オキナゾールクリーム(オキシコナゾール硝酸塩)の代用となる市販薬はある?|抗真菌成分配合の水虫薬
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オキナゾールクリームは、真菌に対して作用するイミダゾール系の抗真菌薬に分類される医療用医薬品で白癬:足白癬・手白癬・股部白癬・体部白癬、カンジダ症:間擦疹・乳児寄生菌性紅斑・指間びらん症・爪囲炎・その他の皮膚カンジダ症、癜風に適応があります。 オキナゾールクリームの有効成分であるオキシコナゾール硝酸塩を配合した薬は、市販薬としても販売されています。 この記事ではオキナゾールクリームの代用となる市販薬などについて解説します。

オキナゾールクリームの代用となる市販薬はある?|オキシコナゾール硝酸塩配合
オキナゾールクリームは、真菌に対して作用するイミダゾール系の抗真菌薬に分類される医療用医薬品です。
オキナゾールクリームの有効成分であるオキシコナゾール硝酸塩を配合した薬は、市販薬としても販売されており、薬局やドラックストア、ネット通販で購入できます。
オキナゾールクリームは水虫(白癬)などの治療に用いられる
オキナゾールクリームは、皮膚真菌症の治療に用いられる医療用医薬品で、白癬:足白癬・手白癬・股部白癬・体部白癬、カンジダ症:間擦疹・乳児寄生菌性紅斑・指間びらん症・爪囲炎・その他の皮膚カンジダ症、癜風に適応があります。
オキナゾールクリーム(オキシコナゾール硝酸塩)の代用となる市販の水虫薬|抗真菌成分配合
オキナゾールクリームの有効成分であるオキシコナゾール硝酸塩を配合した水虫薬は、市販薬としても販売されています。また、オキシコナゾール硝酸塩と同じ、イミダゾール系の抗真菌成分が配合された市販薬も販売されています。
市販の水虫薬には抗真菌成分の他にもさまざまな成分が含まれてるものがあり、症状によって適した成分が異なります。市販の水虫薬を選ぶ際には、抗真菌成分の他にどんな成分が配合されているかを確認しましょう。
また水虫薬は、クリームや軟膏などの剤形の違いによって、適した患部の状態が異なります。自分の水虫がどのタイプかチェックしてみましょう。
患部の状態 | おすすめの剤形 |
---|---|
ジュクジュクタイプ | クリーム、軟膏 |
カサカサタイプ | 液体、クリーム |
ひび割れタイプ | 軟膏 |
ゴワゴワタイプ | クリーム |
患部の状態によっては当てはまらない場合もあるため、どの剤形の薬を選んだらいいかわからないときは、医師または薬剤師に相談するとよいでしょう。
オキシコナゾール硝酸塩を配合した水虫薬
タムチンキパウダーインジェル|ジェルタイプ
タムチンキパウダーインジェル【第二類医薬品】

有効成分 | 剤形 | 使い方 |
---|---|---|
オキシコナゾール硝酸塩 リドカイン グリチルレチン酸 l−メントール |
ジェル | 1日1回 |
タムチンキパウダーインジェルは、オキナゾールクリームと同じ有効成分であるオキシコナゾール硝酸塩が配合された水虫薬です。
水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、かゆみ止め成分と抗炎症成分、清涼感をもたらす成分が配合されています。
ジュクジュクタイプの水虫に適しています。
ニュータムシチンキゴールド|液体タイプ
ニュータムシチンキゴールド 30ML(第2類医薬品)【第二類医薬品】

有効成分 | 剤形 | 使い方 |
---|---|---|
オキシコナゾール硝酸塩 クロタミトン リドカイン グリチルレチン酸 l-メントール |
液体 | 1日1回 |
ニュータムシチンキゴールドは、オキナゾールクリームと同じ有効成分であるオキシコナゾール硝酸塩が配合された水虫薬です。
水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、かゆみ止め成分と抗炎症成分、清涼感をもたらす成分が配合されています。
カサカサタイプの水虫に適しています。
イミダゾール系の抗真菌成分が配合された水虫薬
商品画像 | 特徴 |
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![]() |
・抗真菌成分配合 ・殺菌成分配合 ・抗炎症成分配合 ・かゆみ止め成分配合 ・清涼感をもたらす成分配合 |
![]() |
・抗真菌成分配合 ・抗炎症成分配合 ・2種類のかゆみ止め成分配合 ・清涼感をもたらす成分配合 |
![]() |
・抗真菌成分配合 ・殺菌成分配合 ・抗炎症成分配合 |
ピロエースZクリーム|クリームタイプ
ピロエースZクリーム 15g【指定第二類医薬品】

有効成分 | 剤形 | 使い方 |
---|---|---|
ラノコナゾール イソプロピルメチルフェノール クロタミトン グリチルレチン酸 l−メントール |
クリーム | 1日1回 |
ピロエースZクリームは、オキナゾールクリームと同じイミダゾール系の抗真菌成分(ラノコナゾール)が配合された水虫薬です。水虫に効く抗真菌成分に加えて、殺菌成分と抗炎症成分、かゆみ止め成分、清涼感をもたらす成分が配合されています。
スーっとした使用感がお好みの方におすすめです。
クリームタイプのため、伸びが良く、広範囲に塗りやすく、さまざまな患部の状態に使いやすいことが特徴です。また、軟膏に比べて塗った後のべとつきが少ないのもメリットのひとつです。
ピロエースZ液|液体タイプ
ピロエースZ液 15ml【指定第二類医薬品】

有効成分 | 剤形 | 使い方 |
---|---|---|
ラノコナゾール クロルフェニラミンマレイン酸塩 クロタミトン グリチルレチン酸 l−メントール |
液体 | 1日1回 |
ピロエースZ液は、オキナゾールクリームと同じイミダゾール系の抗真菌成分(ラノコナゾール)が配合された水虫薬です。水虫に効く抗真菌成分に加えて、抗炎症成分と2種類のかゆみ止め成分、清涼感をもたらす成分が配合されています。
液体タイプのため、さらりとした使い心地が特徴です。カサカサしている水虫に適しています。
ピロエースZ軟膏|軟膏タイプ
ピロエースZ軟膏 15g【指定第二類医薬品】

有効成分 | 剤形 | 使い方 |
---|---|---|
ラノコナゾール イソプロピルメチルフェノール グリチルレチン酸 |
軟膏 | 1日1回 |
ピロエースZ軟膏は、オキナゾールクリームと同じイミダゾール系の抗真菌成分(ラノコナゾール)が配合された水虫薬です。水虫に効く抗真菌成分に加えて、殺菌成分と抗炎症成分が配合されています。
軟膏タイプのため塗った後のべとつきがありますが、患部を保護する効果が高く、クリームや液体に比べて刺激が少ないことが特徴です。刺激が少ない軟膏タイプは、特にジュクジュクして薬がしみると痛い水虫に適しています。
イミダゾール系以外の抗真菌成分が配合された水虫薬もある
市販の水虫薬には、オキシコナゾール硝酸塩やラノコナゾール以外の抗真菌成分が配合された水虫薬も販売されています。
■ハイミズムシールEXクリーム
ハイミズムシールEXクリーム 20g【第二類医薬品】
ハイミズムシールEXクリームは、テルビナフィン塩酸塩という抗真菌成分が配合された水虫薬です。かゆみ止め成分や殺菌成分、抗炎症成分も配合されています。
1日1回タイプなので、仕事などで昼間に薬を塗る時間のない方にもおすすめです。
市販の水虫薬の選び方
水虫(白癬)に効く市販薬にはさまざまな種類があり、成分や剤形によって適した症状が異なります。それぞれの症状に合わせて適した薬を選ぶようにしましょう。
水虫薬の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
市販の水虫薬の正しい塗り方と注意点
市販の水虫薬を使用する際は、以下の点に注意してください。
広範囲に薬を塗る
白癬菌は症状の出ていない部位にも存在しているため、薬は広範囲に塗るようにしましょう。指の間から足裏全体に広く塗ることが大切と言われています。
薬は最低でも1か月間塗り続ける
白癬菌は自覚症状がなくても患部に残っている可能性があるため、症状が良くなったからといって自己判断で使用をストップするのはやめてください。
水虫薬を使用して症状が良くなっても、最低でも1か月は使用を続けることが基本です。詳しくは薬の説明文書を確認しましょう。
入浴後に薬を塗る
水虫薬を使うタイミングはお風呂上がりがおすすめです。患部が清潔であり、皮膚がやわらかくなって薬が浸透しやすいためです。同じ時間に塗る習慣をつけておけば、塗り忘れを防ぐこともできます。
オキナゾールクリーム(オキシコナゾール硝酸塩)の効果・使い方
オキナゾールクリームは、白癬:足白癬・手白癬・股部白癬・体部白癬、カンジダ症:間擦疹・乳児寄生菌性紅斑・指間びらん症・爪囲炎・その他の皮膚カンジダ症、癜風の治療に用いられる医療用医薬品です。
オキナゾールクリームを使用するときは、1日2〜3回患部にぬってください。ただし、医師から特別な指示があった場合にはその用法に従ってください。
オキナゾールクリームのネット通販や個人輸入代行業者などの利用に注意
医療用医薬品であるオキナゾールクリームを、ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者などから購入する場合は、下記のリスクがあるため注意が必要です。
・個人輸入で入手した医薬品で発生する問題はすべて自己責任となる ・販売ページに商品についての詳細な説明がないため、購入後に自分で外国語の取扱説明書を読む必要がある ・日本国内で流通している医薬品とは異なり、品質が保証されているとは限らない ・正規品かどうかの判別が難しい ・副作用があったときに国の補償などを受けられない |
医師から処方された医療用医薬品で重大な副作用が起きた場合は、医薬品副作用被害救済制度などで補償されることがあります。
しかし、ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者などから購入する医療用医薬品の場合は、すべて補償の対象外になります。
ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者にはさまざまな危険がともなうおそれがあるため、ご自身の安全のためにも、病院を受診し適切な薬を処方してもらいましょう。
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