辛夷清肺湯は慢性鼻炎や蓄膿症に用いられる漢方薬
辛夷清肺湯は、鼻の炎症を鎮める作用のある生薬や、鼻の分泌物を排出しやすくする作用のある生薬など、9種類の生薬が配合された漢方薬で、慢性鼻炎や蓄膿症に用いられます。
9種類の生薬 |
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セッコウ、バクモンドウ、オウゴン、サンシシ、 チモ、ビャクゴウ、シンイ、 ビワヨウ、ショウマ |
辛夷清肺湯の効能効果
辛夷清肺湯には、慢性鼻炎、蓄膿症の原因となる菌の繁殖と炎症を抑える作用と、慢性鼻炎、蓄膿症の悪化の原因となる膿(うみ)を排出する作用があります。この3つの働きにより、慢性鼻炎、蓄膿症に効果をあらわします。
効能効果 |
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体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの次の諸症:鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎) |
辛夷清肺湯は、鼻づまりが強い方や、ドロっとした黄色い鼻水がでる方、鼻周囲に熱感があり頭痛がある方に適した漢方薬です。
花粉による鼻症状に効く漢方薬を探している方
花粉による鼻症状に効く漢方薬を探している方は、辛夷清肺湯ではなく、小青竜湯を選びましょう。
辛夷清肺湯 |
・慢性鼻炎や蓄膿症に効果をあらわす ・ドロっとした黄色い鼻水がでる方に |
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小青竜湯 |
・花粉症やアレルギー性鼻炎に効果をあらわす ・サラッとした鼻水がでる方に |
辛夷清肺湯は慢性鼻炎や蓄膿症に効果をあらわし、ドロっとした黄色い鼻水がでる方に適しています。
一方で小青竜湯は、花粉症やアレルギー性鼻炎に効果をあらわし、サラッとした鼻水がでる方に適しています。
小青竜湯が配合された漢方薬については、以下の記事で紹介しています。
辛夷清肺湯が配合された漢方薬
チクナインb
チクナインb 56錠(第2類医薬品)【第二類医薬品】
効能効果 |
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体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの次の諸症:鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎) |
チクナインbは、菌の増殖を抑える生薬や炎症を鎮める生薬、膿(うみ)を排出する生薬など、9種類の生薬が配合された、錠剤タイプの漢方薬です。
漢方薬特有の味やにおいが苦手な方におすすめです。5歳から服用できます。
チクナインbは、膿(うみ)を排出し、鼻づまりを楽にすることで、慢性鼻炎や蓄膿症に効果をあらわします。
チクナインa
チクナインa 14包(第2類医薬品)【第二類医薬品】
効能効果 |
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体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの次の諸症:鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎) |
チクナインaは、菌の増殖を抑える生薬や炎症を鎮める生薬、膿(うみ)を排出する生薬など、9種類の生薬が配合された、顆粒タイプの漢方薬です。
錠剤は飲み込みにくいという方におすすめです。2歳から服用できます。
チクナインaは、膿(うみ)を排出し、鼻づまりを楽にすることで、慢性鼻炎や蓄膿症に効果をあらわします。
辛夷清肺湯と他の薬は併用してもいい?
辛夷清肺湯と他の薬との併用で禁止されている薬はありませんが、辛夷清肺湯と他の漢方薬を併用するときには注意が必要です。
複数の漢方薬を服用すると配合されている生薬が重複し、作用が強くですぎたり、副作用を引き起こしたりするおそれがあります。
複数の漢方薬を併用するときは、服用前に医師または薬剤師に相談するようにしましょう。
辛夷清肺湯と清肺湯の違いは?
辛夷清肺湯と清肺湯では、効能効果と作用が異なります。
辛夷清肺湯 |
・慢性鼻炎、蓄膿症に効果をあらわす ・菌の繁殖と炎症を抑える作用と膿(うみ)を排出する作用 ・ドロっとした黄色い鼻水がでる方、鼻周囲に熱感があり頭痛がある方に |
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清肺湯 |
・痰の多く出る咳、気管支炎に効果をあらわす ・痰を切りやすくする作用と抗炎症作用 ・タバコなどによって痰・咳がでる方や、粘り気が強く黄色っぽい痰がでる方に |
辛夷清肺湯の効能効果と作用
辛夷清肺湯は、慢性鼻炎、蓄膿症に効果をあらわす漢方薬で、蓄膿症、副鼻腔炎の原因となる菌の繁殖と炎症を抑える作用、蓄膿症、副鼻腔炎の悪化の原因となる膿(うみ)を排出する作用があります。
辛夷清肺湯は、鼻づまりが強い方や、ドロっとした黄色い鼻水がでる方、鼻周囲に熱感があり頭痛がある方に適しています。
清肺湯の効能効果と作用
清肺湯は、痰の多く出る咳、気管支炎に効果をあらわす漢方薬で、痰を切りやすくする去痰作用と、気管支の炎症をおさえる抗炎症作用があります。
清肺湯は、タバコなどによって痰・咳がでる方や、粘り気が強く黄色っぽい痰がでる方に適しています。
清肺湯が配合された市販薬は、以下の記事で紹介しています。