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夏のじんましんの原因は?
じんましんには、多くの原因があります。
その中でも、夏にあらわれやすいじんましんの主な原因は以下の4つです。
原因 | |
---|---|
コリン性蕁麻疹 |
・発汗 (暑さ、お風呂、運動、精神的な緊張 など) |
温熱蕁麻疹 |
・温熱刺激 (日光による皮膚の温度上昇、お風呂 など) |
寒冷蕁麻疹 |
・寒冷刺激 (冷房、冷たい飲食物 など) |
日光蕁麻疹 |
・日光の照射 |
夏に多いじんましんの原因
夏は日差しが強いため日光蕁麻疹や温熱蕁麻疹の症状が出やすい季節です。気温が高くなることによって発汗が原因となるコリン性蕁麻疹の症状も出やすく、冷房で皮膚の表面が冷えることで寒冷蕁麻疹の発症にもつながります。
夏バテもじんましんの原因に?
じんましんには様々な原因があり、体の疲労や精神的なストレスもじんましんの原因のひとつです。夏バテによる疲労も、じんましんの原因となっていることが考えられます。
じんましんに効く市販薬の選び方
じんましんの対策としては発症原因を避けることが大切ですが、日常生活において原因を完全に避けるのは難しいでしょう。どの種類の蕁麻疹であったとしても、できる限り原因を避け、抗ヒスタミン薬と呼ばれる飲み薬を服用するのが基本的な治療方法になります。
抗ヒスタミン薬は、じんましんの症状に対して、まずはじめに使用を推奨される薬です。
眠気が少ない第2世代の抗ヒスタミン薬を
抗ヒスタミン薬は、成分によって第1世代と第2世代に分けられています。
第2世代の抗ヒスタミン薬は第1世代に比べて、眠気などの副作用があらわれにくくなっているため、市販薬を選ぶ際は、第2世代の抗ヒスタミン薬を選ぶと良いでしょう。じんましんに効く薬の中で、市販されている第2世代の抗ヒスタミン薬の成分は2種類のみです。(2021年5月現在)
じんましんに効く 第2世代の 抗ヒスタミン薬 |
・アゼラスチン塩酸塩 ・メキタジン |
---|
塗り薬で一時的な対処も可能
じんましんの対処には基本的には抗ヒスタミン成分の飲み薬が推奨されていますが、局所的なじんましんの場合は、塗り薬を使用することもできます。
市販されている塗り薬を購入する際は、効能・効果の欄にじんましんの記載があることを確認しましょう。
アレジンAZ錠|皮膚のかゆみと腫れに効く
アレジンAZ錠【第二類医薬品】

・医療用でも使用されている"アゼラスチン塩酸塩"配合
・皮膚のかゆみと腫れの両方に効く
・薬剤師の無料LINE相談
医療用医薬品としても使用されている第2世代の抗ヒスタミン成分”アゼラスチン塩酸塩”が配合された薬です。じんましんや湿疹・かぶれによる皮膚のかゆみを改善します。
アゼラスチン塩酸塩は『抗炎症作用』があるため、皮膚のかゆみだけではなく、皮膚の腫れにも効果を発揮します。
アレジンAZ錠は、商品に添付してあるQRコードを読み込むことで薬剤師に無料で相談ができます。薬に関する疑問や心配事を薬剤師に相談できるため、安心して薬を使用することができます。
ジンマート錠|3種類のビタミン配合
ジンマート錠【第二類医薬品】

・第2世代の抗ヒスタミン薬"メキタジン"配合
・皮膚のかゆみに効く
・皮膚・粘膜の働きを助ける3種類のビタミン配合
第2世代の抗ヒスタミン成分であるメキタジンがじんましん、湿疹・かぶれによるかゆみをおさえます。皮膚・粘膜の働きを助ける3種類のビタミンも配合されています。
レスタミンコーワ糖衣錠|5歳から服用できる
レスタミンコーワ糖衣錠 80錠【第二類医薬品】

・5歳から服用できる抗ヒスタミン薬
・第1世代の抗ヒスタミン薬"ジフェンヒドラミン塩酸塩"配合
5歳から服用できる第1世代の抗ヒスタミン薬です。
市販されている第2世代の抗ヒスタミン薬は15歳以上でないと服用できないため、15歳未満の方は第1世代の抗ヒスタミン薬を使用しましょう。
デリナースクール|じんましんのかゆみに効く塗り薬
デリナースクール【第二類医薬品】

・局所麻酔成分"リドカイン"がかゆみにすばやく効く
・抗ヒスタミン薬"ジフェンヒドラミン塩酸塩"配合
・ノンステロイドの塗り薬
リドカインとジフェンヒドラミン塩酸塩のダブルの効果で皮膚のかゆみを鎮めます。メントール配合によるクールな使用感のクリームです。ステロイド成分が配合されていないため、ステロイドによる副作用が心配な方も安心してご使用いただけます。
デリケートゾーンだけでなく、粘膜や目のまわり以外の全ての部位に使用できます。
夏のじんましん対策
じんましんの対策は、その発症原因を避けることが大切です。
夏に多いじんましんは原因が複合的に重なり合っていることが多いため、原因の特定は難しいことも多いですが、できる限り発症をおさえられるように対策しましょう。
冷房はほどほどにする
皮膚の急激な温度変化が、温熱蕁麻疹や寒冷蕁麻疹の原因になります。冷房は汗をかかない程度の温度設定にし、扇風機やうちわを活用しましょう。
汗はこまめに拭く
汗はじんましんだけでなく、皮膚かぶれの原因にもなります。汗をかいたらタオルで拭くことを心がけましょう。汗をかいたまま冷房が効いた部屋に入ると、体を冷やすことにも繋がってしまいます。
じんましんが出た状況を記録する
じんましんが出た状況を記録しておくことで、じんましんの原因を特定しやすくなります。できる限り原因を避けることで、じんましんの発症を防ぎましょう。
症状が続く場合は病院へ
市販薬を5~6日間使用しても症状が続く場合は、医師に相談してください。
医師の問診や検査によって、じんましんの原因を特定できる可能性もあります。日頃からじんましんが出た状況を記録しておくことで、原因の特定に役立ちます。
症状が続く場合は皮膚科を受診し、できる限りじんましんの原因を明確にするようにしましょう。
ミナカラ薬局の薬剤師に相談する
薬について心配や不安がある方は、ミナカラ薬局の薬剤師相談をご利用ください。ミナカラ薬局では薬剤師にLINEで相談することができ、それぞれのお悩みに対応します。
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