胃痛・胃もたれに効く市販の胃薬|症状別でのおすすめの選び方を紹介
胃痛・胃もたれの原因は?
胃の痛みや胃もたれなどの胃のトラブルは、胃を守る防御因子と胃を攻撃する攻撃因子のバランスが崩れることで起こります。ストレスや疲れによって胃の防御機能が弱まったり、胃酸などの胃を攻撃する成分が過剰に分泌されると、胃のトラブルが引き起こされます。
胃のトラブルを起こす原因
胃痛や胃もたれが引き起こされる原因はさまざまありますが、生活習慣において考えられる原因に次のものがあげられます。
・暴飲暴食
・刺激物(アルコールや香辛料など)の多い食生活
・睡眠不足
・ストレス
・喫煙
・服用している薬(鎮痛剤など)
これらの原因となって胃の防御機能を弱め、胃痛や胃もたれを引き起こします。生活習慣が原因となる胃痛・胃もたれは市販薬で対処することが可能です。
病院へ行くべき胃の症状
胃のトラブルの原因は多岐に渡りますが、次の症状が出た場合は市販薬での対処が難しいため、病院を受診するようにしましょう。
・痛みが激しい
・症状が何度も繰り返される
・便が真っ黒で海苔の佃煮状(タール便)
・みぞおちに圧迫感や灼熱感、胸を締め付けられるような痛みを感じる
・みぞおちの痛みがかなり強かったり、痛みが右下の方に移動している
・発熱や嘔吐・下痢をともなう
また、胃に負担をかけやすい成分が含まれる解熱鎮痛剤を服用している場合、胃が痛くなることがあります。胃痛を感じた場合には、解熱鎮痛剤の服用をやめ、一度医師または薬剤師に相談しましょう。
胃痛・胃もたれの症状と薬の選び方
生活習慣が原因の胃痛や胃もたれの場合、症状の出方は大きく3つに分けられます。症状によって適した薬が変わります。まずはご自身の胃の症状がどれに当てはまるかを確認しましょう。
●空腹時に胃がキリキリ痛む
空腹時に胃がキリキリ・シクシク痛む場合は、胃酸が過剰に分泌されて、胃の粘膜が攻撃されている可能性が高いです。この場合は過剰な胃酸の分泌をおさえる薬や、胃の粘膜を保護する薬を使用します。
●食後の胃の痛み・胃もたれ
食後の胃の痛みや胃もたれのほとんどは、消化不良が原因です。この場合は胃の消化を助ける消化酵素が配合されている胃薬で消化を促したり、出過ぎた胃酸を中和する薬(制酸薬)を使用します。
●さしこむような胃の痛み
さしこむような胃の痛みは、胃がけいれんしていることが原因で引き起こされます。胃けいれんはストレスや緊張によって起こることが多いです。この場合は胃のけいれんをおさえる抗コリン薬を使用します。
症状別薬の選び方
胃薬は症状によって適した薬が異なります。ストレスや疲れなど原因はさまざまですが、ご自身の症状に合わせて薬を選択しましょう。
| 薬 | 主な成分名 | |
|---|---|---|
|
H2ブロッカー |
・ファモチジン など | |
|
胃粘膜保護薬 |
・テプレノン ・スクラルファート など | |
|
抗コリン薬 |
・ブチルスコポラミン など | |
|
局所麻酔成分 |
・オキセサゼイン など | |
|
消化剤 |
・リパーゼ ・プロザイム ・タカヂアスターゼ® ・ウルソデオキシコール酸 など | |
|
制酸薬 |
・炭酸水素ナトリウム ・合成ヒドロタルサイト など | |
|
漢方薬 |
・安中散 ・半夏瀉心湯 など |
●H2ブロッカー
空腹時のキリキリとした胃の痛みにはH2ブロッカーがおすすめです。
H2ブロッカーは市販薬の中で最も胃酸の分泌をおさえる効果が強く、日本消化器病学会のガイドライン※をもとにすると、胃酸の分泌過多による胃の痛みに一番に選択するべき薬はPPI(プロトンポンプ阻害薬)とされています。
PPIにはネキシウム®※2(成分名:エソメプラゾール)やタケプロン®※3(成分名:ランソプラゾール)などがあります。しかし、日本で販売されているPPIは医師が処方する医療用医薬品のみで、2024年10月現在は市販薬は販売されていません。
ガイドラインでは、PPIを使用できない場合はガスター®(成分名:ファモチジン)をはじめとするH2ブロッカーの使用を勧めているため、胃酸の分泌過多による胃の痛みに一番に選択するべき市販薬はH2ブロッカーと考えられます。
ただし第一類医薬品であるため、薬剤師がいる薬局もしくは薬剤師が対応できるインターネットサイトでないと購入できません。また高齢者や、心臓病・肝臓病・血液の病気・腎臓病・胃や十二指腸の病気・喘息・リウマチで内服治療を受けている方やステロイド剤・抗生物質・抗がん剤・アゾール系抗真菌剤を使用している方、妊婦または妊娠していると思われる方、授乳中の方などは使用ができません。
※日本消化器病学会 消化性潰瘍診療ガイドライン2020
●胃粘膜保護薬
弱った胃の粘膜に付着して修復を促したり、胃粘液の分泌を増やすことで、胃酸に対する防御機能を高めます。
病院ではムコスタ®(成分名:レバミピド)やセルベックス®(成分名:テプレノン)、アルサルミン®(成分名:スクラルファート)などが処方されます。
ムコスタ*5と同じ成分の市販薬は2024年10月現在は販売されていませんが、セルベックス*6やアルサルミン*7と同じ有効成分を含む市販薬は販売されています。第一類医薬品ではないため、薬剤師がいない薬局でも購入することができます。
●消化酵素
胃の消化を助ける働きがあるため、食後の胃もたれや胃痛に効果を発揮します。
消化酵素によって分解できる食べ物が異なるため、胃薬には複数の消化酵素が配合されていることが多いです。
病院ではベリチーム®*8配合顆粒(成分名:膵臓性消化酵素配合剤)などが処方されます。
●抗コリン薬(ブチルスコポラミン)
胃の緊張を和らげて、けいれんをおさえる薬です。胃けいれんからくる、さしこむような胃痛に使用されます。
病院ではブスコパン®*9(成分名:ブチルスコポラミン)などが処方されます。
胃痛・胃もたれに効く市販薬
胃痛や胃もたれに効果のある市販薬を症状別に紹介します。配合されている成分ごとに作用が異なるため、ご自身の胃の症状に適した商品を選択しましょう。
空腹時のキリキリとした胃痛に
| 成分 | 薬の分類 |
|
ファモチジン | H2ブロッカー |
過剰に分泌された胃酸をコントロールして、胃痛、胃もたれに効果を発揮します。
ファモチジンが過剰な胃酸分泌を抑制し、つらい胃痛をやわらげます。
口の中の水分を含むと速やかに溶け、水なしでも服用できるタイプの薬です。
仕事や移動中など症状が出た時にいつでも服用することができます。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用しないでください。授乳中の方は服用しないか、服用する場合は授乳を避けてください。
■効能効果
| 胃痛、もたれ、胸やけ、むかつき(本剤はH2ブロッカー薬を含んでいます) |
■用法用量
胃痛、もたれ、胸やけ、むかつきの症状があらわれた時、以下の量を、口中で溶かして服用するか、水またはお湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上、80歳未満):1錠/回、2回まで/日 ・小児(15歳未満):服用しないでください ・高齢者(80歳以上):服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
ファモチジン | H2ブロッカー |
胃酸分泌をおさえるファモチジンを含有する錠剤タイプの胃腸薬です。
胃痛、もたれ、胸やけ、むかつきを緩和します。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用しないでください。授乳中の方は服用しないか、服用する場合は授乳を避けてください。
■効能効果
| 胃痛、胸やけ、もたれ、むかつき(本剤はH2ブロッカー薬を含んでいます) |
■用法用量
胃痛、胸やけ、もたれ、むかつきの症状があらわれたとき、以下の量を、水またはお湯でかまずに服用してください。
| ・成人(15歳以上、80歳未満):1錠/回、2回(2錠)まで/日 ・小児(15歳未満):服用しないでください ・高齢者(80歳以上):服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
ファモチジン | H2ブロッカー |
ガスター*410シリーズの散剤タイプです。過剰に分泌された胃酸をコントロールして、胃痛、胃もたれに効果を発揮します。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用しないでください。授乳中の方は服用しないか、服用する場合は授乳を避けてください。
■効能効果
| 胃痛、もたれ、胸やけ、むかつき(本剤はH2ブロッカー薬を含んでいます) |
■用法用量
胃痛、もたれ、胸やけ、むかつきの症状があらわれたとき、以下の量を、水またはお湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上、80歳未満):1包/回、2回まで/日 ・小児(15歳未満):服用しないでください ・高齢者(80歳以上):服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
スクラルファート水和物 |
胃粘膜保護薬 |
|
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 合成ヒドロタルサイト | 制酸薬 |
|
コウボク流エキス ソウジュツ流エキス | その他 |
スクラートGは、水なしで服用できる液体タイプの胃粘膜保護薬です。
荒れた胃粘膜を保護・修復するスクラルファートや胃酸を中和して胃への刺激を和らげるメタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイトを配合しています。また、2種の生薬成分が胃の働きを高めます。
空腹時の痛みや食後の一時的な痛みに効果を発揮します。
■効能効果
| 胃痛、胸やけ、胃酸過多、げっぷ(おくび)、もたれ(胃もたれ)、胃重、胃部膨満感、胃部不快感、胸つかえ、飲み過ぎ(過飲)、はきけ(むかつき、二日酔・悪酔のむかつき、胃のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐 |
■用法用量
以下の量を食前または食間・就寝前に服用してください。
| ・成人(15歳以上):1包/回、3回/日 ・15歳未満:服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
テプレノン |
胃粘膜保護薬 |
|
リパーゼAP6 |
消化剤 |
|
ソウジュツ乾燥エキス コウボク乾燥エキス |
その他 |
テプレノンに加え、2種の健胃生薬ソウジュツとコウボク、消化酵素リパーゼAP6を含む錠剤タイプの薬です。
胃粘液を増やして、胃酸やアルコールなどによる刺激から胃を守るテプレノンは、1日量中に150mg配合されています。また、生薬が胃の運動を活発にして弱った胃の状態を整えます。
脂肪を分解し、消化する力を高める消化酵素も含まれているため、食後に胃もたれを感じることが多くなった方や、少ない量でも食べ過ぎたと感じるようになった方に適しています。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| 胃もたれ、食べすぎ、食欲不振、胃部・腹部膨満感、胸やけ、飲みすぎ、はきけ(むかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、胸つかえ |
■用法用量
以下の量を食後に水またはお湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):1錠/回、3回/日 ・小児(15歳未満):服用しないこと |
| 成分 | 薬の分類 |
|
テプレノン |
胃粘膜保護薬 |
|
ソウジュツ乾燥エキス コウボク乾燥エキス |
その他 |
テプレノンに加え、2種の健胃生薬ソウジュツとコウボクを含む細粒タイプの薬です。
胃粘液を増やして、胃酸やアルコールなどによる刺激から胃を守るテプレノンは、1日量中に112.5mg配合されています。また、生薬が胃の運動を活発にして弱った胃の状態を整えます。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| 胃もたれ、胸やけ、食べすぎ、飲みすぎ、胃部・腹部膨満感、食欲不振、はきけ(むかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、胸つかえ |
■用法用量
以下の量を食後に水またはお湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):1包/回、3回/日 ・小児(15歳未満):服用しないでください |
さしこむような痛みに
| 成分 | 薬の分類 |
|
ブチルスコポラミン臭化物 | 抗コリン薬 |
胃の痛み・けいれんをやわらげるブチルスコポラミンを配合した市販薬です。
胃腸の異常な緊張を和らげ、胃痛・腹痛・さしこみなどの痛みに効果をあらわします。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| 胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)、胃酸過多、胸やけ |
■用法用量
以下の量を、水またはぬるま湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):1錠/回、3回を限度/日 ・15歳未満:服用しないでください |
*服用間隔は4時間以上おいてください
| 成分 | 薬の分類 |
|
ブチルスコポラミン臭化物 | 抗コリン薬 |
胃の痛み・けいれんをやわらげるブチルスコポラミンを配合した市販薬です。
胃腸の異常な緊張を和らげ、胃痛・腹痛・さしこみなどの痛みに効果をあらわします。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| 胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)、胃酸過多、胸やけ |
■用法用量
以下の量を服用してください。
| ・成人(15歳以上):1錠/回、3回を限度/日 ・15歳未満:服用しないでください |
*服用間隔は4時間以上おいてください
| 成分 | 薬の分類 |
|
オキセサゼイン |
局所麻酔成分 |
サクロンQは、オキセサゼインのみを配合した薬で、胃酸やアルコールなどが胃粘膜を刺激して起きる「ムカムカ・吐き気・胃痛」などに効果があります。
また、サクロンQは服用後、胃の中ですばやく溶ける錠剤となっており、成分が胃粘膜に直接作用し、つらい症状を改善します。
妊婦または妊娠していると思われる方は服用できません。
■効能効果
| 胃痛、腹痛、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、さしこみ(疝痛、癪)、胸やけ、胃酸過多、胃部不快感、げっぷ(おくび) |
■用法用量
次の量を水またはお湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):2錠/回、3回まで/日 ・小児(15歳未満):服用しないください |
*服用間隔は4時間以上おいてください
食後の痛み・胃もたれに
| 成分 | 薬の分類 |
|
タカヂアスターゼ*1N1 リパーゼAP12 | 消化剤 |
|
ケイ酸アルミン酸マグネシウム 合成ヒドロタルサイト 水酸化マグネシウム | 制酸薬 |
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アカメガシワエキス カンゾウ末 オウバク末 ケイヒ末 ウイキョウ末 チョウジ末 ショウキョウ末 l-メントール | その他 |
消化酵素であるタカヂアスターゼ*1N1とリパーゼAP12が消化を促進し、3種の制酸剤が過剰な胃酸を中和します。生薬が弱った胃の働きを高めて胃の不快感・食欲不振などに効きめをあらわすほか、胃粘膜のあれ・ただれを修復します。
■効能効果
| ◯もたれ、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸つかえ、食欲不振 ◯胸やけ、胃痛、胃酸過多、胃重、胃部不快感、げっぷ ◯消化不良、消化促進、胃弱、胃部・腹部膨満感 ◯はきけ(むかつき、二日酔・悪酔のむかつき、悪心)、嘔吐 |
■用法用量
以下の量を食後に、水またはお湯で服用してください。
| ・15歳以上:1包/回、3回/日 ・11歳以上15歳未満:2/3包/回、3回/日 ・8歳以上11歳未満:1/2包/回、3回/日 ・5歳以上8歳未満:1/3包/回、3回/日 ・3歳以上5歳未満:1/4包/回、3回/日 ・3歳未満:服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
リパーゼAP6 プロザイム6 ビオヂアスターゼ1000 ウルソデオキシコール酸 | 消化剤 |
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炭酸水素ナトリウム 合成ヒドロタルサイト 沈降炭酸カルシウム | 制酸薬 |
|
ケイヒ油 レモン油 ウイキョウ油 | その他 |
4種の消化成分が脂肪・蛋白質・炭水化物を分解し、胃もたれなどの消化不良症状を改善します。
胃酸を中和する成分や、胃の働きを整える生薬成分なども含まれているため、食後の胃もたれに適した胃腸薬です。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| 胃もたれ、食べすぎ、胃痛、胸やけ、食欲不振、消化不良、消化促進、飲みすぎ、胃酸過多、胸つかえ、胃部不快感、胃部・腹部膨満感、胃弱、胃重、嘔吐、げっぷ、はきけ(胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心) |
■用法用量
以下の量を食後または食間(就寝前を含む)に、水またはぬるま湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):3錠/回、3回/日 ・8〜14歳:2錠/回、3回/日 ・5〜7歳:1錠/回、3回/日 ・5歳未満:服用しないでください |
*食欲不振の場合は食前に服用してください。かんで服用してもさしつかえありません。
| 成分 | 薬の分類 |
|
ウルソデオキシコール酸 |
消化剤 |
タナベ胃腸薬ウルソの有効成分であるウルソデオキシコール酸は、肝臓・胆のうを通って腸内に排出され、再び腸で吸収され体内を循環します。このサイクルを「腸肝循環」といい、ウルソデオキシコール酸が胃腸だけでなく肝臓・胆のうにも長時間にわたって働きかけます。
消化吸収を助ける胆汁酸の分泌を促進し、脂肪による胃もたれや消化不良を改善します。粉薬が苦手な方におすすめな錠剤タイプです。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| もたれ(胃もたれ)、消化不良、消化不良による胃部・腹部膨満感、食欲不振(食欲減退)、消化促進、食べ過ぎ(過食)、胸つかえ |
■用法用量
以下の量を夕食前または夕食後に服用してください。
| ・成人(15歳以上):1錠/回、1回/日 |
| 成分 | 薬の分類 |
|
水酸化マグネシウム 沈降炭酸カルシウム 合成ヒドロタルサイト 炭酸水素ナトリウム |
制酸薬 |
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ピレンゼピン塩酸塩水和物 |
胃酸分泌抑制成分 |
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アルジオキサ |
胃粘膜保護薬 |
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チンピ末 |
その他 |
パンシロンキュアSPは、胃酸分泌抑制成分や制酸成分、粘膜修復成分が配合されている胃薬です。
過剰な胃酸分泌を抑えたり、胃酸過多を中和したり、荒れた胃粘膜を修復したりして、胃痛や胃酸過多、胃部不快感、胃もたれ、胸やけなどを改善します。
食前の空腹時と食後、どちらも服用できます。錠剤が苦手な方におすすめな顆粒タイプです。
妊婦又は妊娠していると思われる方は、服用しないでください。授乳中の方は服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| 胃痛、胸やけ、胃酸過多、胃部不快感、胃部膨満感、もたれ(胃もたれ)、胃重、胸つかえ、げっぷ(おくび)、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、飲み過ぎ(過飲) |
■用法用量
以下を量を食前または食後に、水またはお湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):1包/回、3回/日 ・15歳未満:服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
銅クロロフィリンカリウム |
胃粘膜保護薬 |
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無水リン酸水素カルシウム 沈降炭酸カルシウム 水酸化マグネシウム |
制酸薬 |
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ロートエキス |
その他 |
サクロン錠は、葉緑素から作られた銅クロロフィリンカリウムが胃酸やアルコールで荒れた胃の粘膜を修復・保護します。そのほか、3種類の制酸剤と胃酸の分泌をおさえるロートエキスも配合されています。
特に胃のムカムカ・胸やけ・飲み過ぎに適しています。粉薬が苦手な方におすすめな錠剤タイプです。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。授乳中の方は服用しないか、服用する場合は授乳を避けてください。
■効能効果
| 胸やけ、飲みすぎ、胃痛、胃酸過多、胃もたれ、胃部不快感、胃部膨満感、胃重、胸つかえ、げっぷ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐 |
■用法用量
以下の量を食間および就寝前の空腹時に、水またはお湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):4錠/回、3回/日 ・8歳以上15歳未満:2錠/回、3回/日 ・8歳未満:服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
水酸化マグネシウム 炭酸マグネシウム 沈降炭酸カルシウム |
制酸薬 |
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ジメチルポリシロキサン |
その他 |
太田胃散チュアブルNEOは、水なしでかんで服用できるチュアブル錠の胃腸薬です。
3種類の制酸成分が胃酸を中和して胸やけや胃の不快感を、消泡成分が胃の膨満感を改善します。メントールを活かした爽やかなレモンライム味です。
■効能効果
| 胸やけ、胃部膨満感、胃部不快感、胃痛、胃酸過多、胃もたれ、胃重、飲みすぎ、はきけ(胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、悪心)、胸つかえ、げっぷ、嘔吐 |
■用法用量
以下の量をかみくだくか、口の中でとかして服用してください。
| ・成人(15歳以上):2錠/回、3回/日 ・15歳未満:服用しないでください |
*服用間隔は4時間以上おいてください
慢性的な胃の不調に
| 成分 | 薬の分類 |
|
安中散料加茯苓エキス 安中散加茯苓末 |
漢方薬 |
安中散加茯苓という漢方薬からなる薬です。安中散加茯苓に含まれる生薬をそのまま粉砕したものと、生薬の有効成分を抽出・濃縮したエキスの両方が含まれています。粉砕した生薬が含まれているため、生薬本来の香り成分が胃の働きを整えます。
安中散加茯苓は、乱れた自律神経を整えることにより、胃腸を落ち着かせる効果があります。心配事で胃が痛む方だけでなく、暴飲暴食していないのに胃の不調を感じるときにも適しています。
錠剤が苦手な方におすすめな顆粒タイプです。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| 体力中等度以下で、腹部は力がなくて、神経過敏で胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、はきけ、嘔吐などを伴うものの次の諸症:神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱 |
■用法用量
以下の量を食間(就寝前を含む)または空腹時に、水またははぬるま湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):1包/回、3回/日 ・7〜14歳:2/3包/回、3回/日 ・7歳未満:服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
安中散 芍薬甘草湯エキス |
漢方薬 |
大正漢方胃腸薬〈錠剤〉は、本来の胃の働きを取り戻す安中散と胃の緊張をほぐす芍薬甘草湯の組み合わせによって、胃腸の動きを整えて、胃腸を本来の状態に近づけていきます。
ふだんから胃腸が弱く、不規則な食生活や夏バテなどで胃腸が不調な方や、食欲が出ないといった方に適した胃腸薬です。
漢方の味やにおいが苦手な方におすすめな小型の錠剤タイプです。
■効能効果
| 胃のもたれ、胃部不快感、胃炎、胃痛、げっぷ、食欲不振、腹部膨満感、胸つかえ、胸やけ、胃酸過多、腹痛、はきけ(むかつき、悪心) |
■用法用量
以下の量を食前または食間に、水またはぬるま湯で服用してください。
| ・成人(15歳以上):4錠/回、3回/日 ・5歳〜14歳:2錠/回、3回/日 ・5歳未満:服用しないでください |
| 成分 | 薬の分類 |
|
半夏瀉心湯エキス |
漢方薬 |
半夏瀉心湯はストレスによるみぞおちのつかえや吐き気がある人の消化不良や神経性胃炎、慢性胃腸炎などに効果を発揮する漢方です。
半夏瀉心湯エキス〔細粒〕53は錠剤が苦手な方におすすめな細粒タイプです。
妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師または薬剤師に相談してください。
■効能効果
| 体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症 |
■用法用量
以下の量を食前または食間に、水または温湯で服用してください。
| ・大人(15歳以上):1包/回、3回/日 ・15歳未満7歳以上:2/3包/回、3回/日 ・7歳未満4歳以上:1/2包/回、3回/日 ・4歳未満2歳以上:1/3包/回、3回/日 ・2歳未満:1/4包/回、3回/日 |
*1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください
*生後3か月未満の乳児は使用できません
胃痛・胃もたれに効く市販薬に関するQ&A
Q ロキソニン®で胃痛が出たときに市販の胃薬を飲んでいい?
ロキソニン*10を服用後、胃痛や胃の不快感などの症状があらわれた場合は、市販の胃薬を使用する前に医師や薬剤師に相談しましょう。
ロキソニン*10をはじめとするNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と呼ばれる解熱鎮痛剤は、痛みや炎症の元となるプロスタグランジンの生成を抑えることにより、抗炎症作用、解熱作用、鎮痛作用をあらわします。
一方で、プロスタグランジンには、胃粘液の産生を促して、胃粘膜を保護する働きがあります。そのため、ロキソニン*10の服用によって胃粘膜の保護機能が低下し、胃炎や胃潰瘍などの胃腸障害が起きることがあります。
副作用とみられる症状が現れた場合は自己判断で対処せず、まずは医師や薬剤師に相談しましょう。
Q ロキソニン*10を服用するときは胃薬を併用するべき?
ロキソニン*10の副作用として胃腸障害が起こることがあるため、病院ではロキソニン*10と一緒に胃薬が処方されることが多いです。医師からロキソニン*10と胃薬が処方された場合は、医師の指示に従って服用してください。
市販薬であるロキソニン*10Sシリーズの服用による胃腸障害の発生には個人差があるため、必ずしも胃薬を併用する必要はありません。市販薬のロキソニン*10Sシリーズの中には胃粘膜を保護する成分が配合されたものもあるため、胃が荒れるのを防ぎたい方は、そのような市販薬を使用するのも一つの選択肢です。
ロキソプロフェンナトリウム水和物と酸化マグネシウムが配合された胃に優しい解熱鎮痛剤です。ロキソプロフェンナトリウム水和物が痛みや熱に効果をあらわし、酸化マグネシウムが胃粘膜を保護します。
Q 胃薬と風邪薬は併用しても大丈夫?
基本的に市販の胃薬と風邪薬の併用は問題ないと考えられます。例えば、風邪薬のルル®アタックEXプレミアムの添付文書を確認すると、併用してはいけない薬のなかに胃薬は含まれていません。
本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないで下さい。
他のかぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬等)、トラネキサム酸を含有する内服薬
ただし、ともに生薬成分が含まれている風邪薬と胃薬を併用すると、同じ生薬成分が重複して作用が強く出てしまう場合があります。そのほか、飲み合わせに不安がある場合は薬剤師にご相談ください。
Q 胃薬はコンビニで買える?
コンビニによっては胃薬を販売している店舗もあります。
市販の胃薬には、医薬品と指定医薬部外品があります。医薬品は、登録販売者や薬剤師がいる場所でないと購入できません。一方で指定医薬部外品は、登録販売者や薬剤師がいない場所でも購入できます。
コンビニのなかには、薬局併設店舗など登録販売者や薬剤師がいる店舗があります。登録販売者や薬剤師がいる店舗では、医薬品と指定医薬部外品の胃薬を購入できます。登録販売者や薬剤師がいない店舗では、指定医薬部外品のみが購入できます。
※1タカヂアスターゼ※10ロキソニン※11ルルは第一三共株式会社の登録商標です。
※2ネキシウムはアストラゼネカ アクチボラグの登録商標です。
※3タケプロンは武田薬品工業株式会社の登録商標です。
※4ガスターはLTLファーマ株式会社の登録商標です。
※5ムコスタは大塚製薬株式会社の登録商標です。
※6セルベックスはEAファーマ株式会社の登録商標です。
※7アルサルミンは富士化学工業株式会社の登録商標です。
※8ベリチームは塩野義製薬株式会社の登録商標です。
※9ブスコパンはア ナツテルマン ウント シ ゲゼルシヤフト ムツト ベシエレンクテル ハフツングの登録商標です。


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