フェノバール原末

第一三共/ 藤永製薬

処方薬 先発

基本情報

副作用

主な副作用は、猩紅熱様発疹、麻疹様発疹、中毒疹様発疹、血小板減少、巨赤芽球性貧血、AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇などの肝機能障害、黄疸、蛋白尿などの腎障害、眠気、アステリキシス(asterixis)、眩暈、頭痛、せん妄、昏迷、鈍重、構音障害、知覚異常、運動失調、精神機能低下、興奮、多動、食欲不振、クル病、骨軟化症、歯牙の形成不全、低カルシウム血症、甲状腺機能検査値(血清T4値など)の異常、血清葉酸値の低下、ヘマトポルフィリン尿、発熱などです。

重篤な副作用はめったに起こりませんが下記のような疾患を引き起こす可能性があります。体調の変化を感じた場合はすぐに医療機関を受診して、服用している薬剤名を医師に伝えて指示をあおいでください。
・中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)
・過敏症症候群
・依存性
・顆粒球減少、血小板減少
・肝機能障害
・呼吸抑制

使用上の注意点

◼︎下記に当てはまる方はフェノバール原末を使用できません。

・フェノバルビタールまたはバルビツール酸系化合物に対しアレルギー反応を起こしたことのある方
・急性間欠性ポルフィリン症の方
・ボリコナゾール、タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合)、リルピビリン、アスナプレビル、ダクラタスビル、バニプレビル、マシテンタンを使用中の方

◼︎下記に当てはまる方はフェノバール原末使用後の経過に注意が必要です。薬を使用後に体調に変化があらわれた場合は医師に相談してください。

・虚弱者、呼吸機能の低下している方
・頭部外傷後遺症または進行した動脈硬化症の方
・心障害のある方
・肝障害、腎障害のある方
・薬物過敏症の方
・アルコール中毒のある方
・薬物依存の傾向または既往歴のある方
・重篤な神経症の方
・甲状腺機能低下症の方

◼︎高齢者は呼吸抑制、興奮、抑うつ、錯乱などがあらわれやすいため慎重に使用してください。

◼︎連用中における使用量の急激な減少や使用の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあります。使用を中止する場合には、必ず医師の指示のもと慎重に行ってください。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意が必要です。

◼︎眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあります。自動車の運転や危険を伴う機械の操作は避けてください。

その他

妊娠中・授乳中・子供の使用

◼︎妊娠中はできるだけ控えることとなっていますが、どうしても必要な場合は必要最小限の範囲で使用します。妊娠の有無を必ず医師に伝えてください。

◼︎授乳中も同様に止むを得ず使用する場合は、薬が効いているとされる間は授乳は避けてください。

◼︎15歳未満の子供について特別な注意喚起はされていません。医師の処方のとおりに使用してください。

飲み合わせ・食べ合わせの注意

◼︎以下のような薬を服用している方は使用できません。

・ボリコナゾール(ブイフェンド)
・タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合:アドシルカ)
・リルピビリン(エジュラント、コムプレラ配合錠)
・アスナプレビル(スンベプラ)
・ダクラタスビル(ダクルインザ)
・バニプレビル(バニヘップ)
・マシテンタン(オプスミット)

◼︎以下のような薬を使用している方は注意が必要です。併用して使用する際には、医師・薬剤師に相談しながら指示をあおいでください。

・中枢神経抑制剤:フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体、トランキライザー、トピラマートなど
・抗ヒスタミン剤:ジフェンヒドラミンなど
・MAO阻害剤
・三環系抗うつ剤:イミプラミンなど
・四環系抗うつ剤:マプロチリンなど
・メチルフェニデート
・バルプロ酸
・スチリペントール
・クロバザム
・ソホスブビル
・イリノテカン
・主にCYP3A4で代謝される薬剤:アゼルニジピン、イグラチモド、イマチニブ、インジナビル、カルバマゼピン、サキナビル、シクロスポリン、ゾニサミド、タクロリムス、フェロジピン、ベラパミル、モンテルカストなど、副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾンなど)、卵胞ホルモン剤・黄体ホルモン剤(ノルゲストレル・エチニルエストラジオールなど)、PDE5阻害剤(タダラフィル(勃起不全、前立腺肥大症に伴う排尿障害を適応とする場合:シアリス、ザルティア)、シルデナフィル、バルデナフィル)
・アミノフィリン水和物
・クロラムフェニコール
・テオフィリン
・トロピセトロン
・パロキセチン
・フレカイニド
・ラモトリギン
・デフェラシロクス
・ルフィナミド
・ドキシサイクリン
・クマリン系抗凝血剤:ワルファリン
・アルベンダゾール
・利尿剤:チアジド系降圧利尿剤など
・アセタゾラミド
・アセトアミノフェン

◼︎アルコール(飲酒)と併用すると、相互作用で薬の効果が強くなるおそれがあります。薬を使用中は飲酒は控えてください。

◼︎セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品と併用すると、相互作用で薬の効果が弱まるおそれがあります。薬を使用中はセイヨウオトギリソウ含有食品の摂取は控えてください。

薬効・薬理

GABAA受容体のサブユニットに存在するバルビツール酸誘導体結合部位に結合することにより、抑制性伝達物質GABAの受容体親和性を高め、Cl-チャネル開口作用を増強して神経機能抑制作用を促進します。