めまいに効く漢方薬|ストレス・更年期・生理中のめまい
めまいの原因
めまいの原因は様々で、精神的なストレスや急に立ち上がったりすることによる血圧の低下、耳の異常や病気、飲酒、たばこによっても起こります。
また、めまいは生理中や生理前、女性の閉経前後におとずれる更年期にも起こる症状のひとつです。
病院へ行くべき症状
めまいの症状の中には、病気が原因となっている場合があります。下記のような症状や、いつもと違う症状を感じる場合は市販薬で対処せずに、病院を受診しましょう。
| 病院へ行くべき症状 |
・嘔吐 ・首の痛み ・歩行困難 ・意識がもうろうとする ・症状が重いか1時間以上続く ・耳が聞こえにくい、目が見えにくい、 ・いつもとは違う症状を感じる など |
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めまいに効く漢方薬
漢方の考え方には、「気・血・水」という3つの要素があります。
「気・血・水」がバランスよく保たれていることで健康が維持されており、何かが不足したり、滞ったりすると、体に不調があらわれると考えられています。
漢方では、めまいの原因は体内の「血」や「水」が滞ることであると考えられています。
漢方薬の生薬成分によって「血」や「水」を正常な状態に戻すことで、めまいやその他の症状の改善を目指します。
体質によって適した漢方薬は異なる
漢方は同じ症状でも体質によって最適な薬が異なる場合があります。
漢方には”証”と呼ばれる基準があります。証とはそれぞれの体質によって”虚証”と”実証”に分けられる、漢方ならではのものさしです。全ての人がどちらかに分けられるわけではなく、グラデーションになっており、2つの中間に当てはまる人もいます。
| "虚証"の特徴 | "実証"の特徴 |
|---|---|
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・体力がない ・細身の体型 ・寒がり ・顔色が悪く、肌が荒れやすい ・胃腸が弱く、下痢をしやすい |
・体力がある ・筋肉質でがっしりした体型 ・暑がり ・血色が良く、肌のつやが良い ・胃腸が強く、便秘気味 |
めまいの原因と体質で選ぶ
この記事では、主な市販の漢方薬を3種類紹介しています。
原因や体質にあわせてご自身にあった漢方薬を選んでください。
| 当帰芍薬散 (トウキシャクヤクサン) |
・”虚証”の女性のホルモンバランスの乱れに ・生理中、生理前、更年期のめまい、立ちくらみに |
|---|---|
| 桂枝茯苓丸 (ケイシブクリョウガン) |
・”実証”の女性のホルモンバランスの乱れに ・生理中、生理前、更年期のめまい、立ちくらみに |
| 苓桂朮甘湯 (リョウケイジュツカントウ) |
・ストレスによるめまい、立ちくらみに ・神経症、神経過敏に |
当帰芍薬散|”虚証”の女性のホルモンバランスの乱れに
・どちらかといえば”虚証”の女性に
・冷え性で貧血の傾向がある女性に
・生理中、生理前、更年期のめまい立ちくらみに
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)は、冷え症で貧血の傾向があり、疲れやすい方の使用に向いている漢方薬です。
更年期障害や月経不順などの女性のホルモンバランスの乱れによる、めまいや立ちくらみなどの症状に効果をあらわします。
| 効能効果 |
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| 体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り |
桂枝茯苓丸|”実証”の女性のホルモンバランスの乱れに
・どちらかといえば”実証”の女性に
・顔はほてるけど足が冷える女性に
・生理中、生理前、更年期のめまい立ちくらみに
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)は、上半身はのぼせ、下半身は冷えるという、いわゆる「冷えのぼせ」の女性に向いている漢方薬です。「血」の滞りを良くすることで、めまいなどの症状を改善します。
更年期障害や月経不順などの女性のホルモンバランスの乱れによるめまいや頭重、肩こりなどの症状に効く漢方薬です。
| 効能効果 |
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比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症※、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび ※血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。 |
苓桂朮甘湯|「水」の滞りによるめまいに
・「水」の滞りによるめまいに
・ストレスなどによるめまいに
・めまい、立ちくらみ、神経症などに効く
苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)は、体力がなく、めまいや立ちくらみ、動悸などがある方に適した漢方薬です。血液以外の水分代謝などをあらわす「水」の巡りを良くすることで、めまいなどの症状を改善します。
神経症や神経過敏にも効果をあらわします。
| 効能効果 |
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| 体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏 |
病院で処方されるめまいの薬は市販されていない
病院では、メニエール病などの耳の奥の障害によるめまいに対して、めまいの症状を緩和する抗めまい薬を処方されることがあります。
病院で処方される抗めまい薬は市販されていないため、購入する際には病院で医師の診断を受ける必要があります。
宅配で病院の薬を受け取れます!
ミナカラ薬局が提供するオンライン服薬指導は、病院で受け取った処方箋をもとに、病院で処方される薬をご自宅などで受け取ることができるサービスです。
子どもの世話や仕事で忙しく薬局での待ち時間を少しでも減らしたい方、薬局内での二次感染のリスクを減らしたい方におすすめです。
また、ミナカラ薬局のオンライン服薬指導は、各医療機関が行っているオンライン診療(自宅で医師の診察を受けられるサービス)とあわせて利用することが可能です。医師の診察から薬の受け取りまでの全てをご自宅で行うことができます。
感染症を予防するためにも、便利なオンライン服薬指導・オンライン診療を活用しましょう!


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