青汁って結局どれがいいの?【目的別】失敗しない選び方
青汁とは
青汁とは、緑色野菜の搾り汁のことを指します。青汁の普及とともに、様々な商品形態が開発されてきました。乾燥させた原末を粉末化したもので水に溶かして飲むタイプが多く商品化されています。日常的には、あまり食さない緑色野菜を使用することが多いです。粉末タイプが主流ですが、冷凍・タブレット・ゼリーなどさまざまな形状のほか、機能性をもつ商品も製品化されています。昔は「まずいっ」といったイメージの商品があったかもしれませんが、最近では製法や配合が工夫されて飲みやすい商品が多く販売されています。
緑色なのに、なぜ青汁??
青汁は緑色なのに、緑汁ではなく、なぜ「青汁」なんでしょうか?
研究によると、古い日本語には色を表す言葉は4種類しかなかったそうです。 「赤」、「青」、「白」、「黒」の4つだったそうです。
「緑」という言葉はもともとは色の名前ではなく、“水”や“芽”などに関係のある言葉で、芽が出てすぐの若く、新鮮な、水気の多いことを表しており、今で言う色の緑は「青」と言っていました。また、日本人の感性の中でも、「青」には色だけでなく、若々しい、新鮮さ、生き生きしているものを「青」とよんだそうです。 青汁は、野菜を「青物」と表現する日本語古語の名残だと考えられます。故に、日本人は「青汁=健康」のイメージとつながりやすいのかもしれません。 (参照:一般社団法人 青汁マイスター協会)
日本人は野菜不足
現代社会では、忙しい生活や外食文化の普及などから、多くの人で野菜摂取量が不足しています。野菜不足は健康リスクを増加させる可能性があります。
健康づくりの指標である「健康日本21」(厚生労働省)において、成人1人の1日当たりの野菜摂取目標量は、カリウム、食物繊維、抗酸化ビタミン等の適量摂取が期待される量として350g以上とされています。しかし、現状は平均280g程度と約7割の人が目標量に達していません。これは1日にとるべき野菜の必要量を正しく把握できていないことが理由の一つと考えられます。

野菜不足量について
厚生労働省の「国民・健康栄養調査」の野菜摂取量の平均値の年次推移によると、
「野菜摂取量の平均値は280.5 gであり、男性288.3 g、女性273.6 gである。この10年間でみると、いずれも有意な増減はみられない。年齢階級別にみると、男女ともに20~40歳代で少なく、60歳以上で多い。」との報告でした。また、グラフによると男女ともに20歳代で最も少ないということがわかります。

世代別では全ての年齢層で不足していて、とくに20~40歳代の若い世代で野菜不足が目立ちます。これは将来、生活習慣病を発症する大きなリスクの1つとも考えられます。
野菜不足が課題となっていますが、平均すると1人あたり1日280gの野菜を食べています。
つまり平均量をとっている人は、あと70g意識して野菜をとれば目標量である350gを達成できます。
不足している70g分を野菜に換算すると、ホウレンソウでは1/3束(2~3株)、トマトでは1/2個、玉ねぎでは1/4個、キャベツでは葉の1~2枚程度が目安となります。
毎日の食事に加えて、あと少し意識的に野菜を摂取しましょう。外食が多い、忙しいなどで食事のバランスが乱れている時には青汁を活用してみましょう。
青汁を飲むべき人
野菜が不足している状態では、栄養素が不足し、便秘・肌荒れなどが引き起こされます。さらには生活習慣病などのリスクが高まる場合もあります。そのために、日常の食事からバランスよく野菜の栄養素を摂取し、健康なカラダづくりを目指しましょう。
しかしながら、日常の食事から野菜を十分にとるのは難しい場合もあります。青汁は忙しい現代人や野菜不足に悩む方、健康を意識したい方にとって、手軽で効果的な栄養補給方法として注目されています。特に、忙しい朝食やランチタイムに、手軽に飲むことができる点が人気です。ぜひ、活用してみましょう!
青汁の選び方
原材料(大麦若葉・桑の葉・ケール・明日葉など)で選ぶ
大麦若葉

大麦若葉はイネ科の植物で、青汁の主な原料のひとつです。大麦若葉の粉末は緑色野菜独特のクセが少なく、美味しく飲める青汁の原料として人気です。比較的くせがなく、甘みがあります。大麦若葉にはSOD酵素(健康維持に役立つ酵素の一種)やカルシウム、鉄、亜鉛、カリウム、マグネシウム、銅などのミネラル類、β-カロテンやビタミンB1、ビタミンCなどのビタミン類、トリプトファンやアラニンなどのアミノ酸、食物繊維などがバランスよく含まれています。また、緑色の色素である葉緑素が含まれていることも特徴です。
桑の葉

桑の葉はクワ科の植物で日本では絹糸を生産するための養蚕(ようさん)用の植物として栽培されてきました。独特の風味がありますが、日本では古くからお茶などでも親しまれています。桑の葉にはカルシウム、亜鉛、鉄などのミネラルやアミノ酸が含まれています。さらに、甘いものが好きな人の食生活をサポートする植物として近年注目されています。
ケール

ケールは地中海沿岸原産のアブラナ科の野菜で、キャベツの原種に近い品種といわれています。青汁の認知度を上げるきっかけとなった原料であり、高い人気があります。独特のキャベツのような青臭さがあり、ほんのりした甘みがあります。
最近ではスーパーなどの野菜売り場で販売されていることもあり、サラダやスムージーなどにも活用されています。
ケールには独特の苦みがありますが、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどに加え、カリウム、カルシウムなどのミネラルも含まれている栄養価の高い野菜です。
明日葉

明日葉は主に八丈島に自生している日本固有のセリ科植物で「今日摘んでも明日芽が出る」と言われているほど強い生命力を持っています。苦みがあり、セロリのような風味があります。
古くから食用や薬用として利用され、茎や葉にカルコンという成分が含まれており、コレステロールを低下させる効果があるといわれています。その他にも、食物繊維、リン、ビタミンB2、ビタミンCの含有量が多く、カルシウム、カリウム、ナトリウムなどのミネラルやβ-カロテン、鉄分なども含まれています。
ゴーヤ
ゴーヤは熱帯アジア原産のウリ科植物で、沖縄では古くから食されてきた野菜です。強い苦みを有しています。食物繊維やビタミン類を含んでおり、中でもビタミンCが多く含まれています。独特の苦み成分であるモモルデシンが含まれてています。
ヨモギ
ヨモギは日本各地に自生するなじみの深いキク科植物で、古くから草餅や蒸し風呂などにも用いられています。青臭さがあり、食用の菊のような風味があります。ヨモギは中国では冷えや腰痛に用いられ、古くから薬用として利用されています。ヨモギには血圧を低下させる効果があるといわれます。
ボタンボウフウ
ボタンボウフウはセリ科の多年生植物で「1日1株を食すると1日長生きする」と言われており、長寿をイメージさせる素材として需要が増加しています。ボタンボウフウにはイソサミジンやクロロゲン酸が含まれています。
甘藷(かんしょ)若葉
甘藷(かんしょ)若葉はヒルガオ科の植物であるサツマイモの茎葉のことです。近年、茎葉の食味の良い品種が開発され利用の幅が広がっています。独特の甘みと苦みがあります。甘藷若葉にはビタミン、カルシウム、カリウムなどの栄養素が含まれています。
その他
モロヘイヤ、クマザサ、小麦若葉、青じそなど青汁には多くの緑色野菜が使用されています。
様々な原料が青汁に使用され、複数の原料をブレンドした青汁製品が販売されています。味も多様化しているので、個人の好みに合った製品を探してみましょう。
無糖・甘味料不使用で選ぶ
青汁には、飲みやすくするために砂糖や甘味料が含まれている場合があります。添加物の甘みやカロリーが気になるかたは、無糖や糖類の配合が控え目な商品を選びましょう。
無糖の青汁商品を飲む場合、牛乳や豆乳などを加えたり、少し蜂蜜を加えるなど飲み方を工夫することで美味しく摂取することもできます。ぜひお試しください。
形状(粉末・冷凍・液体・タブレット・ゼリー)で選ぶ
青汁の製品には様々な形状がありますのでご紹介します。
緑色野菜をそのまま絞って、なるべく熱をかけずに搾汁し、急速冷凍して商品化する「冷凍タイプ」は素材の栄養素をダイレクトに摂取することができ、フレッシュな味わいを感じることができます。粉末や液体タイプなども製法やの配合を工夫して栄養価を高める商品づくりを行っています。タブレットやゼリーなども、メーカーごとに商品特徴があります。
以下の形状に関する説明からご自身で使いやすい、続けやすいものを選ぶ参考にしてください。
- 粉末タイプ:持ち運びしやすく、保存しやすい。粉末を水に溶かして飲むタイプの商品。飲み方など、個人の好みによって活用できる。
- 冷凍タイプ:搾りたてを冷凍しているので新鮮な野菜のあじわい、栄養素を摂取することができる。
- 液体タイプ:すぐに飲むことができて手軽に続けることができる。
- タブレットタイプ:粒タイプのサプリメントとして製品化されている商品。青汁の味が苦手な人でも青汁の栄養素を補給することができる。
- ゼリータイプ:間食として青汁の栄養素を補給したい方におすすめです。美味しく設計されている商品も多く販売されています。製品をそのまま摂取することができて、持ち運びにも便利。
青汁をさらに美味しく飲むコツ
青汁を美味しく摂取するためにも、色々な活用法を試してみましょう。
- 青汁+牛乳もしくは豆乳 味がまろやかになり飲みやすくなります。
- 青汁+リンゴジュース 酸味と甘みのバランスで飲みやすくなります。
- 青汁+はちみつ はちみつの自然な甘さが加わって、飲みやすくなります。
- 青汁+ヨーグルト ヨーグルトに青汁をかけると見た目も鮮やかになり、朝食に最適です。
- 青汁+抹茶 抹茶の苦みで青臭みが軽減します。活用してみましょう。
- 青汁+スープ ポタージュなどの粉末スープと一緒に溶かして食べる。見た目にもヘルシーなスープになります。
※活用のポイントとしては、熱い料理に混ぜる際には食べる直前に加えると、ビタミン類が壊れにくくなります。
目的別おすすめの青汁

緑色野菜の栄養素をしっかり補給
野菜不足を解消したい方には、緑色野菜がしっかり配合された青汁がおすすめです。特に、大麦若葉が豊富に含まれた青汁は、緑色野菜含量が多くても飲みやすい商品が多いので続けやすく、商品の種類も豊富です。
金の青汁 純国産大麦若葉100%粉末 3g×90包 メーカー日本薬健
100%純国産!超お徳用サイズ
ヤクルトヘルスフーズ 私の青汁 約60日分 60袋 メーカーヤクルトヘルスフーズ
大分県国東半島・周辺の大地で契約農家が育てた大麦若葉を使用。 朝摘み生葉搾りのおいしい青汁です。
ユニマットリケン 北海道産 クマ笹青汁 30袋 メーカーユニマットリケン
とろりとした飲み口が新しい青汁
北海道の大雪山系、天塩山系の厳しい環境下で自生する野生のクマ笹を丁寧に刈取り、素材の持つ風味や成分を損なわないよう、水蒸気殺菌・気流粉砕を用いたこだわりの製法にて粉末化したクマ笹粉末を、お召し上がりやすいクマ笹青汁に仕上げました。
青汁の栄養素に加えて、健康志向もプラス
ヤクルトヘルスフーズ 青汁のめぐり 約15日分 7.5g×30袋
国産の大麦若葉を使用して、食物繊維+ヤクルトのオリゴ糖を配合した大麦若葉青汁です。大分県国東半島の契約農家で、化学肥料・農薬を使用せず栽培した大麦若葉を使用しました。
オリヒロ 賢人の食習慣 青汁 約30日分 5g×30本
食後の血糖値や中性脂肪が気になる方、血圧が高めの方に
イソマルトデキストリンによる『食後の血糖値の上昇を穏やかにする機能』と『食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする機能』、GABAによる『血圧が高めの方に適した機能』を表示した機能性表示食品です。
九州GreenFarm カラダケアGABA青汁 30日分 3g×30包
GABAによる『高めの血圧を低下させる』『睡眠の質(眠りの深さ)を向上』『一時的に落ち込んだ気分を前向きにする』を表示した機能性表示食品です。
金の青汁 乳酸菌1000億個 30包
乳酸菌を1パックあたり1,000億個配合
「まもるパワー」に着目したトリプル乳酸菌(シールド乳酸菌R、ガード乳酸菌R、フェカリス菌)を1パックあたり1,000億個配合。主原料の大麦若葉は、契約農家の手で農薬を一切使わずに栽培された、栽培も製造も日本の純国産です。ビタミンB2、B6をはじめとした栄養成分の補給をサポートし、食事バランスなどの見えないリスクからご家族の健康を守ります。
美味しさ重視で続けやすい
ヤクルトヘルスフーズ 朝のフルーツ青汁 7g×15袋
フルーティーな味わいでおいしく飲める大麦若葉の青汁
さわやかな朝に合う、ジュース感覚の青汁です。朝つみ大麦若葉青汁に、数種のフルーツをブレンドして、フルーティな美味しさに仕上げました。お子様から大人の方までお楽しみ下さい。

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