トランシーノシリーズの有効成分
2022年10月現在販売されているトランシーノシリーズには、医薬部外品の薬用スキンケアシリーズと、第3類医薬品のトランシーノホワイトCクリア、第1類医薬品のトランシーノⅡがあります。
ここでは、医薬品であるトランシーノホワイトCクリアとトランシーノⅡについて解説します。
トランシーノホワイトCクリアとトランシーノⅡの有効成分は次の通りです。
トランシーノホワイトCクリア | トランシーノⅡ | |
---|---|---|
L-システイン | 240mg | 240mg |
ビタミンC | 1000mg | 300mg |
ビタミンB2 | 6mg | × |
ビタミンB3 | 60mg | × |
ビタミンB6 | 12mg | 6mg |
ビタミンE | 50mg | × |
パントテン酸カルシウム | × | 24mg |
トラネキサム酸 | × | 750mg |
※成人1日量の比較
トランシーノホワイトCクリアとトランシーノⅡの違い
まず、トランシーノホワイトCクリアとトランシーノⅡは成分が異なります。
上述の通り、体の内側から代謝をうながす働きのあるL-システイン、ビタミンC(アスコルビン酸)・ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)といった成分はトランシーノホワイトCクリアとトランシーノⅡの両方に配合されていますが、トラネキサム酸・パントテン酸カルシウムはトランシーノⅡにしか配合されていません。
一方、皮膚の血行促進作用のあるビタミンEはトランシーノホワイトCクリアのみに配合されています。
そして、トランシーノホワイトCクリアとトランシーノⅡの大きな違いとして効能効果が異なります。
トランシーノホワイトCクリアはシミやそばかすの緩和などが効能効果として記載されていますが、トランシーノⅡは肝斑に限って使用ができる医薬品となっています。
シミやそばかすを改善したい場合はトランシーノホワイトCクリアを、肝斑を改善したい場合はトランシーノⅡを選ぶと良いでしょう。
ハイチオールシリーズの有効成分
2022年10月現在販売されている医薬品のハイチオールシリーズには、ハイチオールCホワイティア、ハイチオールCプラス、ハイチオールBクリアの3種類があります。
それぞれの有効成分は次の通りです。
Cホワイティア | Cプラス | Bクリア | |
---|---|---|---|
L-システイン | 240mg | 240mg | 80mg |
ビタミンC | 500mg | 500mg | 50mg |
パントテン酸カルシウム | 30mg | 24mg | 20mg |
ビタミンB1 | × | × | 10mg |
ビタミンB2 | × | × | 38mg |
ビタミンB6 | × | × | 50mg |
ビオチン | × | × | 100μg |
ニコチン酸アミド | × | × | 40mg |
※成人1日量の比較
ハイチオールシリーズの違い
ハイチオールシリーズは全ての商品にL-システイン・ビタミンC・パントテン酸カルシウムが配合されていますが、それぞれ配合されている成分量が異なります。
特にハイチオールCホワイティアとハイチオールCプラスは有効成分自体は同じですが、パントテン酸が配合されている配合量がハイチオールCホワイティアの方が多いのが特徴です。
ハイチオールBクリアは、L-システイン・ビタミンC・パントテン酸カルシウムの配合量が他と比べて少なく、ビタミンB類が配合されているため、シミやそばかすに対する効能効果はなく、肌荒れや口内炎、など別の症状に使用するのが特徴です。
ハイチオールシリーズの違いについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。
トランシーノとハイチオールの違い
トランシーノシリーズもハイチオールシリーズも複数の商品がありますが、ここではそれぞれ有効成分が似ていて、シミやそばかすに効果のある、「トランシーノホワイトCクリア」と「ハイチオールCホワイティア」の2つの違いについて解説します。
有効成分の違い
トランシーノホワイトCクリアとハイチオールCホワイティアの、成人1日量中の有効成分の配合量の違いは次の通りです。
トランシーノホワイトCクリアの方が、肌の健康を保つビタミンB系の成分が複数配合されている上に、ビタミンCがハイチオールCホワイティアの倍量配合されているのも特徴です。
トランシーノホワイトCクリア | ハイチオールCホワイティア | |
---|---|---|
L-システイン | 240mg | 240mg |
ビタミンC | 1000mg | 500mg |
ビタミンB2 | 6mg | × |
ビタミンB3 | 60mg | × |
パントテン酸カルシウム | × | 30mg |
ビタミンB6 | 12mg | × |
ビタミンE | 50mg | × |
※成人1日量の比較
効能効果の違い
トランシーノホワイトCクリアとハイチオールCホワイティアは、配合されている有効成分が異なるため効能効果に違いがあります。
それぞれの効能効果の違いについては次の通りです。
商品 | 効能効果 |
---|---|
トランシーノホワイトCクリア | 次の諸症状※の緩和:しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着 次の場合のビタミンCの補給:肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、老年期 次の場合の出血予防:歯ぐきからの出血、鼻出血 |
ハイチオールCホワイティア | しみ・そばかす・日やけなどの色素沈着症 全身倦怠 二日酔 にきび、湿疹、じんましん、かぶれ、くすりまけ |
トランシーノホワイトCクリアとハイチオールCホワイティアは、いずれもシミやそばかす、日やけなどによる色素沈着に効果を発揮する点は同じです。
違いとしては、トランシーノホワイトCクリアはビタミンCの補給や歯茎・鼻からの出血予防のために使えるのに対し、ハイチオールCホワイティアは全身の倦怠感や二日酔い、にきび・湿疹・じんましんなどの皮膚症状にも使用できるという点になります。
シミやそばかすの症状に悩んでいるのであれば、いずれの医薬品を選んでも良いでしょう。
しみ・そばかすに効く市販薬
トランシーノホワイトCクリアとハイチオールCホワイティア以外にも、シミやそばかすに効く市販薬があります。
ホワイトシャインLC|しみ・そばかすに効く
ホワイトシャインLC 180錠【第三類医薬品】
有効成分としてL-システイン、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEを配合した、シミやそばかす、日焼けによる色素沈着などに効果を発揮する薬です。
パウチタイプなので持ち運びしやすい点も便利な特徴です。
そのほかのシミ・そばかすに効く市販薬について、詳しくはこちらの記事で解説しています。