しもやけに効く市販薬の選び方|原因と治し方について解説
しもやけの原因と症状
しもやけの明確なメカニズムは分かっていませんが、寒さや冷たさなどによる血行不良が原因とされています。手足の指や、冷たい空気にさらされる部位にあらわれることが多く、主な症状としては、患部が赤く腫れ、かゆみをともないます。ひどい場合は、水ぶくれができたり、出血したりする場合もあります。
しもやけと同じく空気が乾燥する冬は、ひび割れや出血などのあかぎれも出やすい季節です。あかぎれがある場合は、適した薬も異なるため注意が必要です。
| しもやけの原因 |
・明確なメカニズムは分かっていない。 ・寒さや冷たさなどによる血行不良が原因とされている。 |
|---|---|
| しもやけの症状 |
・赤く腫れ、かゆみをともなう。 ・水ぶくれや出血がみられる場合もある。 |
しもやけに効く市販薬の選び方
しもやけを改善するには、原因となる血行不良を改善する必要があるため、血行を促進する作用があるビタミンE(トコフェロール酢酸エステル など)が配合された塗り薬がおすすめです。ビタミンEが配合された薬には飲み薬もあり、塗り薬と併用して使用することもできます。
また、抗炎症作用があるステロイド成分が配合されている塗り薬は、しもやけによる腫れを改善することができます。ただし、皮膚が敏感な方や、皮膚が薄い部位に使用する場合は、ノンステロイドの塗り薬を使用しても良いでしょう。
特に乾燥が気になる方に
しもやけとあわせて、皮膚の乾燥が気になる方にはヘパリン類似物質配合の保湿剤がおすすめです。ヘパリン類似物質は病院で処方される医療用医薬品のヒルドイドの成分です。
手足のしもやけに効く市販薬
しもやけの明確なメカニズムは分かっていませんが、寒さや冷たさなどによる血行不良が原因とされています。
しもやけには、ステロイドやビタミンEを配合した塗り薬、ヘパリン類似物質配合の保湿剤がおすすめです。ステロイドがしもやけによる炎症をおさえ、ビタミンEが血行を促進します。
オイラックスDX軟膏
ステロイド成分とビタミンEが配合され、しもやけによる炎症をおさえ、血行を促進します。かゆみ止め成分も配合されているため、しもやけにともなうかゆみにも効きます。
コートfMD軟膏
有効成分がステロイド成分と抗炎症成分だけのシンプルな塗り薬です。ステロイドの中でも副作用を起こしにくいアンテドラッグという種類のステロイド成分が使用されており、赤ちゃんにも使いやすい薬です。
オイラックスソフト
ノンステロイドで、皮膚が敏感な方にも使いやすいノンステロイドの塗り薬です。血行を促進するビタミンEや、かゆみ止め成分なども配合されています。
ユベラックスα2
ビタミンEを配合した飲み薬です。しもやけを毎冬繰り返すような方は、塗り薬と併用しても使用できます。手足の冷えやしもやけに効果をあらわします。
乾燥が気になる方に
皮膚の乾燥が気になる方にはヘパリン類似物質配合の保湿剤がおすすめです。剤形によって使い心地が異なるため、ご自身の好みにあった保湿剤を選びましょう。
ヒルマイルドローション
ヘパリン類似物質が配合された保湿剤です。さらっと伸びるローションタイプです。
クリームよりも比較的べたつきが少なく伸びが良いため、広範囲に使用する場合に適しています。
ヒルマイルドクリーム
クリームタイプでしっとりした使用感の薬です。塗り広げやすいクリームが患部をしっかりとカバーします。
しもやけの予防・対策
しもやけは、寒さや冷たさによる血行不良が原因とされています。しもやけになってしまう前の予防が大切です。
防寒対策をする
寒い季節に外出する際は、手袋、マフラー、マスク、耳当て、帽子などの防寒具を忘れないように着け、冷気から皮膚を守りましょう。靴用のカイロなどもおすすめです。
湿気や汗に注意
手袋や靴下の中で汗をかいたままにしてしまうと、かえって冷えてしまう原因になります。こまめに汗をふくなど、湿気をそのままにしないように気を付けましょう。
締め付けの強い靴・靴下は避ける
締め付けの強い靴や靴下を使っていると、足の血行不良に繋がることもあるため避けましょう。

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

この記事は参考になりましたか?
この記事を見ている方は 他の関連記事も見ています
ご利用に当たっての注意事項
- 掲載している情報は、セルフメディケーション・データベースセンターから提供されたものです。
- 適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(TEL:0120-149-931)にご相談ください。
- より詳細な情報を望まれる場合は、購入された薬局・薬店の薬剤師におたずねください。
- 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラ及び、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。
掲載情報について
掲載している各種情報は、株式会社ミナカラが調査した情報をもとにしています。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。 掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラではその賠償の責任を一切負わないものとします。情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社ミナカラまでご連絡をいただけますようお願いいたします。 使用されている写真はイメージです。実際の内容と異なる場合があります。








