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【皮膚科専門医インタビュー】オンライン診療で皮膚はどこまで診られる?医師が教える伝わる写真の撮り方
更新日
2026.10.16
薬剤師監修日
2026.10.16

【皮膚科専門医インタビュー】オンライン診療で皮膚はどこまで診られる?医師が教える伝わる写真の撮り方

「肌の症状って、スマホの写真だけで本当に分かるの?」「どう撮ればいいのか分からないし、うまく説明できる自信もない……」 オンライン診療の皮膚科に興味はあっても、こうした不安から一歩を踏み出せない方は少なくありません。 そこで今回は、ミナカラのオンライン診療でも診察を担当している皮膚科専門医・鶴町宗大先生に、オンラインで皮膚を診るときに医師が見ているポイントや、診察が進みやすい写真の撮り方、対面診療に切り替える目安について、医師の目線で伺いました。
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編集
高橋 伊津美
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師高橋 伊津美
高橋 伊津美
編集者
株式会社ミナカラ薬剤師高橋 伊津美

 

この記事のポイント

  • オンライン診療(皮膚科)では、医師は患部のアップより先に「体のどこに、どの範囲で出ているか」という全体像を確認します。

  • 写真は「部位が分かる全体」「患部と周り」「患部のアップ」の3枚を、フィルターなし・明るい場所で撮ると診察の助けになります。

  • 検査や触診が必要な症状や、急速に広がる赤み・発熱を伴う発疹などがある場合は、対面診療が優先されます。

鶴町宗大先生

お話を伺った先生

鶴町 宗大 先生

流山鶴町皮膚科・小児科クリニック 皮膚科担当医師
皮膚科専門医、医学博士、美容皮膚科・レーザー指導専門医、レーザー専門医

皮膚科のオンライン診療で、医師がまず確認していること

最初は「全体像」から

ミナカラ:オンライン診療で皮膚を診るとき、最初に確認するのはどんなことですか?

鶴町先生:まずは、発熱や強い痛みなどがないか、皮膚以外も含めて体調を確認します。そのうえで皮膚を見るときは、患部のアップよりも先に、「体のどこに、どのくらいの範囲で出ているか」という全体像を見ます。

例えば、腕に赤い発疹があっても、片腕だけなのか、左右両方なのか、ほかの場所にも出ているのかが、診断の手がかりになります。患者さんがいちばん気にしている部分だけでなく、周囲の皮膚や、ほかに症状がある場所も確認したいですね。

実際、ビデオ通話の画面だけでは、ニキビ一つでも見えにくいことがあります。ですから、事前に通常のカメラで2〜3枚撮った写真をアップロードしていただけると、とても助かります。

判断の手がかりは「全体像・細部・経過」の三つ

ミナカラ:「これが見えれば判断しやすい」という要素を、優先順位順に教えてください。

鶴町先生:症状によって順番は変わりますが、緊急性を確認したうえで、発疹については次のように整理して見ていきます。

  1. どこに、どのように広がっているか:体のどの部分か、片側か両側か、一か所だけか、広い範囲にあるのか
  2. 一つひとつの発疹がどのような形をしているか:平らか、盛り上がっているか、水ぶくれか。色や大きさに加え、カサカサ・皮むけ・ジュクジュクといった表面の状態
  3. 時間とともにどう変わっているか:出始めと今の写真を比べられると、広がっているのか、落ち着いてきているのかを考える材料になります

きれいな写真が一枚あればよいというより、この三つを患者さんのお話と組み合わせて判断します。

画面越しで伝わりにくい情報と、患者さんにできる補い方

触って分かる情報は、言葉で補う

ミナカラ:対面受診と比べて、オンライン診療では得られにくい情報は何ですか?

鶴町先生:一番大きいのは、実際に触って得られる情報です。皮膚の硬さや弾力、熱を持っているか、押すと痛いか、しこりがどの程度深いところにあるか。こうした情報は、写真や映像だけでは十分に評価できません。細かな色の違いや立体感も、照明やカメラによって伝わり方が変わります。

そのため、「触るとザラザラする」「押すと少し痛い」「熱っぽい感じがする」など、ご自身で触ったときの感覚を教えていただけると、判断の助けになります。

伝えてもらえると助かる「4つのこと」

ミナカラ:患者さんの説明で、「これを言ってもらえると助かる」というものは?

鶴町先生:特に助かるのは、次の4つです。

  • いつから
  • どう変わったか
  • どんなつらさがあるか
  • 何を使って、どうなったか

例えば、「3日前から右腕に出て、昨日から広がってきました。痛みよりかゆみが強いです。市販のこの薬を2日前から使いました」と教えていただくと、経過を整理しやすくなります。薬は名前だけでなく、使った期間や回数も分かると助かります。お薬手帳の写真をアップロードしていただいたり、実際の薬を手元に置いていただいたりするのもよいですね。

それから、「かゆくて眠れない」「手が荒れて仕事に支障がある」といった、生活で困っていることも聞かせてください。病名だけでなく、その方が何に困っていて、どうなりたいのかまで含めて、治療を一緒に考えたいと思っています。

上手に説明しようとしなくて大丈夫

ミナカラ:逆に、患者さんが伝えがちだけれど、診断には反映しにくい情報はありますか?

鶴町先生:「その情報は役に立たないから言わなくてよい」と、初めから決めつけることはしたくありません。ただ、「インターネットの写真に似ているので、この病気だと思います」という推測だけでは、診断の決め手にはなりません。調べて不安になったことも伺いたいですが、あわせて、実際にいつ、どこに出て、どう変わったかを教えていただきたいですね。

病名を当てたり、医学的に正確な説明をしたりしていただく必要はありません。「赤いポツポツ」「触るとザラザラする」といった、ご自身の言葉で十分です。必要なことはこちらから順番に質問しますので、身構えなくて大丈夫です。

皮膚科のオンライン診療で伝わる写真の撮り方は「3枚」が目安

「惜しい」写真によくある3つのパターン

ミナカラ:送られてくる写真で「これは惜しい」と感じるのは、どんな写真ですか?

惜しい写真の例:近すぎてピンぼけ、アップだけで部位が不明、フィルターで色が変わる

鶴町先生:一つ目は、しっかり見せようとして近づきすぎて、ピントが合っていない写真です。細かく撮ろうとするお気持ちはよく分かるのですが、少し離したほうが鮮明に写ることがあります。

二つ目は、患部のアップだけの写真です。それが体のどの部分なのか、どこまで広がっているのかが分かりません。アップに加えて、少し引いた写真があると助かります。

三つ目は、暗い照明や美肌フィルターで、実際の色や皮膚の状態が変わってしまっている写真です。普段SNS用に撮る感覚で、フィルターがかかった状態のまま撮影される方もいらっしゃいます。ニキビの相談なのに、写真ではきれいな肌に見えてしまうと、判断が難しくなってしまうんです。「きれいに見える写真」より、「見たままが伝わる写真」をお願いしたいですね。

撮影のコツは「明るく、ピントを合わせて、距離を変えて」

ミナカラ:理想的な患部写真の条件を、分かりやすく教えてください。

鶴町先生:特別なカメラは必要なく、スマートフォンで構いません。写真は3枚を目安にすると分かりやすいです。

写真は3枚が目安:1枚目は部位が分かる全体、2枚目は患部と周りの皮膚、3枚目は細かな状態のアップ

  1. 1枚目:体のどこに症状が出ているかが分かる写真(少し離れて、部位全体を写す)
  2. 2枚目:患部と周りの皮膚が一緒に写る写真
  3. 3枚目:細かな状態が見えるアップの写真

窓際などの明るい場所で、強い直射日光や影を避けて撮ってください。画面の患部をタップしてピントを合わせ、ぼやける場合は少し離してみましょう。撮ったあとに、ご自身の目で見た状態と大きく違っていないか確認していただけると助かります。

ただ、完璧に撮ろうとして受診をためらう必要はありません。難しい部分は無理をせず、そのことを診察でお伝えください。写真の送信には、医療機関が案内する方法を使っていただきたいと思います。

撮影前のチェックリスト

☐ 美肌フィルター・加工はオフになっている
☐ 窓際など明るい場所で撮っている
☐ 患部をタップしてピントを合わせた
☐ 「全体」「周り込み」「アップ」の3枚がそろっている

写真を準備して、オンライン診療(皮膚科)を予約する

症状の経過は「写真+ひとことメモ」で記録

ミナカラ:経過を追うために、おすすめの記録の方法はありますか?

鶴町先生:無理なく続けられる方法として、写真に「いつ撮ったか」「どんな症状だったか」「何の薬を使ったか」を添えておくことをおすすめしたいです。「夜にかゆみが強かった」「前日より赤みが広がった」「この薬を使った」といった短いメモで構いません。

特に、じんましんのように出たり消えたりする症状では、診察のときには見えなくなっていることがあります。症状が出ているときの写真を残しておくと、診察時に消えていても説明しやすくなります。

▶︎ じんましんの症状と受診の目安について詳しく見る

毎日必ず撮影しなければいけないわけではありません。どのくらいの頻度で記録するとよいかは、病気や治療内容に合わせて相談して決めていきたいですね。

皮膚科のオンライン診療で、対面診療に切り替える目安

ミナカラ:「これは対面での受診へ」と判断を切り替えるのは、どんなときですか?

鶴町先生:画面とお話だけでは、安全に診断や治療を進めるための情報が足りないと判断したときです。

検査や触診が必要なとき

例えば、初めて水虫のような症状が出て顕微鏡の検査が必要な場合や、ほくろ・しこりについて触診や詳しい検査が必要な場合です。写真が鮮明でも、検査や処置が必要なら、オンラインだけで済ませることはしません。

▶︎ 水虫の治し方と、検査が必要なケースについて詳しく見る

すぐに対面・救急を優先したいサイン

  • 急速に広がる赤みや腫れ

  • 強い痛み

  • 発熱を伴う発疹

  • 目や口のただれ

こうした場合は、速やかな対面診療を優先します。息苦しさや喉の腫れなどがある場合は、オンラインの予約を待たず、救急への連絡が必要です。

写真を見せにくい部位の場合

ミナカラ:デリケートな部位の症状だと、写真を送るのに抵抗がある方も多いと思います。

鶴町先生:そうですね。デリケートな部位は、対面の診察であればその場で診られますが、オンラインでは写真を見ないと判断できない症状もあります。写真を見せることにどうしても抵抗がある場合は、対面での受診を選んでいただくのも一つの方法です。

大切なのは、「オンラインだから最後までオンラインで」と考えないことです。対面診療への切り替えは、患者さんに必要な診療を受けていただくための判断です。その理由も含めて、きちんとお伝えしたいと思っています。

オンライン診療と対面診療の目安

判断の軸オンラインで相談しやすい対面診療が優先
症状の経過症状が安定していて、これまでの治療を続けたい場合は、オンライン診療で相談しやすいです。急速に広がる赤みや腫れ、発熱を伴う発疹などがある場合は、速やかな対面診療が優先されます。
診察に必要な情報写真と問診で部位や広がりを伝えられる湿疹・ニキビ・じんましんなどは、オンライン診療で相談できる場合があります。顕微鏡検査や触診が必要な症状(初めての水虫のような症状、ほくろ・しこりなど)は、対面診療が優先されます。

先生が考える、オンライン診療が向いている方

ミナカラ:実際に診療されてみて、どんな方にオンライン診療が合っていると感じますか?

鶴町先生:まず、症状が安定していて、これまでの治療を続けたい方にはとても向いていると思います。仕事の合間にも受診でき、薬局のサポートを受けながら、お薬を自宅で受け取れるのは大きな利点です。

▶︎ 予約からお薬が届くまでの流れを詳しく見る

もう一つは、近くに皮膚科専門医がいない地域の方です。実際に、オンライン診療では遠方の地域からも受診いただいています。地域によっては、皮膚の症状を内科で診てもらっているケースも多いのではないでしょうか。

遠くに住んでいて「この先生に一度診てもらいたい」と思っても、初めから通院するのはハードルが高いですよね。オンライン診療は、そうした最初の出会いの場としても良い仕組みだと思います。今の治療がうまくいっていないとき、別の医師にも相談してみたいという方にも活用していただけるのではないでしょうか。

※お薬の配送は地域によって日数がかかる場合があります。

オンライン診療に不安がある方へ、鶴町先生からのメッセージ

「通院が難しくても、治療を諦めないでください。オンライン診療という選択肢があります。」

皮膚科専門医 鶴町 宗大 先生

鶴町先生:仕事や育児などで来院する時間を取りにくいときも、オンラインで診察を受け、治療について相談できる場合があります。オンラインですべてを済ませることではなく、必要に応じて対面診療と組み合わせながら、無理なく治療を続けていただくことを大切にしたいと考えています。

流山鶴町皮膚科・小児科クリニックでは、初診の方もオンライン診療をご相談いただけます※。診察の結果、処方が適切と判断された場合には、薬局でのオンライン服薬指導や、お薬のご自宅への配送もご利用いただけます。

※症状によっては、初診から対面での受診をご案内する場合があります。

「この症状で相談してもよいのかな」「うまく説明できるかな」と身構えず、まずはお困りのことを聞かせてください。診察室でも、画面越しでも、患者さんが治療を続けやすい方法を一緒に考えていきたいと思っています。

ミナカラ オンライン診療(皮膚科)

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※診察の結果、オンラインでの処方が適切でないと医師が判断した場合は、対面受診をご案内することがあります。

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かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
高橋 伊津美
ミナカラ薬局薬剤師
高橋 伊津美
【経歴】

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
編集者
高橋 伊津美
株式会社ミナカラ薬剤師
高橋 伊津美
【経歴】

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

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