カフコデ®︎の効果や眠気の副作用は?飲み合わせとフスコデ®︎との違いも解説
カフコデ*1とは
カフコデ*1は正式にはカフコデ*1N配合錠といいます。咳をおさえて呼吸を楽にしたり、痛みを緩和したり、熱を下げるといった作用がある有効成分を6種類配合した医療用医薬品です。風邪における咳止め・鎮痛・解熱や気管支炎における咳止めとして使われます。
カフコデ*1を入手するためには、病院を受診して医師に処方せんを発行してもらう必要があります。
市販薬の咳止めはこちらの記事で紹介しています。
カフコデ*1の効果
カフコデ*1N配合錠の1錠中には以下の6種類の有効成分が配合されており、鎮咳、鎮痛、解熱などの作用から、かぜ症候群の咳・痛み・熱症状の緩和を目的として使われています。また、気管支炎において咳をおさえる目的で使用されることもあります。
●ジヒドロコデインリン酸塩(2.5mg):
中枢神経系の咳を起こさせる中枢に作用して、咳をおさえます。
●dl-メチルエフェドリン塩酸塩(5mg):
交感神経を刺激して気管支を拡張させ、息苦しさを楽にして、咳をおさえます。
●ブロモバレリル尿素(60mg):
脳の興奮を抑えて、痛みをしずめる作用を助けます。
●アセトアミノフェン(100mg):
脳の体温調節の中枢に作用し、皮膚の血管を拡張させることで熱を下げます。また、痛みを感じる中枢に作用することで、痛みをおさえます。
●ジプロフィリン(20mg):
気管支を拡張させて、息苦しい呼吸を緩和します。
●ジフェンヒドラミンサリチル酸塩(3mg):
ヒスタミンの作用をおさえることで、アレルギー性の咳の発生などをおさえます。
※()内は1錠中の配合量
カフコデ*1の副作用
カフコデ*1N配合錠は頻度は不明ですが、以下のような副作用が報告されています。
主な副作用としては、眠気、めまい、発疹、発汗、倦怠感、頭痛、動悸、吐き気、便秘、下痢、腹痛、口の渇きなどが報告されています。
また、非常に稀な副作用ではありますが、ショック、アナフィラキシー、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症、顆粒球減少、喘息発作の誘発、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、間質性肺炎、間質性腎炎、急性腎障害、呼吸抑制、薬剤性過敏症症候群が報告されています。
カフコデ*1N配合錠を服用して、何か体調で気になることがあれば早めに医師または薬剤師に相談しましょう。
眠気はどうして出る?
配合されている成分の中に、副作用として眠気を起こす成分がいくつか含まれています。アレルギー症状を緩和する抗ヒスタミン薬として配合されているジフェンヒドラミンは、脳の中枢神経へ強く作用するため、眠気などの作用が比較的強く現れます。
脳の中枢神経系は、ヒスタミンの作用によって覚醒や興奮作用が保たれています。しかし、ジフェンヒドラミンがヒスタミンの作用を遮断すると、眠気などの症状が現れます。また、ブロモバレリル尿素には鎮静作用があり、眠気を起こす原因のひとつです。
カフコデ*1N配合錠を使用中の場合は、自動車の運転など危険をともなう機械の操作はしないでください。
カフコデ*1は子どもや妊娠中の方は使える?
2017年7月に厚生労働省により使用可能な年齢が定められ、カフコデ*1N配合錠は12歳から使用できることとなりました。
ただし、必要最小限の使用にとどめるなど、副作用の発現に注意しながら慎重に使用してください。
12歳未満の子どもには、重篤な副作用などが現れるおそれがあるため使用できません。
通常成人には1回2錠を1日3回使用しますが、子どもは年齢によって減量することがあります。医師の指示に従って用法用量を守って正しく使ってください。
妊娠中・授乳中の場合は?
妊娠中(12週以内あるいは妊娠後期)や妊娠している可能性のある方は、医師の指示があった場合にのみ使用することとなっています。新生児に影響が出るおそれがあるため、自己判断で使用しないように注意してください。
また授乳中の方は、カフコデ*1N配合錠を使用しているときは、母乳に成分が移行するおそれがあるので授乳を避けてください。
カフコデ*1の使用に注意が必要な方は?
次の方はカフコデ*1の使用ができません。
1.カフコデ*1の成分に対し過敏症の既往歴のある方
2.重篤な呼吸抑制のある方
3.気管支喘息発作中の方
4.重篤な肝障害のある方
5.閉塞隅角緑内障の方
6.前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある方
7.アドレナリン及びイソプロテレノール等のカテコールアミンを投与中の方
8.12歳未満の小児
また、肝機能障害、腎機能障害、アスピリン喘息、気管支喘息、てんかん、高血圧症、出血傾向がある、衰弱している、アルコールを多量に飲む、高齢者の方なども症状の悪化や体への悪影響などのおそれがあるため慎重に使用することとなっています。
自分の体の症状で気になることがある方は、事前に医師に相談してください。
カフコデ*1の飲み合わせ
カフコデ*1N配合錠は複数の成分を含んでおり、飲み合わせにも注意が必要なものがあります。
カテコールアミン製剤のアドレナリン(ボスミン®︎*5)、イソプロテレノール(プロタノール®︎*6等)などは、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので併用はできません。
そのほかにも、併用することによって作用を増強させてしまう薬もあるため、現在使用している薬がある方は医師などに相談するようにしましょう。
アルコールとの併用は?
アルコールと一緒にカフコデ*1N配合錠を使用すると、呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静や昏睡が起こるおそれがあります。また、アルコールを多量に摂取する習慣のある人が、カフコデ*1N配合錠にも含まれているアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告もあります。
カフコデ*1N配合錠を使用している場合は、肝臓に負担がかかる飲酒は避けましょう。
カフコデ*1とカロナール*3の併用
カフコデ*1N配合錠は、解熱鎮痛成分としてアセトアミノフェンを含んでいます。カフコデ*1N配合錠1錠中に含まれているアセトアミノフェンの量は100mgであり、成人1回あたり(2錠)のアセトアミノフェンの量は200mgです。
そして、カロナール*3はアセトアミノフェンを有効成分とする解熱鎮痛剤です。
基本的には成分の重複を避けるために同じ成分を含む薬は同時に処方されません。ただし、熱や痛みがひどい場合、解熱鎮痛の作用を発揮することを目的にカロナール*3がカフコデ*1N配合錠と一緒に処方されることがあります。処方された際は医師の指示にしたがって使用してください。
アセトアミノフェンの過量使用には注意が必要です。1日の最大限度量を超えないよう、アセトアミノフェンを含んでいるほかの薬を使用している方は事前に医師や薬剤師に相談してください。
ロキソニン*3との併用は?
カロナール*3だけでなく、解熱鎮痛剤のロキソニン*3などと一緒に処方されることもあります。ロキソニン*3も解熱鎮痛に効果的な作用を現すため、医師に指示された場合は適正に使用してください。
ただし、アセトアミノフェンの解熱鎮痛作用と重複するため、自己判断での併用は避けて下さい。
カフコデ*1とフスコデ*2の違い
カフコデ*1N配合錠と似た薬として、フスコデ*2配合錠があります。フスコデ*2配合錠に含まれている有効成分は3種類であり、主に咳をおさえる作用の成分が配合されています。
カフコデ*1N配合錠は解熱鎮痛成分も含んでいますが、フスコデ*2配合錠には解熱鎮痛成分は含まれていません。フスコデ*2配合錠は咳止め薬として使われることが主になります。
また、子どもにも飲みやすいフスコデ*2配合シロップもあります。
おわりに
カフコデ*1N配合錠は成分を複数含んでいる咳止めです。自分のかぜの症状として特に咳がひどい、鼻水がひどい、熱を下げたいなど症状別に特別気になるものがある場合は、それに合った成分を重点的に含んでいる薬がより効果的になります。自分のかぜの症状で特に気になるものがある場合は、医師などによく相談しましょう。
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※1カフコデはマイラン製薬株式会社の登録商標です。
※2フスコデはビージーピー プロダクツ オペレーションズ ゲーエムベーハーの登録商標です。
※3カロナールはあゆみ製薬株式会社の登録商標です。
※4ロキソニンは第一三共株式会社の登録商標です。
※5ボスミンは第一三共株式会社の登録商標です。
※6プロタノ-ルは興和株式会社の登録商標です。


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