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ヘルペスを1日で治す方法はある?使用できる市販薬4選も紹介

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薬剤師監修日:

口唇ヘルペスを1日で治す方法はありませんが、再発の場合には市販薬を使って対処することも可能です。初感染であれば皮膚科を受診しましょう。口唇ヘルペスの対処法や使える市販薬を解説します。

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監修薬剤師 :薬剤師 牧野 泰尚

口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスの感染によって引き起こされる疾患です。

熱が出たあとやストレス、疲れが溜まっているときなど免疫力が低下しているときに発症しやすく、唇の近くに痛みやかゆみを伴う水疱ができます。ピリピリ・チクチクとした違和感が前兆としてあらわれることも多いため、症状を長引かせないためには、前兆を感じた時点で対処することが大切です。

この記事では、口唇ヘルペスを1日で治す方法があるのかを解説するとともに、できるだけ早く改善させるための対処法や使える市販薬を紹介します。

口唇ヘルペスを1日で治す方法はある?

口唇ヘルペスを1日で治す方法は残念ながらありません。患部に水疱ができると、かさぶたになって治るまでに5日から2週間ほどかかります。また、体内に潜伏しているヘルペスウイルスを排除する方法はなく、再発を繰り返す場合もあるでしょう。

ただし、できるだけ早めに対処して、症状の悪化を防ぐことは可能です。口唇ヘルペスを発症する予兆として、患部にピリピリ・チクチクとした違和感を感じます。この予兆を感じたタイミングで対処すれば、症状が重くなることを防げるでしょう。

注意点として、はじめてヘルペスウイルスに感染した場合には、皮膚科の受診が必要です。初回の感染では重症化のリスクがあるだけでなく、口唇ヘルペスではない他の病気にかかっていることもあるため、まずは医療機関を受診しましょう。

口唇ヘルペスは再発なら市販薬も使える

口唇ヘルペスを1日で治す方法はないものの、再発であれば市販薬も使えます。クリニックでは予兆が出た場合に使える飲み薬を処方してもらえますが、市販薬として販売されているのは軟膏やクリームといった外用薬のみです。

軟膏やクリームなども、ピリピリ・チクチクとした予兆を感じた時点で早めに使えば、悪化を防ぐことを期待できます。ただし、あくまでも再発時に使用できるものであり、はじめてヘルペスの症状があらわれた方は、まず医師の判断をあおぐ必要があります。

ヘルペスに使用できる市販薬の選び方

上述のとおり、口唇ヘルペスが再発した場合には、市販薬を使うことも可能です。現在、抗ヘルペスウイルス薬として販売されているものには、軟膏とクリームがあります。それぞれ使用感などに特徴があるため、肌質や好みに合わせて使い分けるとよいでしょう。

なお、これらの塗り薬は第1類医薬品に分類され、薬剤師から購入する必要があります。どの薬を選ぶべきか迷ったら、薬剤師に相談してみてください。また、ヘルペスが再発しやすい方は、免疫力を向上・維持させて抵抗力をつけるのも一つの対策です。

抗ウイルス薬を配合している軟膏を選ぶ

ヘルペスに使用できる市販の軟膏には、ワセリンやパラフィンなどの油性の基材成分に、アシクロビルやビダラビンなどの抗ヘルペスウイルス薬が配合されています。唇周辺にピリピリとした違和感が生じたら、すぐに使い始めるようにしましょう。

軟膏は、白色ワセリンなどをベースにしているため、患部に蓋をするように保護してくれます。また刺激が少なく、傷のある部分や肌が弱い方にも向いているのが特徴です。

一方、油分が多いぶんベタつきがあるため、クリームと比べると使いにくさを感じる方もいるでしょう。また、塗った部分のテカリが気になる場合もあります。

抗ウイルス薬を配合しているクリームを選ぶ

ヘルペスに使える市販のクリームには、軟膏と同様、ヘルペスウイルスに作用するアシクロビルや、ビダラビンなどの抗ヘルペスウイルス薬が配合されています。口唇ヘルペスの予兆を感じた時点で使い始めるようにしましょう。

クリームには、製剤中に水分と油分がどちらも含まれているため、肌の上で伸びやすく馴染みやすいのが特徴です。さらっとなめらかで塗ったあとが目立ちにくく、クリームを塗った上からメイクもできます。

ただし、クリームは軟膏に比べて水や汗などで落ちやすいのがデメリットです。また、軟膏に比べると刺激を感じやすく、肌が敏感な方には適さない可能性もあります。

ヘルペスに使用できる市販薬4選

はじめて口唇ヘルペスになったときには皮膚科の受診が必要ですが、再発時には軟膏やクリームなどの市販薬を使えます。これらのヘルペスに使用できる市販薬は、水疱ができる前のピリピリ・チクチクとした予兆を感じたタイミングで使うことで、症状が改善しやすくなるでしょう。

抗ウイルス薬を配合している軟膏

ヘルペスに使える市販薬のなかでも、軟膏タイプは刺激が少なく、患部をしっかりと保護してくれるのが特徴です。早期に使い始めることで、症状の悪化を軽減できます。

アラセナS

抗ヘルペスウイルス成分であるビダラビンを配合した、口唇ヘルペス再発時に使える治療薬です。油性成分としてワセリンを使用しており、患部をやさしく保護します。1日1~4回、患部を覆うくらいの量を薄く塗布しましょう。

効能効果
口唇ヘルペスの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る)

アクチビア軟膏

抗ヘルペスウイルス成分としてアシクロビルを配合した、軟膏タイプの市販薬です。油性成分のマクロゴールが添加されており、皮膚を保湿しながら保護します。1日3~5回、適量を患部に塗布しましょう。

効能効果
口唇ヘルペスの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る)

抗ウイルス薬を配合しているクリーム

クリームタイプの塗り薬は、使い心地がさらっとしており、塗り広げやすいのが特徴ですが、軟膏に比べると刺激を感じる場合があるでしょう。このため、痛みや水疱などの傷がある状態より、ピリピリ・チクチクとした口唇ヘルペスの予兆がある段階で使用するのに適しています。

アラセナSクリーム

抗ヘルペスウイルス成分であるビダラビンを配合しており、再発した口唇ヘルペスに使用できます。伸びがよいクリームで、塗ったあとも目立ちにくく、塗布した上からメイクをすることも可能です。清潔な手で1日1~4回患部に塗布しましょう。

効能効果
口唇ヘルペスの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る)

ヘルペシアクリーム

抗ウイルス剤としてアシクロビルを配合した、クリームタイプの口唇ヘルペス治療薬です。アシクロビルがヘルペス感染細胞に働きかけ、ヘルペスウイルスの増殖を抑えます。唇にピリピリとした違和感を覚えたら、1日3~5回適量を塗りましょう。

効能効果
口唇ヘルペスの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る)

ヘルペスの市販薬を使う際によくある疑問

はじめて口唇ヘルペスが疑われるときに、皮膚科の受診をしないまま、自己判断で市販薬を使用するのは避けましょう。口角炎など他の疾患である可能性があるだけでなく、誤った市販薬の使い方をすることで副作用があらわれる可能性もあるためです。症状の悪化や薬による副作用を避けるためにも、市販薬は正しく使用しましょう。

唇にヘルペスのようなものができたが、市販薬を使ってもよい?

インターネットなどで口唇ヘルペスについて調べた結果、自分の症状がその特徴に当てはまっていたとしても、自己判断で市販薬を使うべきではありません。特に、皮膚科医の診断を一度も受けていない方は注意しましょう。

口唇ヘルペスは最初の発症時が最も悪化しやすく、ヘルペス脳炎などの合併症になるリスクもあるためです。また、口唇ヘルペスに見た目や症状が似た疾患も存在し、素人目には判断が難しい場合もあります。

市販薬はあくまでも再発時に使用するものであり、初感染時や口唇ヘルペスなのかどうか確信が持てないときには、まず皮膚科を受診しましょう。

口唇ヘルペスの薬に副作用はありますか?

口唇ヘルペスに使える市販薬には、抗ウイルス剤としてビダラビンやアシクロビルが配合されており、これらには副作用もあります。ビダラビンの副作用は、赤み、はれ、かゆみ、かぶれ、刺激感などです。アシクロビルの副作用も同様に発疹・発赤、はれ、かゆみなどが挙げられますが、さらに疼痛、乾燥、灼熱感、皮膚の剥がれ、じんましんも報告されています。

もしこのような症状が出たら、ただちに使用を中止し皮膚科を受診してください。また、5日間ほど市販薬を使用しても効果がみられない場合にも、薬の使用を中止して医療機関の受診をおすすめします。その際、使用した薬そのものや包装、添付文書などを持参すると、診察時に役立つでしょう。

使用上の注意点はある?

市販薬は、はじめて口唇ヘルペスの症状が出た方や広範囲に水疱ができている方には使えません。6歳未満の乳幼児もはじめて感染した可能性が高いため使用できません。これらのケースでは、まず皮膚科にて医師へ相談してください。再発であったとしても、いままでにヘルペスの薬でアレルギーの症状を起こしたことのある方は、使用を避けましょう。

また、軟膏やクリームは清潔な手で塗布します。手を洗ってから適量を取り、患部に薄く乗せるようにして塗りましょう。

ヘルペスは放置していても治る?

個人差はありますが、口唇ヘルペスの症状が出てから5日から2週間ほど経つと、患部がかさぶたになり自然と治っていきます。とはいえ、その間も家族や周りの人にうつすリスクがある他、症状が悪化して痕が残ってしまう可能性もゼロではありません。

通常、チクチク・ピリピリとした違和感が生じてから数時間から数日で、患部に赤みなどがあらわれます。この時点で皮膚科を受診したり、市販薬を使用したりなどの対処をし、できるだけ早く治せるようにしましょう。

医療機関受診のタイミングは?

はじめて口唇ヘルペスの疑いがある場合や、口唇ヘルペスを再発したものの症状がこれまでと違うときなどは、医療機関を受診してください。ここまで解説したとおり、市販薬は再発時にのみ使えるものです。これまで一度も口唇ヘルペスの診断を受けたことがない方は、疑わしい症状が出た時点で医療機関を受診しましょう。

また、いままで口唇ヘルペスにかかったことがあっても、発熱や頭痛、嘔吐、涙が出る、まぶしい、目がゴロゴロする、見づらいなどの症状があれば、医療機関の受診が必要です。これらの症状が出た場合、ヘルペス脳炎や角膜ヘルペスの可能性が考えられます。

医療機関では、ヘルペスの予兆が出たときに使用できる飲み薬を処方してもらうことも可能です。間違ったセルフケアで症状を悪化させないためにも、医師や薬剤師と相談のうえで適切な対処方法を見つけましょう。

口唇ヘルペスと性器にできるヘルペスは同じですか?

口唇ヘルペスと性感染症であるヘルペスは、どちらも単純ヘルペスウイルスが原因ですが、正確には同じものではありません。単純ヘルペスは、遺伝子型で1型(HSV-1)と2型(HSV-2)の2種類に分類されます。口唇ヘルペスは1型、性感染症のヘルペスは2型が原因です。

ただし、口唇ヘルペスの人がオーラルセックスをすると、口唇ヘルペスが性器に感染することがあります。症状が出ているときには、キスや性行為を避けましょう。

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監修薬剤師

薬剤師牧野 泰尚

(経歴)
  • 2001年薬剤師資格取得、製薬会社勤務。本社・営業・支援スタッフの経験あり。 会社に勤めながら、薬剤師Webライターとして医療系記事を監修・執筆中。
牧野 泰尚 プロフィール画像

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