時は必ず病院へ
薬を用法どおり使用し、おりものやかゆみの症状が無くなった場合は、使用を終了しても良いでしょう。
ただし、カンジダ菌の繁殖がおさまったかどうかを確実に判断するためには、病院で検査を受ける以外の方法がありません。
ご自身で症状が良くなかったか判断することが難しい場合や、本当に治ったのか不安な場合は、病院で検査を受けることをおすすめします。
薬を使用しても症状が治らない場合は?
膣カンジダの治療薬を3日間使っても症状の改善がない場合や、6日間使い続けても症状が消失しない場合は、他の病気が原因となっている可能性が高いです。その場合は病院の受診が必要となります。
薬が効かない場合は必ず病院へ
膣カンジダの薬を6日間使用しても症状が良くならない場合は、カンジダ菌以外の何かが症状の原因となっている可能性があります。例えば膣カンジダと間違えやすい病気の1つにトリコモナス膣炎がありますが、トリコモナス膣炎の原因は原虫です。抗真菌薬は原虫には効果がないため、使用を続けても意味がなく、むしろ症状が悪化する危険性があります。
症状が良くならない場合は必ず病院へ行き、検査を受けて原因菌に適した薬を処方してもらうようにしましょう。
膣カンジダと間違えやすい病気について
膣カンジダの典型的な症状がおりものの変化とかゆみですが、同じ様な症状の変化が生じる病気があるため、膣カンジダと間違えてしまうケースがあります。
おりものに変化が出る病気
膣カンジダと間違えやすい病気にトリコモナス膣炎と細菌性膣症があります。
どちらの病気も膣カンジダと同様に、おりものの変化が症状の1つにあげられます。
おりものの変化 | |
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膣カンジダ |
・白く濁る ・においはあまりない |
トリコモナス膣炎 |
・黄緑色 ・泡状 ・においが強い |
細菌性膣症 |
・灰色 ・魚の生臭い様なにおい ・サラサラして水っぽい |
どちらの病気もおりものの変化はありますが、変化の特徴は膣カンジダとは異なります。おりものにきついにおいがあったり、色が違う場合は上記の病気の可能性があります。
陰部にかゆみが生じる病気
膣カンジダと同様に、陰部にかゆみが生じる病気の1つに接触皮膚炎があります。接触皮膚炎は菌による感染症ではなく、ムレや摩擦による外的刺激によって皮膚がアレルギー反応を起こす病気です。接触皮膚炎に関しても抗真菌薬は効果がなく、炎症をおさえるクリーム薬を使用する必要があります。
再発予防のために気をつけたいこと
膣カンジダは、一度完治しても再発しやすく、身体の免疫力が低下するとカンジダ菌が再び繁殖しやすくなります。また、カンジダ菌は湿度が高い環境を好むため、陰部の乾燥を心がけることが重要です。
膣カンジダの再発を防ぐためには、疲れをためない、通気性の良い下着を身につけるなど日常生活で気をつけた方がよいこともあります。詳しくは、以下の記事をご参考ください。