
ワーファリンの効果・副作用:服用中の納豆は禁止?

ワーファリンは、血液をサラサラにする作用で知られている薬です。
血栓塞栓症の治療および予防に使われています。
しかし、注意するべき食べ物があり、また副作用も報告されています。ワーファリンを服用中の人や服用を検討している人は、薬の特徴を知っておく必要があるでしょう。
ワーファリンとは?
ワーファリンはエーザイから販売されている薬の商品名で、血栓(血の塊)ができるのを予防する抗血栓薬です。成分はワルファリン(ワルファリンカリウム)を主としています。
錠剤は0.5mg・1mg・5mgの3種類があり、顆粒は0.2%の1種類です。
ジェネリック医薬品には0.2%細粒も発売されています。
ワーファリンの作用機序・効能効果・用法用量
抗血栓薬は、血栓塞栓症の原因となる「血栓」ができるのを抑制する働きをもちます。血栓をつくる因子には「血小板」と「凝固因子」のふたつがあります。どちらの因子に働くかにより、抗血栓薬の種類は大きくふたつに分けられます。
ひとつめは、血小板同士の結合をおさえる「抗血小板薬」。血管内の傷ついた部分を塞ごうとして結合する血小板の働きをおさえる薬です。バイアスピリン®︎やプラビックス®︎*2などがあります。バイアスピリン*1は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの治療や、乳幼児を中心に発症する川崎病にともなう心血管障害をおさえるためにも使われています。
そしてふたつめは「抗凝固薬」。血液凝固に関わる物質である凝固因子の働きを抑えます。
ワーファリンは「抗凝固薬」
ワーファリンは、抗血栓薬の一種である「抗凝固薬」に分類されます。
ワーファリンはビタミンKを阻害することにより、ビタミンKを必要とする凝固因子(血液を凝固させるのに関わる物質)の働きを抑制し、血液を固まりにくくします。その作用機序から「ビタミンK拮抗薬」と呼ばれ、血管内や心臓内での血栓ができるのを予防します。
■ワーファリン以外の抗凝固剤は?
注射薬として使用されているのは、ヘパリン、低分子ヘパリンなどです。これらの薬は、手術・検査のためや、急変などの場合に使います。
■抗凝固剤の新薬
長い間、抗凝固剤の経口薬はワーファリンのみでした。近年では、イグザレルト®︎*3・プラザキサ®︎*4などの薬が発売されています。これらは食べ物との相互作用が少ないなどのメリットがあります。
効能効果・用法用量
ワーファリンの添付文書によると、効能効果および用法用量は以下の通りとなります。
効能又は効果
血栓塞栓症(静脈血栓症、心筋梗塞症、肺塞栓症、脳塞栓症、緩徐に進行する脳血栓症等)の治療及び予防用法及び用量
本剤は、血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)の検査値に基づいて、本剤の投与量を決定し、血液凝固能管理を十分に行いつつ使用する薬剤である。
初回投与量を1日1回経口投与した後、数日間かけて血液凝固能検査で目標治療域に入るように用量調節し、維持投与量を決定する。
ワルファリンに対する感受性には個体差が大きく、同一個人でも変化することがあるため、定期的に血液凝固能検査を行い、維持投与量を必要に応じて調節すること。
抗凝固効果の発現を急ぐ場合には、初回投与時ヘパリン等の併用を考慮する。
成人における初回投与量は、ワルファリンカリウムとして、通常1~5mg1日1回である。
小児における維持投与量(mg/kg/日)の目安を以下に示す。
12ヵ月未満:0.16mg/kg/日
1歳以上15歳未満:0.04~0.10mg/kg/日
心筋梗塞のほか、エコノミークラス症候群などに見られるような、血流が滞ることによって起こる静脈血栓症や肺塞栓症、脳塞栓症などの血栓塞栓症の治療および予防にも使われています。不整脈のひとつである心房細動によってひきおこされる脳梗塞などもそのひとつです。
処方量は血液検査で決める
ワーファリンは血液凝固能検査により、その人に合った薬の量を決めます。そして、服用中にも定期的に検査を行い、検査値が治療域を外れないよう十分にコントロールする必要があります。
検査は、プロトロンビン(PT)という血液凝固因子ができるまでの時間を計るものです。数値はプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)によって表示されます。国内外のガイドラインや年齢・疾患・併用している薬などを考慮し治療域が決定されます。
PT-INRの数値は、血液がサラサラになる度合といえます。
・数値が大きいほど効き目が強い→血が固まりにくく、出血傾向が強くなる
・数値が小さいほど効き目が弱い→血が固まりやすく、血管を詰まらせるリスクが高くなる
手術前の休薬期間
ワーファリン服用中に手術や内視鏡診療が必要になった場合、出血のリスクにともない休薬が必要になる場合があります。血栓症のリスクが高くワーファリンを中止するのが難しい方に対して、ヘパリン療法へと切り替える場合があります。これは、ヘパリン置換・ヘパリン化と呼ばれます。
ワーファリンの副作用
代表的な副作用は出血
ワーファリンは効きすぎると出血しやすくなり、いったん出血すると血が止まりにくくなることがあります。
主に以下のような出血がみられます。
・鼻血
・歯ぐきの出血
・血痰
・あざ、血豆などの皮下出血 など
まれに重度の出血として、消化管出血、脳出血、眼底出血、肺出血などが起こることがあります。初期症状として、上記の出血の他にも、血尿、血便(黒~赤い便)、吐血などがあげられます。
また、頭痛、しびれ、手足のまひ、しゃべりにくい、意識の低下などが起こることもあります。
重大な副作用
出血の他に、起こることはまれですが、重大な副作用として以下の症状があげあられます。
出血を含め、これらの症状が見られたら放置せず、すぐに担当の医師に相談をしてください。
・出血
・皮膚壊死
・カルシフィラキシス
・肝機能障害、黄疸 
・急性腎障害
その他の副作用
その他、以下のような副作用も報告されています。
・発疹、じんま疹、そう痒症(かゆみ)、紅斑
・発熱
・脱毛
・悪心、嘔吐
・下痢 など
いずれも頻度は不明ですが、体調に異変を感じたら、かならず担当の医師に相談をしましょう。
副作用のチェックポイント
以下が当てはまる場合は、ワーファリンの効果が強く出ている可能性があります。
・歯ぐきからひどい出血がある
・鼻血が止まらない
・あざができている
・あざが広がっている
・目の充血
・尿の色が濃くなった
体調は日頃からチェックし、これらの症状が見られたら放置せず、すぐに受診しましょう。
家族にもチェックしてもらうことが大切です。
服用中に納豆は食べられない?
ワーファリンは、ビタミンKの働きを阻害して血液が固まるのを防ぎます。
本来、ビタミンKの働きは、血を止める・骨を丈夫にする・動脈の石灰化を防止するなどの大切な働きがあり、不足すると鼻血や胃腸からの出血、骨粗鬆症や骨折を引き起こすことがあるため、成人では1日150μg(マイクログラム)程度の摂取は必要とされています。
ところが、ワーファリン服用中にビタミンKを多く摂取すると、ワーファリンの効果が弱められてしまうため、食品には注意が必要です。
食べてはいけない食べ物は「納豆・青汁・クロレラ」
ワーファリン服用中は、以下の3つの食べ物は食べてはいけません。
| 納豆 | 納豆 1パック(40g) のビタミンK含有量は240μgと非常に多く、納豆の摂取後も、納豆菌が腸内で72時間もビタミンKを合成し続けるといわれいます。少量の摂取でも多量のビタミンKを摂取したことになってしまうため、納豆は禁止とされています。 | 
| 青汁 | 青汁は緑黄色野菜が主原料となり大量のビタミンKを含んでいるので禁止とされています。 | 
| クロレラ | 少量の摂取で多量のビタミ ンKを摂取することになるため、クロレラも禁止とされています。 | 
緑黄色野菜や海藻類は大量摂取に注意が必要
ビタミンKは、ほうれん草・小松菜・モロヘイヤ・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、生わかめ・ひじきなどの海藻類にも多く含まれています。これらは一度に大量摂取をしないようにしましょう。小鉢くらいの量を目安にしてください。
ワーファリンの食品との食べ合わせ・飲み合わせ
■オクラなどのネバネバ食品
納豆以外のオクラや長芋、なめこなどのネバネバ食品は食べても大丈夫です。
■グレープフルーツ
グレープフルーツは食べても大丈夫です。グレープフルーツに注意が必要なのは高血圧に使う薬で、併用すると作用が効きすぎて低血圧を招くことがありますが、ワーファリンは問題ありません。
■お茶
茶葉にお湯を注ぎ、通常のお茶として飲む分には問題ありません。ただし、茶葉そのものにはビタミンKが多く含まれているため、抹茶や粉茶などは避けるようにしましょう。
■お酒(アルコール)
慢性的なアルコール摂取はワーファリンの効き目を弱くし、血栓ができやすくなります。また、アルコールによって肝機能が弱くなると、今度はワーファリンの効き目が強くなることがあり、血が止まらなくなるおそれがあります。なるべく避ける方が良いのですが、もし飲酒をする場合は、ワーファリンは6~7時間空けてから飲むようにしましょう。ただし、医師の指示した用法と大きく時間が離れる場合は、医師にご確認ください。
■牛乳・乳製品
ワーファリンと牛乳の飲み合わせは問題ありません。また、ヨーグルトや乳酸菌飲料などの乳製品の摂取も大丈夫です。
食べ合わせに関するQ&A
■納豆を食べてしまったら?
納豆を食べても直ちに血栓ができるわけではありませんが、ワーファリンの効果がほとんどなくなるとされ、効果が戻るまでに数日~1週間ほどかかることもあります。治療に支障が出るため、服用中には食べないようにしましょう。もし納豆を食べてしまったら、医師にご相談ください。
■ビタミンKとカリウムは同じ?
ビタミンKとカリウムはちがうものです。混同してしまわないように注意しましょう。
食事はバランスよく食べることが大切
禁止されている食べ物以外は、バランスよく食べるようにしましょう。制限をしすぎてしまうと、栄養が偏ったり、便秘になってしまうことがあります。
ワーファリンの他の薬との飲み合わせ
ワーファリンは相互作用を起こす薬が数多くあります。ほかの薬を服用している場合は、必ず担当の医師に報告してください。また、処方薬だけでなく風邪薬などの市販薬やサプリメントにも注意が必要です。
併用してはいけない薬(併用禁忌)
・骨粗鬆症治療用ビタミンK2製剤:グラケー®︎*5(成分:メナテトレノン)
ワーファリンの作用が弱くなる場合があります。血栓治療も必要とする場合は、ワーファリンによる治療を優先し、骨粗鬆症治療用ビタミンK2製剤の服用を中止することとされています。
・ケアラム®︎*6、コルベット®︎*7(成分:イグラチモド)
ワーファリンの作用が強く出る場合があります。血栓治療も必要とする場合は、ワーファリンによる治療を優先し、イグラチモドを服用してはいけません。
・フロリード®︎ゲル経口用、フロリード*8F注、オラビ®︎*9錠口腔用(ミコナゾール)
ワーファリンの作用が強く出る場合があります。併用中止後も、ワーファリンの作用が長引いて出血やPT-INRが高値になったという報告もあります。血栓治療も必要とする場合は、ワーファリンによる治療を優先し、ミコナゾールを使用してはいけません。
その他併用に注意が必要な薬
・ワーファリンの作用を強めてしまう薬
他の抗血栓薬、精神神経用剤、抗てんかん薬、痛風治療剤、糖尿病用剤、高脂血症用剤、甲状腺ホルモン剤、抗真菌剤、抗結核薬、アレルギー用薬、催眠鎮静薬、など。
・ワーファリンの作用を弱めてしまう薬
抗結核薬、精神神経用剤、高脂血症用剤、抗真菌剤、催眠鎮静薬、ビタミン剤(ビタミンKおよびビタミンK含有製剤)など。
このように、非常に多くの薬がワーファリンとの相互作用を持っています。これらの薬を併用することにより作用の強弱が変化しないよう注意し、用量を調節する必要があります。
風邪薬や解熱鎮痛剤との飲み合わせ
ワーファリンとNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる解熱鎮痛剤は相互作用があり、併用するとワーファリンの効果が強くなるとされています。市販の風邪薬や頭痛・生理痛薬などには、このNSAIDsの解熱鎮痛成分を含んだものが多いため、気をつけなければなりません。
以下のような解熱鎮痛剤との併用は注意が必要です。
■主な解熱鎮痛剤
| 医薬品の成分 | 処方薬 | 市販薬 | 
| アスピリン(アセチルサリチル酸) | バファリン®︎ | バファリン*10A、ケロリン®︎*11など | 
| ロキソプロフェンナトリウム | ロキソニン®︎ | ロキソニン*12Sなど | 
| イブプロフェン | ブルフェン®︎*13 | イブ®︎*14、ノーシン®︎*15ピュアなど | 
| エテンザミド | エテンザミド | ナロンエース®︎*16プラス、新セデス®︎*17錠など | 
| アセトアミノフェン※ | カロナール®︎*18 | タイレノール®︎*19、バファリン*10ルナJなど | 
| ジクロフェナクナトリウム | ボルタレン®︎*20 | ボルタレン®︎*20EXテープ、 フェイタス®︎*21Zなど | 
| インドメタシン | インダシン®︎*22 | サロンパス®︎*23EX、バンテリン®︎*24コーワなど | 
※アセトアミノフェンはNSAIDsではありませんが、ワーファリンとの相互作用があります。
ワーファリン服用中に、風邪などで他の薬を併用する場合は、ワーファリンを減量するなどの検討が必要になることがあるため、自己判断で使用せず、必ず医師や薬剤師に相談してください。
抗生剤との飲み合わせ
抗生剤は種類が多く、相互作用のないものもありますが、一部の抗生剤は、ワーファリンと併用すると作用が強くなるとされています。
主に以下の抗生剤には注意が必要です。
・ペニシリン系
・テトラサイクリン系
・マクロライド系
・アミノグリコシド系
・クロラムフェニコール系
・セフェム系
これら抗生剤とワーファリンを併用することで、PT-INRの数値が高くなるという報告がある一方、そもそも風邪などの感染症自体がワーファリンのコントロールを不安定にしている、という報告もあります。いずれにしても、ワーファリン服用中に他の薬を併用する場合は、自分の数値を確認しながら、出血傾向に注意することが必要です。
サプリメントとの飲み合わせ
下記のサプリメントにも、ワーファリンの相互作用があるので、併用しないようにしましょう。
・セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)というハーブは、不眠やイライラに悩む方向けのサプリメントとして販売されていますが、一部の医薬品の効果を弱めることでも知られています。ワーファリンの効果も弱めるとされています。
・グルコサミン・コンドロイチン
添付文書などでは相互作用について特に記載されていません。
この他、健康食品やサプリメントは成分表示が不明確なものもあります。摂取前には必ず医師、薬剤師に相談し、自己判断で併用しないようにしましょう。
ワーファリン使用上の注意
ワーファリンの使用に際しては、以下の通り注意点があります。
服用してはいけない方(禁忌)
以下の方は、ワーファリンを服用してはいけません。
・出血している方:血小板減少性紫斑病、血管障害による出血傾向、血友病その他の血液凝固障害、月経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、流早産・分娩直後など出血をともなう妊産褥婦、頭蓋内出血の疑いのある方など
・出血のおそれがある方:内臓腫瘍、消化管の憩室炎、大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重い高血圧症や糖尿病の方など
・重度の肝障害・腎障害がある方
・中枢神経系の手術や外傷後で日の浅い方
・ワーファリンの成分に対してアレルギーなどがある方
・妊婦または妊娠の可能性がある女性
・骨粗しょう症治療用ビタミンK2製剤(メナテトレノン)を使用している方
・イグラチモドを使用している方
・ミコナゾール(ゲル剤・注射剤・錠剤)を使用している方
服用に注意が必要な方
以下に当てはまる方は、慎重な服用が必要になります。
悪性腫瘍の方、妊婦・産褥婦・授乳婦、甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症の方、肝炎・下痢・慢性アルコール中毒・うっ血性心不全・敗血症・遷延性低血圧症の方、脂肪の吸収不全の方、腎機能・肝機能障害のある方、生殖能を有する方、小児・高齢者など
高齢者・妊娠中や授乳中の方・小児など
■高齢者
高齢者の服用時は、ワーファリンの血中濃度が高くなる場合があります。用量に注意し、慎重な服用が必要です。
■妊娠中や授乳中の方
・妊娠中もしくはその可能性がある方は服用してはいけません。胎児の催奇形性や出血傾向にともなう胎児死亡、また分娩時の母体の異常出血の危険性があります。したがって、妊娠する可能性のある方も注意が必要です。
・ワーファリン服用中の方は、授乳を避けてください。
■小児など
小児が服用する場合は、小児の抗凝固薬療法に詳しい医師の監督が必要です。
また、新生児がワーファリンを使用した場合の安全性は確立していません。治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用が可能です。
用法用量についての注意事項
ワーファリンは必ず用法用量を守って服用しましょう。万が一、飲み忘れなどがあった場合は、以下の通りに対応してください。
■飲み忘れたときは?
ワーファリンを飲み忘れた場合、気がついたタイミングにより対処法が異なります。
一度に2回分を服用することは絶対にしてはいけません。
・飲み忘れた時間から12時間以内に気がついた場合は、すぐに飲みましょう。
・飲み忘れた時間から12時間以上経ってしまった場合は、その日の分は飲まず、翌日の服用予定時間に飲みましょう。
■飲み過ぎたときは?
間違えて多く飲んでしまったときは、必ず担当の医師または薬剤師に相談してください。
出血などの副作用が起こり、医師の対処が必要になる場合があります。
ワーファリン服用時の日常生活での注意点
ワーファリンを服用している間は、日常から次のことに注意をする必要があります。
ひどい出血をしないために
・すり傷や打撲や打ち身などをしやすい仕事やスポーツは避ける
・オートバイや自転車など転倒する危険がある乗り物はなるべく乗らない
・歯ブラシは軟らかめのものを使い、やさしく磨くようにする
・髭をそる時はカミソリで出血しないように注意する(電気シェーバーがおすすめ)
・鼻を強くかまない
・歯の治療を受ける場合は、歯科医師に必ずワーファリン服用中であることを伝える
Q&A
■たばこは吸ってもいい?
喫煙は、問題ないとされています。
しかし、喫煙は血栓や血管障害の発症リスクを高めることには間違いありません。たばこはなるべく控えましょう。
さいごに 誤った情報や理解で薬の服用を中止しないこと
ワーファリン服用中は、禁止されている食べ物や薬があるため、それらを知っておくことが重要です。しかし、グレープフルーツのように、ワーファリンとは相互作用がないにもかかわらず、誤った理解によって混乱し、薬の使用をやめてしまうというケースがあるようです。
治療中に、勝手に薬の使用をやめてしまうことは大変危険です。
ワーファリンに限らず、自分が飲む薬についての注意点は、正しく理解しておくようにしましょう。
ビタミンKはどのくらい含まれる?野菜類と藻類のビタミンK含有量
ビタミンKはワーファリンの効果を弱めてしまうことから、ワーファリン服用中はビタミンKの摂取量に注意が必要です。
禁止の食品(納豆・クロレラ・青汁)のほかにも、緑黄色野菜や海藻類にはビタミンKを多く含む食材があるため、大量摂取には注意が必要です。
野菜類、藻類の食品別ビタミンK含有量をご紹介しますので、日頃の食生活の参考にしてください。
【野菜類のビタミンK含有量(μg)】※可食部100gあたり
| モロヘイヤ/茎葉/生 | 640 | 
| ほうれんそう/葉/通年平均/油いため | 510 | 
| あしたば/茎葉/生 | 500 | 
| ちぢみゆきな/葉/ゆで | 500 | 
| しゅんぎく/葉/ゆで | 460 | 
| ブロッコリー/花序/焼き | 380 | 
| にら/葉/ゆで | 330 | 
| こまつな/葉/ゆで | 320 | 
| トウミョウ/茎葉/生 | 280 | 
| サンチュ/葉/生 | 220 | 
| ルッコラ/葉/生 | 210 | 
| ケール/葉/生 | 210 | 
| クレソン/茎葉/生 | 190 | 
| リーフレタス/葉/生 | 160 | 
| サニーレタス/葉/生 | 160 | 
【藻類のビタミンK含有量(μg)】※可食部100gあたり
| あまのり/ほしのり | 2600 | 
| あまのり/味付けのり | 650 | 
| あまのり/焼きのり | 390 | 
| (こんぶ類)/つくだ煮 | 310 | 
| (こんぶ類)/削り昆布 | 150 | 
| わかめ/原藻/生 | 140 | 
| 乾燥わかめ/素干し/水戻し | 110 | 
| (こんぶ類)/刻み昆布 | 91 | 
| (こんぶ類)/塩昆布 | 74 | 
| ひじき/ほしひじき/油いため | 43 | 
| めかぶわかめ/生 | 40 | 
| うみぶどう/生 | 35 | 
| くきわかめ/湯通し塩蔵/塩抜き | 33 | 
| おきなわもずく/塩蔵/塩抜き | 18 | 
※1 バイアスピリンはバイエル薬品株式会社の登録商標です。
※2 プラビックスはサノフィの登録商標です。
※3 イグザレルトはバイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングの登録商標です。
※4 プラザキサはベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフトの登録商標です。
※5 グラケーはエーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社
の登録商標です。
※6 ケアラムはエーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社の登録商標です。
※7 コルベットは富山化学工業株式会社の登録商標です。
※8 フロリードは持田製薬株式会社の登録商標です。
※9 オラビはヴェクタンス ファーマの登録商標です。
※10 バファリンはライオン株式会社の登録商標です。
※11 ケロリンは内外薬品株式会社の登録商標です。
※12 ロキソニンは第一三共株式会社の登録商標です。
※13 ブルフェンはヴィアトリス・ヘルスケア・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングの登録商標です。
※14 イブはエスエス製薬株式会社の登録商標です。
※15 ノーシンは荒川長太郎株式会社の登録商標です。
※16 ナロンエースは大正製薬株式会社の登録商標です。
※17 セデスは塩野義製薬株式会社の登録商標です。
※18 カロナールはあゆみ製薬株式会社の登録商標です。
※19 タイレノールはケンビュー インクの登録商標です。
※20 ボルタレンはノバルティス アクチエンゲゼルシャフトの登録商標です。
※21 フェイタスは久光製薬株式会社の登録商標です。
※22 インダシンはイロコ、ファーマシューティカルズ、リミテッド、ライアビリティー、カンパニーの登録商標です。
※23 サロンパスは久光製薬株式会社の登録商標です。
※24 バンテリンは興和株式会社の登録商標です。

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