フロリードDクリームの代用となる市販薬はある?|ミコナゾール硝酸塩配合
フロリードDクリームは、医師から処方される医療用医薬品です。
フロリードDクリームの有効成分であるミコナゾール硝酸塩配合を配合した薬は、市販薬としても販売されており、薬局やドラックストア、ネット通販で購入できます。
フロリードDクリームは水虫(白癬)やカンジダ症などの治療に用いられる
フロリードDクリームは、皮膚真菌症の治療に用いられる医療用医薬品で、白癬:体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)・股部白癬(頑癬)・足部白癬(汗疱状白癬)、カンジダ症:指間びらん症・間擦疹・乳児寄生菌性紅斑・爪囲炎・外陰カンジダ症・皮膚カンジダ症、癜風に適応があります。
フロリードDクリーム(ミコナゾール硝酸塩)の代わりに市販薬を使用できる症状
フロリードDクリーム(ミコナゾール硝酸塩)の代用として市販薬を使用する場合、症状によって対応の可否が異なります。
症状 | 市販薬の 対応可否 |
---|---|
白癬(水虫) | ○ |
膣カンジダ症 | ○ |
皮膚カンジダ症 | ☓ |
癜風 | ☓ |
■白癬(水虫)が市販薬でケアできる場合
水虫が市販薬でケアできるのは、原因が白癬菌だと断定できている場合です。初めて水虫と疑わしい症状が出た場合は、まずは病院で検査を受けましょう。
■膣カンジダ症に市販薬が使用できる場合
膣カンジダ症の症状に市販薬が使用できるのは、症状の再発時のみです。過去に医師の診断を受けたことがない方は、市販薬を使用する前に病院を受診してください。
フロリードDクリーム(ミコナゾール硝酸塩)の代用となる市販の水虫薬|抗真菌成分配合
フロリードDクリームの有効成分であるミコナゾール硝酸塩を配合した水虫薬は、市販薬としても販売されています。
市販の水虫薬には抗真菌成分の他にもさまざまな成分が含まれてるものがあり、症状によって適した成分が異なります。
市販の水虫薬を選ぶ際には、抗真菌成分の他にどんな成分が配合されているかを確認しましょう。
症状 | おすすめの成分 |
---|---|
かゆみが気になる方 | かゆみ止め成分 |
皮膚が厚くなっている方 | 尿素 |
また水虫薬は、クリームや軟膏などの剤形の違いによって、適した患部の状態が異なります。自分の水虫がどのタイプかチェックしてみましょう。
患部の状態 | おすすめの剤形 |
---|---|
ジュクジュクタイプ | クリーム、軟膏 |
カサカサタイプ | 液体、クリーム |
ひび割れタイプ | 軟膏 |
ゴワゴワタイプ | クリーム |
患部の状態によっては当てはまらない場合もあるため、どの剤形の薬を選んだらいいかわからないときは、医師または薬剤師に相談するとよいでしょう。
ダマリンL|ジュクジュク・ゴワゴワなどさまざまな症状に
ダマリンL【第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 | 使い方 |
---|---|---|
ミコナゾール硝酸塩 クロタミトン リドカイン グリチルリチン酸二カリウム 尿素 |
クリーム | 1日1回 |
ダマリンLは、水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、2種類のかゆみ止め成分と抗炎症成分、尿素が配合された水虫薬です。
クリームタイプのため、伸びが良く広範囲に塗りやすい、ジュクジュクしている患部にもカサカサしている患部にも使いやすいという特徴があります
ダマリンL液|カサカサと乾燥している水虫に
ダマリンL液 15ml【第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 | 使い方 |
---|---|---|
ミコナゾール硝酸塩 クロタミトン リドカイン グリチルリチン酸二カリウム l−メントール |
液体 | 1日1回 |
ダマリンL液は、水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、2種類のかゆみ止め成分と抗炎症成分、清涼感をもたらす成分が配合された水虫薬です。
液体タイプは、さらりとした使い心地が特徴で、カサカサと乾燥している水虫(白癬)におすすめです。
ミコナゾール硝酸塩以外の抗真菌成分が配合された水虫薬もある
市販の水虫薬には、ミコナゾール硝酸塩以外の抗真菌成分が配合された水虫薬も販売されています。
■ハイミズムシールEXクリーム
ハイミズムシールEXクリーム 20g【指定第二類医薬品】
ハイミズムシールEXクリームは、テルビナフィン塩酸塩という抗真菌成分が配合された水虫薬です。かゆみ止め成分や殺菌成分、抗炎症成分も配合されています。
1日1回タイプなので、仕事などで昼間に薬を塗る時間のない方にもおすすめです。
市販の水虫薬の選び方
水虫(白癬)に効く市販薬にはさまざまな種類があり、成分や剤形によって適した症状が異なります。それぞれの症状に合わせて適した薬を選ぶようにしましょう。
水虫薬の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
市販の水虫薬の正しい塗り方と注意点
市販の水虫薬を使用する際は、以下の点に注意してください。
広範囲に薬を塗る
白癬菌は症状の出ていない部位にも存在しているため、薬は広範囲に塗るようにしましょう。指の間から足裏全体に広く塗ることが大切と言われています。
薬は最低でも1か月間塗り続ける
白癬菌は自覚症状がなくても患部に残っている可能性があるため、症状が良くなったからといって自己判断で使用をストップするのはやめてください。
水虫薬を使用して症状が良くなっても、最低でも1か月は使用を続けることが基本です。詳しくは薬の説明文書を確認しましょう。
入浴後に薬を塗る
水虫薬を使うタイミングはお風呂上がりがおすすめです。患部が清潔であり、皮膚がやわらかくなって薬が浸透しやすいためです。同じ時間に塗る習慣をつけておけば、塗り忘れを防ぐこともできます。
フロリードDクリーム(ミコナゾール硝酸塩)の代用となる市販薬|膣カンジダ症再発による症状に
フロリードDクリームの有効成分であるミコナゾール硝酸塩を配合した膣カンジダ再発治療薬は、市販薬としても販売されています。
市販薬には膣内に挿入する膣剤と外陰部に塗る塗り薬の2種類があり、おりものなどの膣内の症状には膣剤を、外陰部のかゆみや炎症には塗り薬に加えて、膣剤の使用が推奨されています。
膣症状(おりもの、熱感等)を伴う場合は、塗り薬だけではなく、必ず膣剤(膣に挿入する薬)を併用してください。また、市販の薬を3日間使用しても症状の改善がみられないか、6日間使用しても症状が消失しない場合は医師の診療を受けてください。
メディトリートクリーム|塗り薬
メディトリートクリーム【第一類医薬品】
有効成分 | 剤形 |
---|---|
ミコナゾール硝酸塩 | 塗り薬 |
メディトリートクリームは、OTC医薬品として日本で初めて発売されたクリームタイプのカンジダ再発治療薬です。外陰部のかゆみに効果を発揮しますが、症状が外陰部のみだったとしても、膣内でカンジダ菌が増殖している可能性があるため、膣剤との併用が望ましいです。
なお、かゆみや炎症がおさまった場合は、メディトリートクリームの使用を終了しても問題ありません。
メディトリート|膣剤
メディトリート【第一類医薬品】
有効成分 | 剤形 |
---|---|
ミコナゾール硝酸塩 | 膣剤 |
メディトリートは、ミコナゾール硝酸塩を配合したカンジダ再発治療薬です。人肌の温度で薬が溶け、有効成分が膣内に広がり、カンジダ菌を殺菌します。
メディトリートは、小型の膣剤のためスムーズに膣の奥まで挿入しやすいです。
■膣カンジダ用塗り薬の塗り方と膣剤の正しい使い方
薬の効果を最大限に引き出すためには、薬を正しく使用することが重要です。
以下の記事では、膣カンジダ用塗り薬の正しい塗り方について解説しています。
以下の記事では、膣カンジダ用膣剤の正しい入れ方について解説しています。
フロリードDクリーム(ミコナゾール硝酸塩)の効果・使い方
フロリードDクリームは、白癬:体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)・股部白癬(頑癬)・足部白癬(汗疱状白癬)、カンジダ症:指間びらん症・間擦疹・乳児寄生菌性紅斑・爪囲炎・外陰カンジダ症・皮膚カンジダ症、癜風の治療に用いられる医療用医薬品です。
フロリードDクリームを使用するときは、1日2〜3回患部にぬってください。ただし、医師から特別な指示があった場合にはその用法に従ってください。
フロリードDクリームのジェネリック医薬品
フロリードDクリームの有効成分であるミコナゾール硝酸塩を配合するジェネリック医薬品は、ミコナゾール硝酸塩クリーム1%「YD」の名前で販売されています。(2022年5月現在)
フロリードDクリームのネット通販や個人輸入代行業者などの利用に注意
医療用医薬品であるフロリードDクリームを、ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者などから購入する場合は、下記のリスクがあるため注意が必要です。
・個人輸入で入手した医薬品で発生する問題はすべて自己責任となる ・販売ページに商品についての詳細な説明がないため、購入後に自分で外国語の取扱説明書を読む必要がある ・日本国内で流通している医薬品とは異なり、品質が保証されているとは限らない ・正規品かどうかの判別が難しい ・副作用があったときに国の補償などを受けられない |
医師から処方された医療用医薬品で重大な副作用が起きた場合は、医薬品副作用被害救済制度などで補償されることがあります。
しかし、ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者などから購入する医療用医薬品の場合は、すべて補償の対象外になります。
ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者にはさまざまな危険がともなうおそれがあるため、ご自身の安全のためにも、病院を受診し適切な薬を処方してもらいましょう。