口内炎の痛みにロキソニンは効く?市販薬の選び方や予防方法を紹介
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薬剤師監修日:
口内炎の痛みにロキソニンなどの市販の解熱鎮痛薬を使用するのは避けましょう。口内炎の痛みに市販の解熱鎮痛薬を使用すると、口内炎の症状を悪化させるおそれがあります。 口内炎の痛みを緩和したい場合は、抗炎症成分が配合された市販薬(塗り薬や貼り薬など)の使用がおすすめです。 この記事では、口内炎の痛みに効く市販薬や予防方法について紹介しています。

口内炎の痛みにロキソニンは効く?
口内炎の痛みにロキソニンなどの市販の解熱鎮痛薬を使用するのは避けましょう。市販の解熱鎮痛薬の効能効果には口内炎という記載がありません。
また、市販の解熱鎮痛薬には、副作用の一つとして口内炎があります。そのため、口内炎の痛みに市販の解熱鎮痛薬を服用すると、口内炎の症状を悪化させるおそれがあります。
■ロキソニンS錠の効能効果
○頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛 ○悪寒・発熱時の解熱 |
口内炎の痛みには抗炎症成分が配合された市販薬を
口内炎の痛みを緩和したい場合は、抗炎症成分が配合された市販薬(塗り薬や貼り薬など)の使用がおすすめです。抗炎症成分には、口内炎による痛みや腫れを鎮める働きがあります。
口内炎の痛みに効く市販薬
口内炎による痛みに効く市販薬には、抗炎症成分やビタミンB6・B2が配合されたものがあります。
抗炎症成分には痛みや腫れを鎮める働きが、ビタミンB2・B6には粘膜の機能を正常にする働きがあります。
剤形の違い
口内炎に効く市販薬には、塗り薬と貼り薬、スプレー、飲み薬などがあります。
基本的には塗り薬を使用することをおすすめしますが、痛みがひどくて食事がしにくい場合は貼り薬を選ぶとよいでしょう。
患部に直接触りたくない場合、もしくは手が届きにくい場所に口内炎がある場合はスプレーがおすすめです。
塗り薬や貼り薬、スプレーを使用したくない場合は、飲み薬を使用するのも一つの手です。
剤形 | 特徴 |
---|---|
塗り薬 | ・基本的な対処法として |
貼り薬 |
・痛みがひどくて食事がしにくいときに |
スプレー |
・患部に直接触りたくないときに ・手が届きにくい場所に口内炎があるときに |
飲み薬 | ・塗り薬や貼り薬、スプレーを使用したくないときに |
塗り薬
トラフル軟膏PROクイック
トラフル軟膏PROクイック 5g【指定第二類医薬品】

ステロイドの抗炎症成分トリアムシノロンアセトニドを配合した軟膏タイプの塗り薬です。口内炎の患部に直接作用して、炎症や痛み、腫れを鎮めます。
サトウ口内軟膏
サトウ口内軟膏 8g【第三類医薬品】

2種類の抗炎症成分(アズレンスルホン酸ナトリウム・グリチルレチン酸)に加え、雑菌の繁殖をおさえる殺菌成分(セチルピリジニウム塩化物水和物)を配合した、軟膏タイプの薬です。
唾液と接触することで固まる成分を使用しているため、塗ることで患部を保護することができます。
貼り薬
トラフルダイレクトa
トラフルダイレクトa 12枚【指定第二類医薬品】

ステロイドの抗炎症成分トリアムシノロンアセトニドを配合したパッチタイプの貼り薬です。口内炎の患部に直接作用して、炎症や痛み、腫れを鎮めます。
はがさず溶けてなくなる薄型フィルムタイプの貼り薬です。
口内炎パッチ大正A
口内炎パッチ大正A 10枚(第3類医薬品)【第三類医薬品】

2種類の抗炎症成分(シコンエキス・グリチルレチン酸)を配合した貼り薬タイプの薬です。
貼ると患部にしっかりとくっつくため、患部を刺激からブロックすることができます。炎症をおさえるとともに、傷口の治りを早めます。
スプレー
チョコラBB口内炎リペアショット
チョコラBB口内炎リペアショット 30ML(第3類医薬品)【第三類医薬品】

抗炎症成分のアズレンスルホン酸ナトリウム水和物と、殺菌成分のセチルピリジニウム塩化物水和物を配合したスプレータイプの薬です。
手が汚れにくいキャップ付きのスプレータイプのため、口内炎を直接触りたくない場合や、手が届きづらい場所に口内炎がある場合におすすめです。
飲み薬
トラフル錠
トラフル錠 24錠【第三類医薬品】

トラネキサム酸やビタミンB2、B6などが配合された飲み薬です。
抗炎症成分であるトラネキサム酸には、口内炎による痛みを緩和する働きがあります。ビタミンB2・B6には、粘膜に作用して機能を正常にする働きがあります。
チョコラBBプラス
チョコラBBプラス 60錠【第三類医薬品】

ビタミンB群(ビタミンB1・B2・B6、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム)を配合した飲み薬です。
ビタミンB2・B6には、粘膜に作用して機能を正常にする働きがあります。
口内炎の原因・種類
口内炎は、傷などの物理的刺激、ストレスや疲労、ウイルスや細菌の感染などが原因で起こります。
口内炎の代表的な種類には、以下の4つがあります。
・アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎) ・カタル性口内炎(外傷性口内炎) ・ヘルペス性口内炎 ・カンジダ性口内炎 |
アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)
アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)は、円形または楕円形の赤く縁取られた、白っぽい潰瘍ができる口内炎です。最も一般的な口内炎です。
痛みを伴い、出血することもあります。通常は1〜2週間程度で自然に治癒します。
アフタ性口内炎は、抗炎症成分やビタミンB2・B6などが配合された市販薬を使用することで、症状を緩和することができます。
カタル性口内炎(外傷性口内炎)
カタル性口内炎(外傷性口内炎)は、口の粘膜が赤く腫れたり、水ぶくれができたりする口内炎です。口のなかが焼けるような感じがしたり、刺激物により痛みを感じたりもします。
アフタ性口内炎とは違い、患部の境界がはっきりしていないという特徴があります。
カタル性口内炎は、抗炎症成分やビタミンB2・B6などが配合された市販薬を使用することで、症状を緩和することができます。
ヘルペス性口内炎
ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスの感染によって起こります。
高熱後に、歯茎や舌、唇の裏の粘膜などに多数の小さな水ぶくれができるのが特徴です。水ぶくれがやぶれると激しい痛みを伴います。
ヘルペス性口内炎は市販薬で治療することができないため、発症の疑いがある場合は病院を受診してください。
カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎は、免疫力が低下することで、カンジダというカビの一種が増殖することによって起こります。
白い苔(こけ)のような斑点ができ、赤くただれるのが特徴です。頬の内側や口蓋(口の中の天井部分)にも症状が現れます。
カンジダ性口内炎は市販薬で治療することができないため、発症の疑いがある場合は病院を受診してください。
口内炎の予防方法
口内炎を予防するためには、以下のことを心がけましょう。
・口のなかを清潔に保つ ・歯を磨くときは口のなかに傷をつけないように注意する ・栄養バランスのよい食事をとる ・虫歯を放置しない など |
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