頭痛に効く市販薬|鎮痛薬と選び方について解説
頭痛の原因と種類
頭痛には様々な原因がありますが、その中でも市販薬で対処できる一般的な頭痛は緊張型頭痛と片頭痛の2つです。
緊張型頭痛
緊張性頭痛は、頭をしめつけられるような痛みが特徴で、肩や首のこり、ストレスなどにより頭の周辺の筋肉が緊張することが原因です。めまいや気持ち悪さをともなうこともあります。睡眠の質が悪いと、起床時から痛みを感じることもあり、疲労が溜まることによって悪化します。温めると痛みが楽になるのも特徴のひとつです。
片頭痛
片頭痛は、ズキズキとした痛みが特徴で、ストレスや疲労により、頭部の血管が拡張することが原因です。主にこめかみから目のあたりが痛み、片側に現れることが多いですが、両側が痛むこともあります。
男性よりも女性に多く、排卵期や月経前にあらわれやすくなるほか、寝すぎ・寝不足や、低気圧といった天候の変化などがきっかけで起こることもあります。また、太陽などの強い光や音に敏感になることがあります。冷やすとと痛みが楽になるのも特徴のひとつです。
頭痛を市販薬で対処する場合
軽度な頭痛は市販の鎮痛薬で痛みをおさえることが可能です。ただしあくまでも痛みに対してのみアプローチをする対症療法となるため、原因が疲れやストレス、肩こりなどにある場合は、日頃の生活習慣を見直すことも重要となります。
病院を受診する目安
以下のような症状がある場合は、他の病気の可能性もあるため病院を受診してください。
・今まで経験したことのない痛みがある
・痛みがどんどん強くなる
・50歳以降の初めての頭痛
・目が痛む、かすむ
・頭をぶつけた
・首が動きにくい など
頭痛に効く市販薬の選び方
市販の頭痛薬には様々な成分が含まれており、商品の種類も豊富で何を選べば良いか分からない、という方も多いでしょう。
市販の頭痛薬は成分の特徴から、ご自身の体質や悩みに合った医薬品を選ぶことが重要です。
市販の頭痛薬の分類
市販の頭痛薬は主にNSAIDsとアセトアミノフェンに分類されます。その中でも市販薬でよく使用される3つの成分について解説します。
| 分類 | 成分 | 特徴 |
|---|---|---|
| NSAIDs | イブプロフェン |
・アセトアミノフェンよりも鎮痛、抗炎症効果が強い ・アセトアミノフェンに比べて胃への副作用が出やすい ・妊娠中の服用は不可or要相談 ・15才未満の小児は服用不可※1 |
| ロキソプロフェン | ||
| - | アセトアミノフェン |
・NSAIDsに比べて痛みや炎症を抑える作用がおだやか ・胃への負担がNSAIDsと比べて少ない ・15才未満の小児が服用できる市販薬がある |
※1:市販薬の場合
NSAIDsは痛みの元となるプロスタグランジンの生成を抑え、アセトアミノフェンよりも痛みに対する効果が強いことが特徴です。ただし、胃腸への副作用があらわれることがあり、市販薬の場合15才未満は服用ができないというデメリットがあります。
一方でアセトアミノフェンは胃腸障害が起こりにくいため空腹時でも服用でき、15歳未満の方も服用できることが特徴です。ただし、効果の強さはNSAIDsに比べて劣ります。
| 効き目の強さで選ぶなら | NSAIDs(イブプロフェン など) |
|---|---|
| 胃への優しさで選ぶなら | アセトアミノフェン |
頭痛に効く市販薬
薬局などで購入できる市販薬について紹介します。成分や剤形などからご自身にあった薬を選んでください。
イブプロフェンのみのシンプルな薬
| 有効成分 | 剤形 |
|---|---|
| イブプロフェン | カプセル |
有効成分がイブプロフェンだけのシンプルな薬(ジェルカプセル)です。
眠くなる成分は含まれていません。
鎮痛サポート成分を配合したイブプロフェンの鎮痛薬
| 有効成分 | 剤形 |
|---|---|
| イブプロフェン 酸化マグネシウム アリルイソプロピルアセチル尿素 無水カフェイン | 錠剤 |
NSAIDsのひとつであるイブプロフェンに加えて、鎮痛効果をサポートする成分や胃粘膜保護成分を配合した薬です。
イブクイック頭痛薬DXに配合されている鎮痛補助成分『アリルイソプロピルアセチル尿素』は眠くなりやすい成分のため、服用後の車の運転はできません。
ロキソプロフェンのみのシンプルな薬
| 有効成分 | 剤形 |
|---|---|
| ロキソプロフェンナトリウム水和物 | 錠剤 |
NSAIDsのひとつであるロキソプロフェンナトリウム水和物が配合された薬です。痛みの元となるプロスタグランジンの生成を抑え、痛みを和らげます。主成分がロキソプロフェンのみのシンプルな薬です。
眠くなる成分は含まれていません。
胃を守る成分配合のロキソプロフェンの鎮痛薬
| 有効成分 | 剤形 |
|---|---|
| ロキソプロフェンナトリウム水和物 酸化マグネシウム | 錠剤 |
プロスタグランジンの生成をおさえるロキソプロフェンナトリウム水和物に加え、胃を守る成分の酸化マグネシウムを配合しています。
眠くなる成分は含まれていません。
空腹時でも服用できるアセトアミノフェン
| 有効成分 | 剤形 |
|---|---|
| アセトアミノフェン | 錠剤 |
アセトアミノフェンのみのシンプルな解熱鎮痛薬です。頭痛をおさえたいときには、空腹時でも飲むことができます(風邪による発熱時はなるべく空腹時を避けて服用してください)。空腹時でもすぐに飲みたいという方におすすめです。
眠くなる成分は含まれていません。
また、授乳中の方も服用できます。
7歳から服用できるアセトアミノフェン
| 有効成分 | 剤形 |
|---|---|
| アセトアミノフェン | 錠剤 |
アセトアミノフェンのみが配合された、水なしで飲めるチュアブル錠です。フルーツ味のため子どもでも飲みやすく、7歳から大人まで服用できます。錠剤が苦手な子どもにおすすめです。眠くなる成分が含まれていないため、学校がある日でも服用しやすいのが特徴です。
また、授乳中の方も服用できます。
頭痛薬を服用する際の注意点
市販の頭痛薬を服用する際は次のことに注意しましょう。
痛み始めたらすぐ飲む
頭痛薬を服用するタイミングは、痛みはじめたときが最も効果的です。痛みを感じたらすぐに服用できるように、外出時も薬を持ち歩いておくと良いでしょう。
用法用量を必ず守る
痛みが強いからといって決まった服用量以上の薬を飲むと、副作用が出るリスクが高くなります。用法用量は必ず守って服用しましょう。
また、市販の解熱鎮痛薬を頻繁に使用すると、頭痛が慢性化してしまう(薬物乱用頭痛)恐れがあります。鎮痛薬を月に10日~15日以上、飲んでいる人は薬物乱用頭痛の可能性もあるので注意が必要です。
市販薬を飲んでも頭痛がなかなか治らない場合は、病院を受診しましょう。
アルコールを摂取した時は服用NG
体内にアルコールが残っている状態で頭痛薬を服用すると、成分が必要以上に増強されたり、副作用が出やすくなります。飲酒する前や直後に頭痛薬を服用することは必ず避け、アルコールがある程度体内で分解されてから服用するようにしてください。
ミナカラは第一類医薬品の購入が簡単
ロキソプロフェンは第一類医薬品に該当します。ネット通販で第一類医薬品を購入する場合、通常は質問に答えた後、薬剤師から送られてくるメールを再度お客様が確認し、承諾をする作業が必要となりますが、ミナカラの場合は問診項目に答えるだけで第一類医薬品を購入することができます。

お客様から薬剤師に質問をしたい場合は、問診に引き続き薬剤師とのやり取りが可能です。問診項目に不備があったり、確認事項が発生する場合はミナカラから再度ご連絡をさせて頂きます。
薬について相談したいことや、心配や不安がある方は、ミナカラの薬剤師相談をご利用ください。


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