ミナカラ
止血剤アドナ®︎の効果と副作用:トランサミン®︎との違いは?
最終更新日
2024.06.27
薬剤師監修日
2024.06.27

止血剤アドナ®︎の効果と副作用:トランサミン®︎との違いは?

アドナ*1の効果や副作用を解説。同じ止血剤であるトランサミン*2との違いや併用、ジェネリック医薬品についても紹介します。
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編集
小寺 瑶
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶

アドナ*1とは?

アドナ*1とは毛細血管が弱くなって生じる出血の際に使用される処方薬です。アドナ*1錠(10mg/30mg)、アドナ*1散10%、アドナ*1注10mg、アドナ*1注静脈用(25mg/50mg/100mg)の4つの剤形があります。

アドナ*1の効果は?

アドナ*1は毛細血管に作用する薬です。毛細血管を強くして、止血作用を示します。

アドナ*1とトランサミン*2の違いと併用

アドナ*1とトランサミン*2の違いは?

アドナ*1とトランサミン*2はどちらも止血目的で使用されますが、アドナ*1は「血管強化薬」であり、トランサミン*2は「抗プラスミン剤」です。

プラスミンとは血液中で血栓(血のかたまり)を溶かす働きのある酵素のことで、トランサミン*2はこのプラスミンの働きを邪魔する作用があります。つまり、「抗プラスミン剤」のトランサミン*2は血栓を溶けにくくすることで止血作用を示す薬です。

アドナ*1とトランサミン*2の併用

アドナ*1とトランサミン*2は医師の判断により、併用されるケースがあります。これは、アドナ*1とトランサミン*2が別のタイプの止血剤であるためです。使用の際は、医師の指示にしたがってください。

アドナ*1の副作用

アドナ*1の主な副作用には、食欲不振・胃の不快感・吐き気・嘔吐・発疹・かゆみなどがあります。このような症状があらわれた場合は処方医や薬剤師に相談してください。

尿の色が変わるのは副作用?

アドナ*1を使用後に橙黄色がかった尿が出ることがあります。これは薬の成分の色であるため心配はありません。

アドナ*1のジェネリック医薬品

アドナ*1には、成分名のカルバゾクロムスルホン酸ナトリウムというジェネリック医薬品がいくつかのメーカーから出ています。

後発品であるジェネリック医薬品は、アドナ*1と有効成分の量が同じであり、効果や副作用は同等とされています。ただし添加物は異なるため、ジェネリック医薬品に変更して違和感を感じる場合は医師に申し出てください。

おわりに

アドナ*1は毛細血管を強くする止血剤です。用法・用量など医師の指示にしっかり従い使用するようにしてください。

※1 アドナはニプロESファーマ株式会社の登録商標です。
※2 トランサミンは第一三共株式会社の登録商標です。

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
小寺 瑶
ミナカラ薬局薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局

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