背中のニキビに使える市販薬9選|選び方や注意点も解説
背中は皮脂腺が多いことから、ニキビができやすい部位です。皮脂や汗の他、乾燥などが原因となって背中ニキビはできます。
自分では見えにくく、ケアがしにくい箇所でもありますが、背中ニキビは市販薬で改善を目指すことが可能です。市販薬は、「成分・症状・ニキビの範囲」をふまえて選ぶようにしましょう。この記事では、背中ニキビに使える市販薬の選び方と使用の注意点を解説します。
背中ニキビに使える市販薬の選び方
背中ニキビの原因菌はアクネ菌や黄色ブドウ球菌などさまざまです。自身の症状やニキビのできている範囲、適した成分などをふまえて市販薬を選ぶとよいでしょう。
成分で選ぶ
背中ニキビには、ニキビに適応のある市販薬を選んでみてください。
背中ニキビの原因菌となるのは、常在菌であるアクネ菌や黄色ブドウ球菌などです。原因菌がアクネ菌であれば、ニキビ用の市販薬が使えます。
ただし、マラセチア菌が背中の発疹を引き起こしている場合もあります。その場合はニキビではなく、マラセチア毛包炎と呼ばれ、ニキビ用の市販薬は使用できません。見た目で判断するのはなかなか難しいですが、マラセチア毛包炎はニキビに比べて赤みが小さく、複数できることが多いのが特徴です。
背中ニキビの範囲で選ぶ
背中ニキビが1ヵ所にある、もしくは点在している場合は、軟膏やクリーム、ジェルの市販薬がよいでしょう。クリームやジェルの塗り薬は、軟膏よりも伸びがよいのが特徴です。
背中全体にニキビがある場合や自分で塗りにくい場合は、ローションやスプレータイプが使いやすいでしょう。特にスプレータイプの市販薬のなかには、容器を逆さまにしても噴霧できるものがあるため、手の届きにくい背中ニキビへ塗るときに適しています。
背中ニキビを繰り返す場合には補助的に飲み薬も利用
塗り薬を使用することで背中ニキビの改善を目指せますが、症状を繰り返す場合には、飲み薬を併用して肌環境を整えるのも一つの方法です。背中ニキビに適した栄養素として、皮脂分泌をコントロールするビタミンB2があります。
飲み薬は塗り薬のように塗る手間がかからないため、場合によっては背中ニキビに対して便利に使えますが、即効性は期待できません。
また、飲み薬だけに頼りきりになるのではなく、肌環境を整えるために皮脂の過剰分泌を抑制する・肌を清潔に保つ・肌を傷つけない工夫が必要です。
背中ニキビに使える市販薬8選
背中ニキビに使える市販薬のうち、内服薬は背中ニキビに体の中から働きかけて改善に導きます。塗り薬とあわせて内服薬を活用するのもよいでしょう。
背中ニキビに使える塗り薬4選
塗り薬は、原因菌に作用する成分や症状、背中ニキビができている範囲に合わせて選ぶのがポイントです。手が届きにくい場所にニキビができている場合は、自分で塗りやすい剤形のものを選ぶと便利でしょう。
ペアアクネクリームW
イブプロフェンピコノールとイソプロピルメチルフェノールの2つの成分が、炎症を抑え、アクネ菌を殺菌します。1日数回、石けんなどで患部を洗ったあとに適量を塗布しましょう。伸ばすと透明になるクリームなので、塗ったあとも目立ちません。
| 効能効果 |
|---|
| 吹き出物、ニキビ |
アポスティークリーム
抗炎症作用のあるイブプロフェンピコノールを配合した、やわらかくて伸びやすい、しっとりとした使用感が特徴のクリームです。ビタミンE酢酸エステルは、血行を促進する作用があります。
| 効能効果 |
|---|
| にきび、吹き出物 |
マキロンアクネージュメディカルクリーム
殺菌成分としてベンゼトニウム塩化物、抗炎症成分のイブプロフェンピコノール、血行促進成分のトコフェロール酢酸エステルを含むトリプル処方の塗り薬です。無香料・無着色・弱酸性のクリームとなっており、細口チューブなのでピンポイント治療にも使えます。1日数回、患部を洗ったあとに適量を塗布しましょう。
| 効能効果 |
|---|
| にきび、吹き出物 |
セナキュア
アラントインが赤みや炎症を抑える薬です。サリチル酸が角質を軟化させて毛穴詰まりにアプローチするとともに、原因菌に殺菌作用を示します。スプレータイプになっているため、手が届きにくい場所にニキビができている方や、広範囲に使用したい方にも便利でしょう。
| 効能効果 |
|---|
| にきび |
背中ニキビに使える飲み薬4選
背中は皮脂の分泌量が多いため、菌が繁殖しやすく、ニキビが治りにくい部位でもあります。背中ニキビが治りにくい、症状を繰り返すという場合は、外用薬だけでなく錠剤などの飲み薬を併用するのもおすすめです。
チョコラBBプラス
活性型ビタミンB2が細胞の新陳代謝を促し、皮膚・粘膜の症状に働きかける飲み薬です。ビタミンB6やニコチン酸アミドなど、5種類のビタミンB群が、肌環境の改善にアプローチします。15歳以上で1日2回、1回1錠の服用です。
| 効能効果 |
|---|
| ◯次の諸症状の緩和:肌あれ、にきび・吹き出物、口内炎、口角炎(唇の両端の腫れ・ひび割れ)、口唇炎(唇の腫れ・ひび割れ)、皮膚炎、湿疹、かぶれ、ただれ、舌の炎症、赤ら顔に伴う顔のほてり、目の充血、目のかゆみ 「ただし、これらの症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師又は薬剤師に相談すること。」 ◯次の場合のビタミンB2の補給:肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時 |
ハイチオールBクリア
肌代謝を助けるアミノ酸のL-システインとビタミンB2、ビタミンCなどを配合した第3類医薬品の飲み薬です。小粒で飲みやすく、飲むタイミングは食前・食後を問いません。15歳以上の方は、1日1回3錠を服用しましょう。
| 効能効果 |
|---|
| ◯次の諸症状の緩和:肌あれ、にきび、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、口内炎、口角炎、口唇炎、舌炎、目の充血、目のかゆみ、赤鼻 「ただし、これらの症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師又は薬剤師に相談してください。」 ◯次の場合のビタミンB2の補給:肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時 |
マスチゲンBBゼリー錠
4つのビタミン(ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ニコチン酸アミド)配合で、背中ニキビを内側から改善します。グレープフルーツ味のゼリー錠を噛んで服用するため、錠剤を飲むのが苦手な方におすすめです。アルミ袋包装になっており携帯もしやすいでしょう。
15歳以上の方は1日2回、1回2錠を服用します。大人はもちろんのこと、7歳以上の小児も服用可能です。
| 効能効果 |
|---|
| ◯次の諸症状の緩和:肌あれ、にきび・吹き出物、口内炎、口角炎(唇の両端の腫れ・ひび割れ)、口唇炎(唇の腫れ・ひび割れ)、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、赤ら顔に伴う顔のほてり、舌の炎症、目の充血、目のかゆみ「ただし、これらの症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師又は薬剤師に相談すること。」 ◯次の場合のビタミンB2の補給:肉体疲労時、病中病後の体力低下時、妊娠・授乳期 |
ネオ小町錠
老廃物や膿を排出する、12種類の生薬を配合した飲み薬です。さらに5種のビタミンと必須アミノ酸のメチオニンも含んでおり、体の内側から肌のターンオーバーを整えます。ニキビやニキビ跡(色素異状沈着)を改善するとともに、ニキビができにくい肌へ導いてくれる薬です。
| 効能効果 |
|---|
| ニキビ、吹出物、シミ、ソバカス、色素異状沈着、ジン麻疹、湿疹、皮ふ炎、痒疹、アセモ、皮ふ掻痒症、口唇炎、口唇キ裂、アレルギー体質、シモヤケ、アカギレ等の治療と予防 |
背中ニキビに市販薬を使う際の注意点
背中ニキビに市販薬を使用する際、皮膚疾患治療中の場合は、まず皮膚科の主治医に相談することをおすすめします。また、塗り薬や飲み薬は、添付文書に記載されている日数で使用してみて、改善しないときは医療機関を受診するようにしましょう。
他の皮膚疾患治療中の場合は皮膚科に相談
背中ニキビ以外の皮膚疾患を治療中の場合、市販薬を使う前に皮膚科の主治医に相談してみましょう。特に、アトピー性皮膚炎が悪化しているときは、肌のバリア機能が低下し、また常在菌のバランスが崩れていると報告されています。
誤った市販薬の選び方・治し方で症状を悪化させないためにも、背中ニキビの治療薬も主治医の指示に従って選ぶのがベターといえます。
添付文書に記載された日数分使用しても改善しないときは医療機関を受診
市販薬を一定期間使用しても症状が改善しない場合は、一度皮膚科を受診してみましょう。ニキビの数が減らない、症状が悪化するという場合、糖尿病やクッシング症候群などの病気が原因となっている可能性もあります。
市販薬で様子を見る期間の目安は、添付文書に記載された日数を参考にしましょう。日数は商品ごとに異なり、1週間~1か月程度で設定されています。この期間で症状が改善しなければ、使用していた商品を持参のうえで医療機関を受診してみましょう。また、市販薬を使用するなかで症状が変化したり体調に異変があったりした場合は、使用を中断し、同様に医師へ相談するようにします。
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