ロコイド軟膏と同じ成分の市販薬はある?
ロコイド®軟膏の主成分は、『ヒドロコルチゾン酪酸エステル』というステロイド成分です。濃度は異なりますが、市販薬でも同じ成分の塗り薬が販売されています。
処方薬であるロコイドは、『ヒドロコルチゾン酪酸エステル』の濃度が0.1%です。市販薬では濃度が最大で0.05%の薬が販売されています。※
ロコイドには、軟膏に加えてクリームの剤形もあり、皮膚の炎症に対して使用されます。
※2023年11月の情報
ロコイドの成分|ヒドロコルチゾン酪酸エステル
ロコイドは、皮膚の炎症などに処方されるステロイド配合外用薬です。
ロコイドの主成分『ヒドロコルチゾン酪酸エステル』は、血管収縮作用があり、湿疹・皮膚炎・痒疹・乾癬(かんせん)・掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)といった皮膚疾患の赤み・腫れ・かゆみなどの症状をおさえる目的で使用されます。
ステロイドは効果の強さで分けられる
ステロイドは、強さに応じて5つのランクに分けられています。効き目が強い上から2つのランクは入手するために医師の処方箋が必要です。下から3つのランクは薬局などでも購入できます。
ロコイドの強さはミディアム
ロコイドの主成分『ヒドロコルチゾン酪酸エステル』はミディアム(普通)に分類されるステロイド成分です。
ミディアムランクのステロイドは市販薬としても販売されており、薬局などでも購入することができます。
セロナ軟膏
セロナ軟膏 14g【指定第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 |
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ヒドロコルチゾン酪酸エステル |
軟膏 |
『ヒドロコルチゾン酪酸エステル』のみを配合した薬です。湿疹、皮膚炎に効果を発揮します。
のびのよい軟膏で、カサカサした患部にも、ジュクジュクした患部にも使えます。
処方薬の代用として使用する場合は、使用前に医師に確認してください。
セロナクリーム
セロナクリーム 14g【指定第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 |
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ヒドロコルチゾン酪酸エステル |
クリーム |
『ヒドロコルチゾン酪酸エステル』のみを配合した薬です。湿疹、皮膚炎に効果を発揮します。のびがよく、ベタつかないクリームです。顔、腕などに塗っても目立ちません。処方薬の代用として使用する場合は、使用前に医師に確認してください。
ロコイドはあせもに使える?
ロコイドや、この記事で紹介している市販薬には皮膚の炎症をおさえる作用があるため、あせもやなどの身近な皮膚トラブルにも使用できます。軽度のあせもはステロイド成分を含まない薬でも対応できますが、炎症の強いあせもにはステロイド成分を含む塗り薬がおすすめです。
あせもに効く市販薬については、こちらの関連記事をご覧ください。
ロコイド類似薬の使用上の注意
ロコイドの主成分『ヒドロコルチゾン酪酸エステル』を含む市販薬を使用するときは、以下の点に注意してください。
また、市販薬を5〜6日使用しても効果があらわれない場合は使用を中止して皮膚科を受診してください。
ロコイド類似薬の使用上の注意 |
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・顔には広範囲で使用しない。 ・水ぼうそう・水虫・たむし・化膿している部位には使用しない。 ・ジュクジュクやただれのひどい人は、使用前に医師または薬剤師に相談する。 ・湿疹が広範囲の場合は、使用前に医師または薬剤師に相談する。 ・発熱・倦怠感・痛み・しびれなどの症状をともなう場合は皮膚科を受診する。 |