アダパレンゲルは市販されている?
アダパレンゲルは医師から処方される医療用医薬品です。有効成分はアダパレンで顔の尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に用いられます。
アダパレンゲルの有効成分であるアダパレンが配合された市販薬はありませんが、ニキビに効く市販薬はあります。
アダパレンゲルはディフェリンゲルの後発医薬品
アダパレンゲルはディフェリンゲルの後発医薬品で、アダパレンゲル0.1%「テイコク」やアダパレンゲル0.1%「イワキ」などの名前でさまざまなメーカーから販売されています。
アダパレンを配合する ジェネリック医薬品 |
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アダパレンゲル0.1%「テイコク」 |
ニキビに効く市販薬の選び方
ニキビは、症状の進行具合によって適した薬の成分が異なります
ニキビに効く市販薬を選ぶときは、ご自身の症状にあった薬を選ぶようにしましょう。
ニキビの 種類 |
症状 |
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白ニキビ | ニキビの最初の段階で、毛穴に皮脂が詰まった状態の白~乳白色の発疹 |
黒ニキビ | 詰まった皮脂が酸化し黒っぽく変色した状態 |
赤ニキビ | 詰まった毛穴の中で菌が繁殖し炎症をおこした状態で、赤く腫れる |
黄ニキビ | 化膿し、膿がたまった状態。医療機関への受診を推奨 |
白・黒ニキビにおすすめの成分(市販薬含有のものに限る)
白ニキビ・黒ニキビには、イオウが配合されたニキビ治療薬(塗り薬)がおすすめです。
イオウは殺菌作用に加え、角質をやわらかくすることで毛穴が皮脂でふさがるのを防ぎ、皮脂の分泌を抑えて乾燥させる作用もあります。
イオウは皮膚科でもニキビの治療に処方される成分です。
赤ニキビにおすすめの成分(市販薬含有のものに限る)
赤ニキビには、イブプロフェンピコノールなどの抗炎症成分が配合されたニキビ治療薬(塗り薬)がおすすめです。
赤ニキビは、症状が進行し皮膚が炎症をおこしている状態です。
抗炎症成分が配合されたニキビ治療薬でニキビの赤みをおさえることができます。
黄ニキビの場合は医療機関の受診を推奨
黄ニキビの状態まで悪化している場合は、ニキビ跡が残るおそれもあるため皮膚科を受診することをおすすめします。
なお最近では、オンライン診療というサービスがあるため、病院にいかなくても診察や薬の処方をしてもらうこともできます。(医師の判断により、オンライン診療の利用ができない場合や、対面での通院を求められる場合があります)
ニキビに効く塗り薬(外用薬)を紹介
ニキビは、症状の進行具合によって適した薬の成分が異なります。
ニキビに効く市販薬を選ぶときは、ご自身の症状にあった薬を選ぶようにしましょう。
白・黒ニキビに使える市販薬
白ニキビや黒ニキビはまだ皮膚が炎症をおこしていない状態です。
皮膚が炎症をおこしてしまう前に、早めに対処しましょう。
クレアラシルニキビ治療クリームレギュラー|白色タイプ
有効成分 |
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イオウ |
クレアラシルニキビ治療クリームレギュラーは、のびやすく肌になじみやすいクリームタイプのニキビ薬です。
有効成分がニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌、毛穴が皮脂でふさがってしまうのを防ぎます。
■用法用量
1日数回、適量を患部及びその周辺の皮膚に塗布してください |
なお同シリーズで、肌の色になじみやすい肌色タイプも販売されています。(有効成分はレギュラータイプと同じ)
肌色タイプは、ニキビを覆い隠すことで目立ちにくくすることができます。
クレアラシルニキビ治療クリーム肌色|肌色タイプ
赤ニキビに使える市販薬
赤ニキビは、菌が繁殖し皮膚が炎症をおこしている状態です。
抗炎症成分が配合されたニキビ治療薬で炎症をおさえましょう。
悪化すると色素沈着や凹みとして跡が残ることがあるため、触ったり潰したりせず早めに対処することをおすすめします。
ペアアクネクリームW
有効成分 |
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イブプロフェンピコノール |
ペアアクネクリームWは、イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノールが配合された市販薬です。
イソプロピルメチルフェノールがニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌、イブプロフェンピコノールが赤ニキビの炎症をおさえます。
肌にのばすと透明になるクリームのため、塗った上からメイクをすることもできます。
■用法用量
1日数回、石けんで洗顔後、適量を患部に塗布してください |
ニキビに効く漢方薬・飲み薬を紹介
尋常性痤瘡治療ガイドライン2017では、基本的には塗り薬(外用薬)や医療用の飲み薬(抗生物質)が推奨されていますが、これらの薬が効かなかったり、使えない場合の選択肢の一つとして、漢方薬が推奨されています。
また、ビタミン剤の内服についても選択肢の一つとして挙げられています。
荊芥連翹湯|特に白ニキビ、黒ニキビに向いている漢方薬
効能・効果 |
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体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび |
荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)は、特に白ニキビ、黒ニキビに向いており、赤ニキビにも使用できます。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■用法用量
以下の量を、食前に水またはお湯で服用してください。
・成人(15歳以上):1包/回、2回/日 ・7歳以上15歳未満:2/3包/回、2回/日 ・4歳以上7歳未満:1/2包/回、2回/日 ・2歳以上4歳未満:1/3包/回、2回/日 ・2歳未満:服用しないでください |
清上防風湯|赤ニキビに向いている漢方薬
効能・効果 |
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体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるものの次の諸症:にきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、あかはな(酒さ) |
清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)は、特に赤ら顔でのぼせのある方の赤ニキビに向いている漢方薬です。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■用法用量
以下の量を、食前に水またはお湯で服用してください。
・成人(15歳以上):1包/回、2回/日 ・7歳以上15歳未満:2/3包/回、2回/日 ・4歳以上7歳未満:1/2包/回、2回/日 ・2歳以上4歳未満:1/3包/回、2回/日 ・2歳未満:服用しないでください |
十味敗毒湯|赤ニキビに向いている漢方薬
効能・効果 |
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体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫 |
十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)は、ニキビが化膿してしまいやすい方の赤ニキビに向いている漢方薬です。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■用法用量
以下の量を、食前に水またはお湯で服用してください。
・成人(15歳以上):1包/回、2回/日 ・7歳以上15歳未満:2/3包/回、2回/日 ・4歳以上7歳未満:1/2包/回、2回/日 ・2歳以上4歳未満:1/3包/回、2回/日 ・2歳未満:服用しないでください |
ハイシーBメイト2|肌トラブルを改善するビタミン成分配合
効能・効果 |
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次の諸症状の緩和:にきび・吹出物、肌あれ、皮膚炎、かぶれ、ただれ、湿疹、口内炎、口角炎、口唇炎、舌炎(ただし、これらの症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師又は薬剤師に相談すること) 次の場合のビタミンB2・B6の補給:肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時 |
ハイシーBメイト2は、ニキビなどの肌トラブルを改善します。
6つの有効成分が、肌の新陳代謝を促し老廃物を排出することで、ニキビや肌あれを体の内側から改善します。
■用法用量
以下の量を、水またはお湯で、かまずに服用してください。
・成人(15歳以上):2錠/回、1回/日 ・7歳〜14歳:1錠/回、1回/日 ・7歳未満:服用しないでください |
ニキビを予防するためのセルフケア方法
ニキビを予防するための方法には、ストレスをためない、スキンケアをおこなうなどがあります。
・ストレスの少ない規則正しい生活を送る ・間食を避け、バランスの良い食事をとる ・クレンジングをして、しっかりと化粧を落とす ・洗顔は1日2回洗顔料をつかって洗う ・保湿剤を使用して肌の乾燥を防ぐ など |
アダパレンゲルの効果・使い方
アダパレンゲルは、ニキビの改善に効果のある医療用医薬品です。
毛穴の詰まりを改善する作用があり、炎症(赤みなど)の状態が軽症〜重症のいずれのニキビ治療にも強く推奨されています。
アダパレンゲルには、新しいニキビの発生を防ぐことで、ニキビによる炎症を予防する働きがあります。
アダパレンゲルの使い方
アダパレンは1日1回、洗顔後、患部に適量ぬってください。
アダパレンゲルの成分に対して過敏症の既往歴がある方、妊婦又は妊娠している可能性の方は、アダパレンゲルを使用しないでください。
アダパレンゲルはオンラインでも処方してもらえる
医療用医薬品であるアダパレンゲルを処方してもらうためには、医療機関への受診が必要ですが、最近ではオンライン診療というサービスがあるため、病院にいかなくても診察や薬の処方をしてもらうこともできます。(医師の判断により、オンライン診療の利用ができない場合や、対面での通院を求められる場合があります)
また、ご自身の症状に対して市販薬を使ってもいいか判断ができない場合なども、オンライン診療の利用がおすすめです。