カミソリ負けに使える市販薬|薬の選び方を解説
カミソリ負けの原因は?
カミソリ負けとは、カミソリによって皮膚に小さな傷ができ、毛が生える部位(毛包/もうほう)に細菌が感染することで皮膚が炎症をおこしている状態のことです。
男性の場合は、ひげを剃ったときによくみられ、女性の場合は、ムダ毛の処理のときなどにあらわれます。どちらの場合も切れの悪いカミソリを使用するとカミソリ負けになりやすいため注意が必要です。
| カミソリ負けの主な症状 |
|---|
|
・皮膚が赤くなる |
カミソリ負けに使える市販薬|抗菌薬
カミソリ負けは、傷への細菌感染が原因です。皮膚の細菌感染には、抗菌薬(抗生物質)で対処することができます。
抗菌成分が雑菌の繁殖をおさえ、症状の悪化を防ぐことができます。
ドルマイシン軟膏
ドルマイシン軟膏は、タイプの異なる2種類の抗菌成分(抗生物質)を配合しています。『コリスチン硫酸塩』と『バシトラシン』が化膿をともなう皮膚疾患に効果をあらわします。
カミソリ負けだけでなく、傷・やけどによる化膿の予防と治療、とびひ、毛包炎(毛嚢炎)、おできなど細菌感染による皮膚の症状に使用できます。
クロマイ-N軟膏
クロマイ-N軟膏は、2種類の抗菌成分(抗生物質)『クロラムフェニコール』『フラジオマイシン硫酸塩』と、抗真菌成分の『ナイスタチン』を配合しています。
カミソリ負け、とびひや毛包炎(毛嚢炎)などの細菌が原因となる皮膚疾患に効果をあらわします。ドルマイシン軟膏とは異なり、傷・やけどによる化膿の治療には使用できません。また、クロマイ-N軟膏は黄色の軟膏です。露出した皮膚に使用すると目立つことがあるため、注意してください。
カミソリ負け対策|皮膚の保湿ケア
肌が乾燥してがさがさしていると、カミソリによる傷がつきやすくなってしまいます。皮膚の乾燥はカミソリ負けだけでなく、かゆみなどの様々な皮膚トラブルの原因にもなるため、市販の保湿剤などを使ってケアしましょう。
ヒルマイルドローション
ヘパリン類似物質が配合された保湿剤です。肌がかさつく程度で、まだ傷はできていないという場合に使用できる保湿剤です。ヘパリン類似物質により皮膚の水分を保ちバリア機能を高めます。
さらっと伸びるローションタイプです。クリームよりも比較的べたつきが少なく伸びが良いため、広範囲に使用する場合に適しています。
ヘパリン類似物質は血行促進作用があるため、傷ができている場合には使用しないでください。
治らない場合は病院を受診しましょう
カミソリ負けは軽度の症状であれば病院に行かずとも対処が可能です。
しかし、市販薬の使用によって症状が良くなっても、短期間でカミソリ負けを繰り返してしまうような場合は、一度皮膚科を受診しましょう。


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